宮島未奈 『成瀬は天下を取りに行く』

4.0
成瀬は天下を取りに行く Book

宮島未奈
成瀬は天下を取りに行く

(新潮社)

2024年度の本屋大賞・第二位を読んだんだから、そりゃ一位も読まなくちゃダメなんじゃないの?、という他愛もない理由で手に取った『成瀬は天下を取りにいく』。

50歳を越えたモジュラーおじさんが、いくら小説の中とはいえ、中学生から高校へと進学する主人公〝成瀬あかり〟を、「いあ、好きかも」って感じている時点で、「それ、ヤバくないか?」というぐらいの自制心はありますよ?

いあ、そんな事はさておき。

話は突然と脱線しますが、モジュラーおじさん的な女性の理想像というのがあって、残念ながら実在する人物ではないのですが、ルイーザ・メイ・オルコット著『若草物語』に登場する四姉妹の次女〝ジョオ〟だったりするんですよ。
知的で論理的、人の目なんて気にしない我が道を行く、っていうスタイルが好きでね。
そう考えたら、別に性別関係なく、そんな人を魅力的に思うモジュラーおじさんなんですよ、これが。

で。

ですよ。

話を戻すと、主人公の成瀬あかりが、まさにそんな感じだったりするわけです。
知的で論理的、だけどその論理が自分ルールだったり、人の目を気にしない我が道を進むけど、なぜか後で気にして反省したりする。そんなツッコミどころもある主人公は、実は〝ツッコミ〟ではなく、もしかして〝天然ボケ〟担当なんだと思う次第。

成瀬あかりや友人が生活する周辺、何度か近くには行ってた事があるんですよね。
すぐ近くに〝びわ湖ホール〟がありますが、毎年5月のG.W.に『ラ・フォル・ジュルネ』というクラシック音楽祭が開催されていた時期があって、ほぼ毎年行ってたんですよね。
(もう今は開催されてませんが)

で、帰りは歩いて西武大津店の横を通りつつ、〝ときめき坂〟を歩いて、膳所駅から大阪に戻ってたんですよね。西武大津店内にも立ち寄ったりもしました。
この周辺には、小説にも出てくるお店や場所が点在しているので、所謂〝聖地巡礼〟スポットにもなっているようです。

まあ、そんな感じですので、成瀬あかりの知的で論理的で人の目も気にせず我が道でボケる続きは読んでみたいので、そのうち続編『成瀬は信じた道をいく』も買おうかと。

P.S.
そういえば気合いが入っているのか、本を購入した時に〝成瀬〟グッズが幾つかあって、とりあえず私はブックカバーにしました(笑)
このグッズも「私は小説家になって本屋大賞を取ろうと思う」と言ってそうで怖い(違)

成瀬あかりの地元周辺


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