2022年8月11日の『ambient equation』ライブ、モジュラーシンセ84HP/10モジュールの〝なんちゃって〟解説動画です。
ブランド名やモジュール名の呼び方(発音)が間違っていたり、微妙に実際のパッチングと説明が違ったりしていますが、撮り直す気力体力時の運を使い果たしてしまったので、、、まぁ、大体こんな感じです、という事で笑顔でスルーして頂ければと。。。
ライブ当日の音源です。zoom H4n Proで録りましたが、初めて使ったので上手い録り方もわからずだったので、とりあえず記録用音源として。
使用したモジュールリストです。これまでの84HP/10モジュール・セットから、半分ぐらいモジュールが入れ替わりましたね。
ambient equation - unyo303 84HP/10modules Live Set 4ms Company ・Spectral Multiband Resonant Filter After Later Audio ・Baker (Mutable Instruments Peaksのクローン+α) Doepfer ・A-180-2 Multiples Erica Synths ・Pico EG (DISCONTINUED) ・Pico RND Hikari Instruments ・EUCRHYTHM ・Ping Filter Intellijel ・μVCA II Tall Dog ・µPlaits SE (Mutable Instruments Plaitsのクローン) Xaoc Devices ・Zadar
補足
以前から同じく、Pico RNDとEUCRHYTHMで、基本的なクロックとGateシーケンス(音を出したり消したり、何かしら動かしたりするタイミング)を作るセクションになっていますね。
そして、Doepfer A-149-1 Quantized/Stored Random VoltagesからZadarに置き換わったのが一番の変化かもしれません。
A-149-1は、以前のセットではEUCRHYTHMのGateとA-149-1のCVで、ステップシーケンサー的な機能の再現と、A-149-1単体でクロックに合わせたランダム系CVの、この2つの要素で使用していたのですが、今回はあまり明確なオシレーターのピッチ変化をさせる事を考えなかったので、それであればZadarのような1サイクル最大30分まで引き伸ばせるCVの方が面白い、と。
Zadarは、4chあるうちの1つは可聴域の出力にしてオシレーターとして使用し、moog Moogerfooger MIDI MuRFと組み合わせてステレオ感を出しています。
また、残り3chは3〜10分周期ぐらいの、ゆっくりしたサイクルでCV出力する設定にして、それぞれで違う波形ほ選択して、他のモジュールのモジュレーション信号として使用しています。
更にそのうちの1つは、Zadar本体のオシレーターとして使用しているchのCV inに戻して、波形の変化がゆっくり動くようにしているので、音色の変化が発生します。
µPlaits SEは、オシレーターとして普段から使用しているアナログ系でも良かったのですが、ここもやはりZadarのCVを使いたい、という事で、複数のパロメーターを動かせるデジタルタイプのオシレーターの方が面白いよなぁ、と。
Spectral Multiband Resonant Filterは、今回の中で唯一、ピッチ変化を聴かせる役目もあるモジュールですね。6chあるピッチは個別にも音量変化が微妙に生まれるようなパッチングをしているので、動画内で説明している内容に加えて、エンベローブとVCAだけ以上の表情が付いています。あとSMR本体からのエンベローブアウトに関する、プリとポスト、ファーストとスローのスイッチも、ライブの途中で変更して、各ピッチに掛かるアタックの感じを変化させてみました。
あと本体からのホワイトノイズも使用しています。
Ping Filter、フィルターの自己発振を利用してオシレーターとして使用しているわけですが、Pico RNDとEUCRHYTHMの組み合わせで、低域から高域まで幅広く音が動く感じの音を出してます。
Pico EGは、、、動画内の説明にある通りで3HPの隙間が出来たので、手持ちモジュールの中から〝とりあえず〟入れておいた感じです。SMRのレベルCVにパッチングしていますが、まぁ、これはあってもなくても、という感じでした。
Bakerは、オーソドックスなARエンベローブとして使用して、μVCA IIにパッチングされています。GateはEUCRHYTHMから受けています。
μVCA IIは、µPlaits SEとSMRの音量コントロールとして使用していて、Bakerからのエンベローブを受けずに、単体でGainコントロールだけして通している時、エンベローブと単体Gainをミックスして通している時、完全にエンベローブのみで通している時と、この3パターンを上手く混ぜながら使用しています。
余談ですが、VCAを使ったこの方法は84HPとか10モジュールのような時に関わらず、普段のモジュラーシンセのライブで使用している方法で、個人的にモジュラーシンセでライブをやる時の〝要〟になっています。
モジュラーシンセって、大体のモジュールにおいて信号が「出っ放し」なのを、どう切っていくのか、というのが面白いと思う部分の1つと考えているからです。
84HP/10モジュールとか、サイン波のみ使用とか、そんな感じで一定の〝縛り〟の範囲内でライブとかやったりしていますが、だからといって「やりたい事が出来ない」ぐらいの縛りでやってるわけでもありません。
モジュール2つで3つだけで、と言われれば、それは何かしら出来ますが、あまり自分のやりたい事は出来ないと思ってますし、そうなれば楽しくないですからね。
(上記リンク先の動画、久々に観たのですがモジュール3個でも、それなりの事やってましたね、4つ打ちとかw)
あくまでも、自分がやっていて、やりたい事が出来て、楽しめる、というのが絶対条件で、その中で色々な〝縛り〟を考えて、どうやってモジュールの選択やら、選んだモジュール同士、どのようなパッチングしたら予想外な事やら、縛りとは思えないぐらいの広がりが生まれるだろうか、みたいな事も楽しんでいます。
少ないモジュールでも、パッチングのアイデア次第で〝化けます〟からね。
次にどんなモジュール買い足そう、コレとアレを組み合わせたら、とか、そんな事を考えたり、少しずつモジュールを買い足すなんていうのが、モジュラーシンセの醍醐味の1つだと思うんですよね。
私も、もちろんなのですが。
ただ、この4,5年、ワケあって(笑)、ライブ等で本当に必要なモジュール以外、どんどん手放して一番モジュールを持っていた時と比較したら、4分の1ぐらいまで減りました(爆)
それで、凄く出来る事が少なくなったとか、何かしらストレスを感じるかといえば、全く無かったんですよね。
少ないモジュールとか、そういう事を意識してライブしたり、そういう場面は自分を含めてあまり経験も無かったので、それであれば、これぐらいのセットでも、こんな事ぐらい出来ますよ、と。
その辺りも、自分の方法論だったり音の表現だったりで、提示出来るようになればいいなぁ、という感じでやっています。
ワケあって減り続けていますが、たぶん2,3年後から増加に転じる予定です。
ワケあって、なので、別にワケさえなければ、普通にモジュールを買い足して増加し続けているはずでしたから(笑)
ただ、手持ちモジュールがどんなに増えても減っても、自分のやりたい事が、「これぐらいで出来る」というスタンスは持っておきたいな、と思ってます。
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