今から28年前。1992年〜1993年に掛けて、約2ヶ月間の駆け足で巡った日本一周一人旅を、当時の旅日記と残っていた資料、そして遠くなった記憶を頼りにアーカイブ化していきます。
ただ、さすがに記憶が曖昧なのと、28年前にもなるので、もう今は存在しない場所や建物、宿泊施設。また廃止された路線等もあるかと思います。また地図を載せている場合も、正確な移動ルート等を現していません。
アップしていく写真も、今から28年前のプリントをスマホで撮影しています。現在とは様子も変化している事でしょう。
このアーカイブ化していく情報は、全て28年前の情報となります。
当時の事を、旅日記をメインにして簡単にまとめて行きますが、もしかすると記憶違いな事を書いてしまう可能性がありますので、ご理解頂ければと思います。
1993年10月5日(火) / 曇り のち ときどき雨
朝、気分は、、、まあまあ、かな、、、?
天気は相変わらず曇りで、いつ雨が降ってもおかしくない感じ。
朝御飯を食べて、昨日に新しく入って来た人は浦内川へ行くという事で、私の時と同じように宿のおっちゃんが、車で送っていくそう。
どうしようか。
最初は、バスで美原まで行って、由布島へ渡ってみよう、と考えてた。
そんな時、宿のおっちゃんが「洞窟、行くか?」と聞いて来た。
洞窟?
そんなのがあるんだ。
宿の近くにあるみたいなので、車で浦内川へ行く途中で寄るから乗って行き、と言われて、よくわからずに車に乗り込む。
中は暗いから、と懐中電灯を渡された。
ほどなく到着。
また私一人、ぽつんと降ろされる。
さてさて。。。
目の前に牛が沢山いるけど、、、
この中にあるらしくて、、、入っていいの?
よくわんないけど、柵を乗り越えて中に入り、牛のフンを避けつつ進むと、なにやら森のような、こんもりした場所が見えて来た。
手前と奥に、2つ見える。
近付くと、また柵があって乗り越える。
牛の水飲み場みたいなところもあった。
手前の森のような場所に来たら、急な下りになった穴があった。
これが洞窟かあ。
でも、ちょっと急過ぎて、ここから中に入るのは難しそう。
その森の裏側に回ってみると、また穴があった。
ここからなら入れそうだ。
懐中電灯を取り出して中へ。
中に入ると、直ぐに光が見えて、あれ、これだけ?と思ったけど、さっきの手前の急な斜面からの穴の光で、よくよく周囲を見ると、更に奥へ繋がっている。
奥に入ると、直ぐに外からの光は届かなくなった。
バタバタっ!!
大きな音で驚く、、、コウモリかな。。。
耳を澄ますと、水の流れている音がする。
更に奥へ進むと、意外と広い。
鍾乳石のようなものもあって、なかなか洞窟感してる。
そして、ところどころ水が流れていて、ちょっと靴が浸かるぐらい。
しかし、洞窟内はジメジメして暑い。。。
岩を乗り越えたり、ウロウロ。
汗も沢山でる。
そして、光が見えて来た。
出口?
入ってきた時よりも小さい穴で、なんとか外に出ると、奥にある森のところだった。
なるほど、手前と奥の森の下が繋がっているのね。
場所も洞窟名も分からず連れて来られたのですが、たぶん宿からさほど遠くない、帰りは歩いて帰ったので、上原鍾乳洞ではないかと推測しています。しかし、西表島にある幾つかの鍾乳洞の中ではマイナーのようで、情報が見当たりません。。。
周囲にいた牛たちは、いなくなっていた。
しかし、、、
すっごい頭クラクラする。。。
途中でジュースを買って、歩いて宿に戻って休憩する。
宿のおっちゃんが、「由布島には行かないの?」って聞いた来たけど、天気も悪いし、何よりそんな体調じゃなくて、、、
お昼、近くのスーパーでカップラーメン買って来て食べる。
で、30分ぐらい停電。。。
台風の影響だろうか。。。
扇風機が動かない、、、暑い。。。
食堂で赤川次郎『模範怪盗1年B組』を読み始める・
(手元に残る旅日記には、感想をつらつらと書いている)
読み終わる頃には、更に気分が悪くなってきて、少し寝る。
夕方18時過ぎ、晩御飯なので起きて食堂へ。
全然、食べれない。。。
お茶で無理やり流し込もうとするけど、それでも喉を通らない。。。
ほとんど残してしまう。。。
夜、21時過ぎまで食堂で本を読んだり、ダラダラしていた。
しんどくて、日記書いたり、洗濯する気力もない。。。
部屋に戻ってベッドに横になっても、、、寝れない。
寝れないどころか、どんどん気分が悪くなるし、胸がむかついて吐きそう。。。
クーラー付けているのに、汗が止まらない。
これ、冷や汗?
寝ようと頑張ったけど、無理。
ベッドから飛び起きる。
どうしよう。
こんな体調が悪くなるなんて、
考えた事もなかった。
凄く心細い。
駄目だ、帰ろう。
早く帰りたい。
日本一周するって、冨田くんや矢頭くんに言って、応援してくれたのに。
謝ろう。。。
ザックから時刻表を取り出して、飛行機の時間を調べた。
石垣島から大阪への飛行機があった。
これに乗ったら帰れる。
そう思った途端、少し気分が楽になった。
誰もいない真っ暗な食堂に行って、一人ぼけーっとする。
ケケケッって、変な鳴き声がする。
壁にヤモリ? イモリ?がいた。
なんで一人旅なんてしてるんだろう、考えた。
よくわかんない。
少し気分が落ち着いて来たので、寝た。
クーラーは切れていたけど、暑くはなかった。
移動距離 : 約2.5km
みどり荘(西表島) 〜 上原鍾乳洞 〜 みどり荘(西表島)
注意 : Googleマップ仕様の関係上、下車等せず通過した地点も記載したルートになっています。また、当時の正確な移動ルートを再現しているものでもありません。〝大凡〟のルートになります。
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