玉砕という名の国家殺人

今年、戦後60年ということで、たまたまなのかもしれませんが、「朝まで生TV」と「NHKスペシャル」で、戦争を体験した方々の話を特集する番組が放送されていました。
前者は日本帝国の軍人だった人達、後者はサイパンや沖縄の民間人の人達が出演されていた。
実際の体験談を語る事は凄く大切な事だと思います。
と、同時に、当時の日本帝国が犯した国家的犯罪な戦争行為を、一軍人、一民間人が語るという事は、それはあまりにも“荷が重過ぎる”のではないのだろうかと感じた。


軍人達は、戦争の最前線の当事者達ですよね。
「これこれ、こういう事があったのか、なかったのか」という、yesとno、二者選択で語る事の出来ない状況下で戦争してるわけですよね、それは。
敵が民間人か兵隊か、わからない状態であれば、それは区別せずに攻撃しますよ。
それが、戦争なんだろうと思いますよ。
殺し合いなんですから。
それが戦後、犯罪者扱いされるわけですよね。
もちろん、この戦争を先導した一部の人間こそ、真の犯罪者ですが、それ以外の兵隊はみな、犠牲者ですよ。
今の日本が、日中戦争や太平洋戦争の責任について、明確な態度を示していない状態で、この人達が本当の真実を語る事って、今後も不可能なんじゃないかと思う。
民間人の人達についても、今、生き残っている人達は、当時の教えに背いた人達なわけでしょう。
「お国のために、天皇のために、死になさい」って。
生き残った事を恥じいて、ずっと生きているわけでしょう。
やはり、真実を語る事が、今後も出来るのでしょうか。
でも、私は生き残った人にこそ、その勇気を賞賛したい気持ちになった、これらの番組を観ていて。
先日、今の天皇が玉砕の舞台となったサイパンに訪れてましたよね。
これ、凄いなぁ、と思った。
裏にはもちろん、政治的な事とか、色々なかけ引きの中での行動だとは思うのですけど。
たぶん、先の昭和天皇からね、大戦の事は懇々と聞かされていたんじゃないのかなぁ、と思うんですよ。日の丸と国歌斉唱の義務化への流れについて、「強制は良くない」とはっきり発言されていたのにも驚いたぐらいだから、色々な考えがあるんだろうと思う。
サッカーのワールドカップとかでもさ、日の丸と国歌が流れるじゃないですか。
ああいうの、今の若い人達は、けっこう好きな人も多いと思いますよ。
でも、義務化という名の強制をしようとしている流れは、たぶん若い人には受け入れられないと思う。
今年、熊本の阿蘇でRAINBOW2005が開催される。
もちろん夜は野外レイヴですけど、長崎と広島に原爆が落とされた日とかさなっている事から、昼間は平和の祭典が催されるみたいです。
それから、ぜひ今年も、「さとうきび畑の唄」を再放送して欲しいですね。
まあ、なんというか、支離滅裂な文章ですけど、そういう番組を観ての感想でした。

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