著作権力

うーん、小室哲哉さんが逮捕ですか。
それも、地検に。
大物といっても、所詮は、ただの芸能人、ただの音楽家。
大物で有名と言っても、世界に名の知れた人物じゃないし、日本国内でファンの間で「有名」って事ですしね。
世界に名の知れた音楽家と言われるなら、少なくとも坂本龍一さんとか小澤征爾さんとか、そういうクラスの事を言うんだと思います(笑)
大企業のトップクラスとか政治家なら分かりますが、こと一音楽家に地検が動いたっていうのが、色々と意味有りげですよね。
著作権って、本当に曖昧ですね。。。
某著作権団体との絡みもあるでしょうから。
そもそも、メジャー・レーベルと契約して楽曲をリリースしているアーティストが、自分の楽曲の著作権を持ってるケースなんて、凄く「まれ」だと思いますけど、どうなんでしょう?
レーベル側だって、アーティストと契約する時の条件の中で、「著作権の所在を、どう扱うか」は最重要項目だと思います。
ある楽曲が大ヒットした時、その楽曲を展開に色々と幅広いビジネスが考えられるわけでしょう。
ピアノ・アレンジのバージョン出したり、着うた着メロ、楽譜出版とか、もうそれは沢山と。
その時、その楽曲の著作権が「アーティスト」にあるのか、「レーベル」にあるのか、それで動くお金が決まってくるわけで。
そういう意味では投資家さんも、うかつだったとしか言い様が無いですが、、、
でも、まあ、前提として騙す方が悪いのですけども。


さてさて、個人的に小室哲哉さんの音楽、嫌いでは無かったですよ。
むしろ、初期の頃には影響を受けていた部分があると思う。
YMO以降、シンセサイザーを使うユニットやバンドは多々有りましたが、特別にシンセサイザーらしい音楽をやっているわけでもない、そんな人達ばかりで。
そこに、PC-9801(最初の頃だけ、PC-8801でしたが)とレコンポーザというシーケンサーを立ち上げて、それら全ての機材をステージに並べて演奏していたTMネットワークは、やはり新鮮さとシンセサイザーらしい音楽を久々に聴いた感覚になってました。そこから、またシンセサイザーに対する色々なアプローチもあったと思いますしね。
小室さんのプロデュース関連の件は、「まあ、ビジネスだねえ」という感じたけでしたが。
本来なら、そうやって稼いだ金で、自身でレーベルでも立ち上げて、自分の意志で自由に楽曲をリリース出来る土台でも作って、「ビジネス」としての音楽と、自分自身の「芸術」としての音楽、その2つでやっていけば良かったのにな、と思います。
TMネットワークや彼の個人名儀のソロ作品なんかは、けっこう好きでしたし。
少なくとも、才能はあったはずだし。
globeとか観てると、最近のテクノとかに凄く影響を受けているのが分かるんですけど、そんな事は気にせずに、我が道を行くサウンドやって欲しいんですけどね。今、二十代でテクノやってる連中は、小室さんのやってる事の10年先を進んでますから、今さら真似しても駄目ですし。
数十億の大金を、素人が実業家ごっこに注ぎ込んだ結果なんですよね。。。
まあ、、、
執行猶予は微妙かもですが、罪を償った後は、彼自身のためのアーティストとしての楽曲を聴いてみたいですね。

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