Yomiuri On-Lineの記事を読んで思ったのですけど、、、
私の場合、小学校3年生の頃に友達の影響でパソコンに興味を持って、たまたま親戚の方がシャープに勤めていたので、シャープ製のパソコンを購入して使い始めました。今から20年以上前の話になりますか。当時、ハードディスクなんて無く、フロッピーディスクさえ高価で普通の一般人が使える状態ではありませんでした。当時の一般的な記録メディアといえば、カセットテープが主流でした。
だいたい、「パソコン(パーソナル=個人のコンピュータ)」という言葉自体が存在しなかった(笑)。マイクロ・コンピュータを略して、「マイコン」って呼んでた。
そんな時代ですから、パソコンで動かすソフトも、ほとんどありません。
電源入れても、1+1の計算さえ、出来ないんですよ、これが(笑)
電卓なんていうソフトなんて入ってませんから、1+1を計算させたければ、「1+1は幾つ?」というプログラムを自分で作らないといけない、、、そんな時代でした。
当時の一般的なプログラミング言語はBASIC(ベーシック)でした。現在のBASICは凄く高度ですが、20年前ののBASICはとても簡素なものでした。BASIC以外では職業としてプログラムを組むレベルになってしまう、パスカルやコボルといった「マシン語」と呼ばれる言語がありました。
とりあえず、パソコンの電源入れても、真っ黒な画面にカーソルが点滅するだけで、何もしてくれない。何かするには、それすら自分で作る必要がありました。そんなわけで、小学生から中学生にかけてBASICでプログラミングしてました。双六ゲームとかプロレスゲームとか作ってみたり、他人の作ったプログラムを入力してみたり。
「いよいよ、マシン語に手を出す、、、」なんて頃に、任天堂からファミコンが発売されて、「あぁ、もう、自分で作らなくてもOKなんだー」って思ってからは、すっかりプログラミングからは離れてしまいました(^^;;
あのままプログラム道を続けていたら、人生、変わってただろうなぁ。
、、、、、で、20年が過ぎた今ですよ。
パソコン買って来たその日から、インターネットですよ家計簿ですよ画像編集ですよ音楽ですよ映像ですよ、、、凄い時代です。昔を知っているだけに、この変貌ぶりは凄いです。
少し前に、パソコンを購入した人のうちで、自分でソフトを購入する人って凄く少ない、、、というようなニュースを読んだ事があったのですけど、今、パソコンを買うと必要なソフトウェアとか、だいたい揃ってるじゃないですか。わざわざ別にお金を出さなくても、一通りの事は出来てしまう。
このYomiuri On-Lineの記事を読んでて思うのですけどね。
最近、インターネットとかパソコンとか、そういうものと犯罪を関連づける事件が多いですよね。
僕は、それらの犯罪とインターネットが直接的な関係には無いと思ってるんです。何かしらの影響を与えたかもしれないが、インターネットやパソコンが犯罪の原因だとは思わない。
根本的な原因は、一人一人の人生にあるはずなんです。インターネットやパソコンは、その中の1つにしかすぎない。
そうは思いつつも、最近のパソコンとパソコンを使う側の人達の事を考えると、あまり良い方向に進んでいるとは思えないのも事実です。
「ソフトを購入する必要が無い」っていう、上記のニュースもね、少し首をかしげてしまうんです。
たぶん、このBlogを観て頂いている人の8割ぐらいは、WebブラウザにInternet Explorerを使用されているとは思いますが、では他のWebブラウザを使われた事があるでしょうか。Windowsユーザーの方で、音楽や映像の再生にWindows Media Playerを使われる方が多いと思いますが、では他のプレイヤーを使われた事があるでしょうか。
パソコンを買って来た時、そのままで個々に出来る事の1つ1つを、全く違う別のソフトで試してみた事って、どれぐらいあるでしょうか。
僕がパソコンを初めて買った20年以上前は、ほんと、なにも無かったんですね。とにかく、自分のしたい事をするために、自分でソフトを作らなくっちゃいけない時代でした。それが良いとは思いませんが、その頃の事を思い出すと、凄くパソコンを使いこなしていたなぁ、と思うんですね。今、現在の自分より、遥かに使いこなしていた。
パソコン1台で出来る事は現在の方が膨大なのだけど、昔の方が使いこなしていたように思う。
パソコンって、本来は「考える」道具だと思うんです。
考えて使わないと、有益なものにならない。
でも、買って来て直ぐに、あれもこれも出来る、、、という環境は結果として、「考える」という行為を無くす事になってしまう気がしています。
人がパソコンを使いこなすんじゃなくて、パソコンに人が使われている。
僕は20年以上前から、ずっとパソコンを使い続けています。今、色々と問題になっている小学生の頃から。20年以上前の小学生時代と現在の小学生を比較する事には無理がありますが、もっとパソコンを「道具」として使えるような環境が必要だと思うんですよ。
僕は、凄く「道具」だと思うし、それ以上のものをパソコンからは感じません。
でも、今の小学生ってパソコンが自分の生活の「環境」になっちゃってる感じがする。
「考える」こと無しにパソコンを使い、それが「環境」になってしまっているとしたら、それは凄く怖いなと思う。今や小学高学年ともなれば、ほとんどの子がインターネットをしていて、6〜7割が自分のホームページを持っている時代です。チャットや掲示板の利用も、ほとんどの子が経験しています。
親は自分の子供がインターネットで何をしているか、、、という問いに5割が「把握している」と答えているという結果が新聞に載ってましたが、子供達は把握されていると思っているのは1割程度のようでした。また、パソコンやインターネットについて、親よりも詳しいと思う子供も6割以上のようです。
もうパソコンはあって当然ですし、インターネットもそうです。
どんどん使えばよいと思います。
「道具」として使えば、これほど有益なものはありません。
どんどん使うべきです。
ただ、だからこそ、パソコンを使う側、そのパソコンを教える側、それぞれに改めてパソコンに使われるのではなく、自分がパソコンを使うという「考える」使い方が必要なんじゃないかなぁ、と。
、、、って、よーわからん文章になってきたので、これでオシマイ(^^;;
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