再びYMOの世界に

お正月という事で、ゆっくりYMO関連の映像をYouTubeで眺めている。
細野さんと高橋さんのユニット、「Sketch Show」が何年前でしたっけ? 結成して表舞台に登場した時、曲作りやスタジオワークで教授も参加されていて、後々にSketch Showのライブで教授がゲストで参加するなど、誰もが「YMO再々結成」を予感していたはずだったと思います。その後「Sketch Show」+教授というユニットで「Human Audio Sponge (HAS)」名義での活動に繋がりましたよね。
三人揃っているので、事実上「YMO」なわけですが、「HAS」名義で活動されていた。
そして、2007年。「YMO」と「HAS」を融合させた「HASYMO (ハシモ)」という流れになって、新曲をリリースしライブをこなし、アルバムをリリースした。
2008年は海外公演もこなし、事実上、再々ではなく、HASとの融合による、新生YMOが誕生したといっても良い年となりましたね。
さて、2009年。
どんなサウンドが届くのでしょうか。
YouTubeよりピックアップしてみました。


1980年、武道館ライブ「Rydeen」

若い、、、という決まり文句はさておき、、、(笑)
この映像のセンターに鎮座する、2台の巨大な箱。YMOファンなら御存知の通称タンス、ことアナログ・モジュラー・シンセサイザー。このYMOを観て、私自身がモジュラー・シンセに憧れた切っ掛けで、20年後にDoepfer A100アナログ・モジュラー・シンセサイザーを購入する事に繋がるわけです(笑)
そしてシンセフェスタで、この映像にも写っているタンスを操る、YMO第四のメンバーこと松武秀樹さんの前で、Doepfer A100で私がパフォーマンスする事になるなんて、誰が予想できたでしょうか(^^;;
1993年、再生YMO「Chance」

1993年の再生YMOは話題に凄くなったけど、当のご本人達はけっこう冷めていたそうですね(笑)
細野さん曰く、「かなり無理があったよね」。
HASYMO – Interview / Part 1

あはは。
で、再生YMOの音って、やっぱり90年代の若い子達が作り上げた「テクノ」に凄く影響されているのよね。この♪Chanceって曲もそうだし、YMOがアシッドテクノやってる、みたいな。でも、YMOらしい変化球も付けないと駄目みたいなところもあって、そこがリンクしてなかったというか。再生YMOのアルバムも聴いてますけど、当時は「何がしたいんだろう?」という感覚だった。今になって聴くと、色々と面白い発見や、HASYMOに繋がる実験的な事が見え隠れしていて、「なるほどなぁ」って思うんだけど。
2002年、Sketch Show「Turn Turn」

そして、2000年に入って、この細野&高橋コンビでエレクトロニカな電子ユニットが誕生。曲作りで教授も参加していたり、ライブにもゲストで登場するなど、三人が急接近する切っ掛けになったユニットでしたね。そのままの流れで「HAS」になるわけですが。
Sketch Showって、観ていても面白いのが,所謂「楽器を演奏してます」っていう姿を見せないところ。シンプルなんだけど、裏では複雑な事をしているみたいな。
当時のインタビューで細野さんが、「老人性エレクトロニカです」と語っていたのが印象的でしたね。
この歳になっても、最新デジタル機器を駆使して、新しいサウンドを探求している姿は、凄く衝撃的でした。
やっぱりね、ドラム叩いてギターかきならして、声を上げてるバンドを何年やってても駄目ですよ(笑)
2007年、HASYMO「Rescue」

「HAS」路線のエレクトロニカに、YMOのバンドらしい生演奏も加わり、無茶苦茶カッコイイ新曲ですね。こんなカッコイイ電子音楽を、50を過ぎたおじさん達が作ってる。YMOだけど、YMOの真似をしていない、過去を振り返らず前を見ている。
素晴らしいですよね。
2008年、HASYMO「Tokyo Town Pages」@London

2009年、完全オリジナルのフル・アルバムに期待したいなー
あ、そうそう。
YouTubeとかネットゲームとかで、ライブやったり見たり聴いたりしていても、意味無いですよ。この映像を見てワクワクしたなら、必ず生のライブに足を運びましょう。そこで得られる衝撃は、何事にも代え難いものとなるはずですから。
P.S.
OMAKE – Making of HASYMO Live – Part 1

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