イタリア旅行 —9月19日—
・ローマ2日目-ヴァチカン(1)
さあさあさあ、気を取り直しますよっ(笑)
今日はローマといえばコロッセオと、、、ヴァチカンです。
ヴァチカンにある、ヴァチカン博物館(宮殿)に行く。
また夜に雨が降ったようですが、今は快晴、良い天気。
朝御飯もそこそこに、早い時間帯にホテルを出発。
ヴァチカン博物館はローマ観光最大のスポットといっても良い場所なので、ある程度は並んで待つ事を計算しての、早い出発となりました。
ヴァチカンへは地下鉄A線にて、オッタヴィアーノ-サン・ピエトロ駅下車。もう一つ先のチブロ駅でもよいのですが、ヴァチカン博物館への行列に並ぶにはオッタヴィアーノ-サン・ピエトロ駅の方が近い。
テルミニ駅から6つ目がオッタヴィアーノ-サン・ピエトロ駅。
車内放送なんて無いので、しっかりと数えておかなくては。。。
昨日の事もあるので、しっかりと注意をしながら列車に乗る。今日は月曜日、日本では三連休の祝日ですがイタリアでは平日なので、朝の出勤時間とぶつかる。
えーと、平気で犬を連れて乗って来る人もいるのですが、、、こんな混雑していて犬の方が可哀想だ、、、(笑)
オッタヴィアーノ-サン・ピエトロ駅に到着。
地上に出て、人の流れにまかせて歩き出す。まだ9時前なので、町中は少し閑散としていました。夜に雨が降っていたという事で、路上で傘を売っている人が多数いたのですが、、、もう雨は降らないだろうなぁ。これ、観光客相手の商売だと思うので、、、傘1本の値段、幾らぐらいするのかな(^^;;
大きな通りを歩いて行くと、開けた場所に出て来た。リソルジメント広場というらしい。路面電車が走る大きな道路と交差する広場。この広場を抜けて少し進むと何やら長い行列が出来ていますよ。
パッと視界に入るだけでも、3,400メートルの行列。先頭も最後尾も見えません。
「うわ、これ、ヴァチカン博物館への行列?」
とりあえず最後尾を探します。
行列はヴァチカンを囲む城壁沿いに出来ていました。
周りにはレストランやカフェ等の店が沢山あります。
ですが、朝が早いので閉まったままです。
この行列を目当てにしたスリもあると聞いていたので(手口は子供数人でグループを組んでスリをするらしい)、ちょっと注意します(^^;;
ぼちぼちと行列は前へ進みます。200メートルほど進んだところで、先程のリソルジメント広場に出て城壁沿いに左へ曲がる。
うーん、先頭というか入口は見えません。
何処まで続くのだろうか。。。
1時間ほど経ちました。
行列目当てに、色々な売り子が声を掛けて来ます。
ヴァチカンのガイドブックを売りに来る人や、なんかチキンを売りに来る人もいたり。あと、単刀直入にお金をくれと言って来る人も。
ちょうど私達の後ろに、御夫婦とお子さん一人の方がいまして、、、いやー、そのお子さんがお人形さんのように可愛くてねぇ。最初は大人しくベビーカーに座っていたのですけど、さすがに退屈になって来たのか、どうも自分で歩くとか言ってるようで、ヨチヨチと愛嬌たっぷりに歩いてみたり。
でも、さらに退屈になってくるとお母さんが玩具を取り出して来ましたよ。
最初は玩具で楽しく遊んでいましたが、やはり退屈になって来ます。玩具を「テイヤッー」って感じで私達の方に投げて来ますよ(笑)
お母さん、更にお菓子を出して来ました。うーん、食べ物ですか、最後の手段ですねっ(^^;;
行列は城壁沿いに、緩やかな右へと曲がって行きます。
んんん、あと100メートルほどで今度は左に曲がっている模様。
まだかー、まだかー。。。
このあたり、大通りなので車の往来は多いのですが街の雰囲気は住宅街という感じで、建物の感じを観ていたら、なんとなく昔の日本アニメーションの“名作シリーズ”な雰囲気とピッタリで、ちょっと見とれてました。
やっとこさ、左に曲がって、、、少し坂道になっています。
少し城壁の雰囲気も変わった感じ。
更に100メートルほど先で、人がたむろしてますよ。
おー、もしかして入口か。
おっ!!!
やったー、やっと入口だー。うー、並んでから3時間は掛かってますよ、もう11時ですよ。。。
こんな大きい城壁と巨大なヴァチカン博物館にしては、とても小さな入口。手荷物検査をして中へ。
中に入ると、普通のロビーといった感じ。
切符は2階で買うようなので、そのまま2階へ。大人一人で12euro。
切符を買って更に長い階段を登る。ここからヴァチカン博物館がいよいよスタートです。
とにかくヴァチカン博物館は巨大。
たぶん、一つ一つをじっくり観て回るのなら、ヴァチカン博物館だけで朝一から丸々一日は掛かると思います。
その証拠に、このヴァチカン博物館の入場時間は15時20分が最終で、とても早い時間帯で閉め切ります。
ローマ帝国時代からエジプトやギリシャにまつわる美術品。歴代の法王による膨大な美術品。
とにかく凄い。
建物から直ぐに外に出れる場所がありました。中庭という感じなのでしょうか。
ベンチに座って、ちょいと休憩です、、、ずっと立ってたもんなぁ。
しばらくして妻が、ギフト・ショップを発見し、吸い込まれる様に店内へ。こういうカトリックな場所でいう、所謂ギフト・ショップは単にお土産店というだけでなく“神からの贈り物”という意味合いも強くあるようで、そういうイメージな商品が多くありました。
さて、では、いよいよヴァチカン博物館の探索です。
探索といっても、私の唯一の目標は「システィーナ礼拝堂」です。
所々にシスティーナ礼拝堂への道しるべがあるので、それを頼りに進んで行きます。
途中、有りと在らゆる壁画や絵画が膨大に展示されている。そして、数々の彫刻も。
とにかく、「ほー」、「へー」という感じで、左を観ては右を観て、そして天井にも施された壁画を観て。
凄いね、いやもう、そういう言葉しか出て来ないのですが。
色々と横道にそれると、また違った美術品の多くを見る事が出来るのですが、そんな事をしていては、とても時間がありません。
しっかし、既に30分は歩いてますがシスティーナ礼拝堂は、まだですか?
