今から28年前。1992年〜1993年に掛けて、約2ヶ月間の駆け足で巡った日本一周一人旅を、当時の旅日記と残っていた資料、そして遠くなった記憶を頼りにアーカイブ化していきます。
ただ、さすがに記憶が曖昧なのと、28年前にもなるので、もう今は存在しない場所や建物、宿泊施設。また廃止された路線等もあるかと思います。また地図を載せている場合も、正確な移動ルート等を現していません。
アップしていく写真も、今から28年前のプリントをスマホで撮影しています。現在とは様子も変化している事でしょう。
このアーカイブ化していく情報は、全て28年前の情報となります。
当時の事を、旅日記をメインにして簡単にまとめて行きますが、もしかすると記憶違いな事を書いてしまう可能性がありますので、ご理解頂ければと思います。
1993年10月13日(水) / 晴れ
今日はバスで足摺岬まで。
バスの時間が9時45分なので、ゆっくり。
7時半過ぎに朝御飯を食べて、9時に宿を出た。
中村駅に戻って、駅前に郵便局があったような、と思ってウロウロするけど見付からず。
バス乗り場に行って、足摺岬までの切符を買う、1,870円。往復で買えたら得かなと思ったけど、往復切符は無いみたい。
バスを待っていると、おじさんに話しかけられた。
「足摺岬へ行くバスは、ここですか」、と。
中型ザックを背負って、笠と杖の出で立ち。白装束な感じでは無いけど、足摺岬には金剛福寺があるし、八十八ヶ所巡礼してるのかな。
おじさんと話をしていたら、バスが入って来た。
運転手と反対側、一番前に座る。
出発して少し街中を走ってから、大きな橋を渡る。
四万十川だ。
昨日歩いた反対側を走る。
なにやら、乗り間違えた、降ろしてくれと、煩い客がいるな。。。
しばらく進むと、反対側にも川が現れた、中筋川。
四万十川と中筋川に挟まれる感じで走っていると、四万十川の遊覧船なのかな、船が見えて来た。
小舟も見えて、鮎とか漁をする船だろうか。綺麗な景色。
中筋川を渡ると、中筋川が四万十川と合流して雄大な感じになった、もうすぐ海だ。
ここから山道へ入って行く。
クネクネと曲がりくねった道を進む。
トンネルを通っていくと、川が現れた。
なんの川だろう。
しばらく川沿いに進むと、視界がひらけて海がみえた。
海沿いを走って土佐清水に入る。
何やら騒がしい音がして来た。消防車のサイレンだ。
乗ってるバスを追い越していった。その先に、煙っぽく空がくすんで見える、どうも山火事らしい。
そして、あしずり港、土佐清水港へ。港町らしい、賑やかな感じと、狭い入り組んだ道路を走る。
そして、また海沿いの険しい道に入った。海沿いといっても、あまり海が見えない感じ。
ほぼ1車線ぐらいの道幅だけど、対向車も来る。
道も曲がりくねっているし、けっこう高い所、断崖絶壁っぽい感じのところもある。
先の道がカーブしていて見通しの悪い場所では、常にクラクションを鳴らしながらの運転。
途中、バス同士の行き違いがあった。
たぶん、時間を決めて待ち合わせをしているんだろうね。
あと、ダンプカーと多くすれ違う。
バスもダンプカーも大型車だから、すれ違える場所が限られてくる。
時々、どちらかがけっこうバックして、すれ違える場所まで戻ることもあった。
一番前の席に座っていたので、なかなかスリリング。
そんなこんなで2時間ちょっと掛かって、足摺岬へ到着。
28年前と現在で、バスが通るルートが同じかどうか不明です。当時の記憶も曖昧で、日記に〝あしずり港〟や〝土佐清水港〟にバスが立ち寄った記述があるので、その辺りは間違いないと思うのですが、その後、バイパスルートも開通しているはずなので、現在はどうなんでしょうね。
まずは観光案内所で地図を貰って、ジョン万次郎の銅像に挨拶をしてから散策スタート。
遊歩道を歩いて、足摺岬展望台へ。
うわー、太平洋の凄い大パノラマ。
ここで日の出?、夕日?、とか見たら凄いだろうなー
そして木々のトンネルを歩いて、天狗の鼻へ。
ここからさっきの足摺岬展望台、その先に見える灯台の足摺岬灯台が一望できる。
足摺岬で、一番良い眺めと迫力かもしれない。
所々に断崖絶壁の方に向かう、獣道のようなところがあって、ちょっと進んでみたけど、木でいっぱいになって先が見えにくいし、その先はたぶん断崖絶壁だろうから、、、怖いので直ぐに戻る。
足摺岬展望台を通り過ぎて反対側にある、足摺岬灯台へ。灯台の中には入れなかった。
この辺りには、足摺岬の七不思議と言われる、岩や穴があって、それらを巡りながら白山洞門へ向かう。
そして、けっこう階段の登降りがしんどい中を進んで白山洞門に着くと、想像していたより大きくて驚く。
穴の中から内側へ、豪快に波が打ち寄せて来てる。
この辺りで、帰りのバスの時間もあるので、バス停の方へ戻りつつ、四国八十八ヶ所巡りの38番札所、金剛福寺へ。
白装束な人達、20人ぐらいいたかな。
お経を唱えていた。
お土産屋さんに立ち寄ってから、アイスクリームを買ってバス乗り場へ。
帰りのバス、見通しの悪いカーブで、出会い頭に車と衝突しかけて急ブレーキ。
と同時、バス車内後方で女性の悲鳴がして、ジュースの瓶が床の上を、吹っ飛んで来てバスの運賃箱に勢いよく激突。
バスの運転手も苦笑いしていた。
そんなこんなでウトウトしていたら、窓から四万十川が見えて、ほどなく中村駅へ戻って来た。
特急に乗るつもりだったけど、1本遅らせて、その間に高知で泊まる宿を決めないと。
3,4つ電話するも駄目で、やっと素泊まりの和室8,000円の宿が取れた。
素泊まりで8,000円、、、高い。。。
仕方ない。。。
まだ電車まで少し時間があるので、ファーストフード店に入る。
特急に乗る。
途中のループ線、やっぱり分からない。。。
途中の窪川駅で車掌さんが交代したっぽい。
なるほど、車掌とかも土佐くろしお鉄道とJRで別々になるんだ。
当たり前か。
高知駅に到着。
駅構内のレストランで晩御飯をしてから宿へ。
『ホテル高砂』
28年前より、随分とリニューアルしているのではないでしょうか。
おお。
ロビーに池とかあって、なんか豪華。
部屋に入ると、一人には勿体無いぐらい広々してるし、お茶菓子とかも用意されてる。
素泊まりだし、布団とかどうするのかな、と思っていたら、中居さんが布団を敷きに来てくれて、あれこれと話す。
さあ、ここには大浴場がある。
楽しみに行くと、ちょうど私一人。
湯船でバタバタして遊ぶ。
はりまや橋方面の夜景が見えて、なかなか良い感じ。
素泊まり8,000円は、ちょっと痛いけど、ゆっくり出来た。
移動距離 : 約218km
中村駅 〜 足摺岬 〜 中浜万次郎銅像 〜 足摺岬展望台 〜 天狗の鼻 〜 足摺岬灯台 〜 足摺岬の七不思議巡り 〜 白山洞門 〜 中村駅 〜 高知駅
注意 : Googleマップ仕様の関係上、下車等せず通過した地点も記載したルートになっています。また、当時の正確な移動ルートを再現しているものでもありません。〝大凡〟のルートになります。
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