途中、こじんまりとした空間に出ました。
おお、もしかして、これがシスティーナ礼拝堂?
いや、、、違いました。。。(^^;;
「ベルヴェデーレリ中庭」かな??
建物の中は、けっこう高い所を歩いているようで、外の眺めも素晴らしい。
ここから、ら旋状のスロープで降りて行くみたい。
昔は手すりが無かったみたいで、、、けっこう怖いかも(^^;;
まだまだ、先は長いようです。
これでもかという感じで、美術品があります。
面白いのは、ローマ帝国時代のものになると、カトリックというよりギリシャ神話の世界なんですよね。
まあ、、、ヴァチカン博物館そのものが美術品ですよね。
で、、、です。
沢山の絵画が並ぶ回廊のような、「ラファエッロの間」を通り、なにやら狭い階段なんぞ登り降りして、、、多くの観光客の声が、まるで銭湯の中で響くような、そんな音が聴こえて来ました。
ドアをくぐります。
。。。。。。。。。。
ここが、、、
システィーナ礼拝堂。
カトリックの頂点に立つ、ローマ法王の公的礼拝堂であり、ここで法王の選挙も行われる。
大きく長方形の形をした礼拝堂は、4,5階の高さぐらいまで天井はある。
そして、上を見上げました。
絶句。
4面の壁の全てに描かれた壁画、そして天井全面に壮大に描かれている創世記絵巻。
ミケランジェロが描ききった、壮大な旧約聖書を題材にした絵巻が、システィーナ礼拝堂の壁の全てを使って描かれている。
これはね、、、ちょっとね。
凄いよ。
「うわー、この絵画は凄いなー」とか、「この壁画、大きいねー」とか。
そういう次元を超えてます。
これ、“見る”とか“観る”とか、もう、そういうレベルでも無いですよ。
祭壇画、ミケランジェロ作「最後の審判」、この一面だけの壁画を描くだけでも6年も掛かってる。
絵の好きな人はもちろん、趣味でも絵を描く人ならわかると思うのですけど、絵ってね、何時までも筆を入れる事って出来るでしょ。描く人が、何処かで「ここで終わり」と決めないと、何時までもゴールにたどり着けない。
これね、システィーナ礼拝堂全面の壁画ね、、、1面がさ4,5階の高さまであるわけですよ。
これ、最初はもちろん、真っ白なわけでしょ。
そんなのを目の前にして、筆を入れるなんて、、、で、こんな途方も無い壁画を、何処で「良し、完成だ」と終われるのでしょうか。
もう、想像するだけで寒気がします。
A全やB全のキャンパスを目の前にして、「さて、どうしたもんか」とか、そんな事で悩んでいるレベルじゃないわけですよ(笑)、、、私、デザイン専門学校で白いキャンパスを目の前にして、「やだなー」とか思ってましたから、、、白いキャンパスって怖いですから。
もうこんなのね、システィーナ礼拝堂ね、こんなのが全面も白いキャンパスだったら、私ゃショック死でもしてしまいますよ(笑)
いやもう、、、システィーナ礼拝堂。
凄すぎです。
ただただ、唖然と絶句です。
出口は反対側、これまた小さい扉。
出ようとすると係員が制しする。
「???」
しばらく待っていると、車椅子の方が入って来られた。
なるほど、車椅子の方は別のルートを通って、近道でシスティーナ礼拝堂に行けるようだ。
狭い通路を通って、また沢山の美術品があるヴァチカン博物館へ。
ヴァチカン博物館といっても、実際には沢山の美術館が集合体なので、色々な美術館への横道がある。
そして、、、またまた妻がギフト・ショップを発見。
ここで、ヴァチカン博物館内にある絵画や壁画が印刷されたマウスパッドに目がとまる。
「これ、いいね」という話になって、二人で買う事に。
えっと、値段は幾らだったかなー、、、忘れた(^^;;
妻は、沢山の絵が描かれたもの、私は全面にラファエッロの「アテネの学堂」が描かれたもの。
店員の人、私の方を間違えて違う絵柄のを袋に入れてしまって、、、直ぐに気が付いたのでレシートを見せて交換してもらう。
やっとこさ、ヴァチカン博物館の出口方面へやって来ました。
ここに、セルフサービスのレストランがあるので休憩です。
とりあえず軽い軽食程度に済ませておいて、外に出てから昼食にしようと。でも、もう3時前なんですけどね(^^;;
いやはや、、、ヴァチカン博物館は凄い、、、というか、システィーナ礼拝堂は異次元の世界です。
ローマに訪れる機会があれば、コロッセオなんかよりも、ぜひシスティーナ礼拝堂に訪れてみて下さい。
P.S.
建物内は撮影禁止なので、写真はありません。まぁ、外国人の連中は、そんなの無視して撮影しまくってましたが。。。
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