日本が誇るサーキットベンダー、そしてあの狂気、いや狂喜?のピカルミンの生みの親でもある、Kaseo氏がライブ活動を停止するというアナウンスがあった。
ホントに残念。
でも、また時が来れば、電子鼠達と共に戻って来るはずっ!!
Kaseoさん、お疲れ様でした。
そして、これからも宜しくお願い致します。
Kaseoさんとの出会いは、b_tさんオーガナイズの「bpm」という電子音楽イベントに、私が出演させて頂いた時でした。
その時、同じくKaseoさんも出演されていました。
おもちゃのピ○チューを改造(ピカルミン)して、それらを雛壇に十二体並べ、オリジナルのコントローラーで、そのピカルミンを操り、Kaseoさん自身もピ○チューの着ぐるみにゴーグルをかけ、またそのゴーグルもピカルミン仕様という。。。
とにかく、こうやって文字で説明しても、全く想像つかないであろう、衝撃的なライブでした。
Kaseoさんのサイト等に、ライブ映像が多数あるので、ぜひ一度、観て下さい。
このbpmに出演させて頂いた時、、、もう、4年前ぐらいですか?、、、私自身のライブは最悪最低なもので。。。
今と同じようにモジュラーを使ったライブでしたが、ラップトップPCやリズムマシンも使ってました。
まず、ラップトップPCを使った理由が、「ライブの持ち時間、モジュラーだけでは耐えれないかも」という、逃げからの理由でした。
今だから書きますが、この時のライブの前半は、ほぼ全ての音をラップトップPCから出してました。事前にモジュラーで作った音をAbleton Liveに多数仕込んで置いて、それをループ&ミックスしていたんです、モジュラー触るフリしながら、、、(笑)
後半になって、モジュラーの音とリズムマシンの音をメインにして、、、という流れだった。
結局、最初から予定調和りように、自宅でネタを仕込みシナリオを描いた事を、ステージで慌ただしく追い立てられるように「作業」していただけのライブとなってしまいました。
ホント、「作業」したという言葉がピッタリのライブでした。
自分のライブを、そんなふうに痛感させてくれたのが、この時の、Kaseoさんのライブでした。
唯一無比、このステージでしかありえない、そして、現場まで足を運ばないと、このライブは体験できない、そんなライブでした。
当たり前のような事だけど、特に電子音楽のライブでは、こんなふうに感じるライブなんて、そうそう体験できない。
大半の人のライブが、「カッコイイ音を流してる」で終わってしまうのが、電子音楽のライブになってしまっていたから。
カッコイイ音なら、自宅でも聴けるんです。
そうじゃないライブが、Kaseoさんだった。
私はコレをしたいんです、コレやるんです、どうですかっ!! って、直球で迫って来る。こんなに説得力のある電子音楽のライブって、初めての体験だった。
もう、感動しちゃって、Kaseoさんにアナログのトリガー信号で、ピカルミンをコントロール出来ませんかっ!!、、、って無茶なお願いしたら、実はやろうと思ってて(笑)という話で誕生したのが、Gateピカルミン、、、そして、今のCV/Gateピカルミンへと発展していくんですよね(笑)
bpmがあった同じ月、月末に別のライブが入ってて、そっちはもう、勇気を持って「モジュラーだけで行く」と。
私は、モジュラーを使いたいし、モジュラーから音を出したい。
と、、、その目的一つに。
カッコイイ曲とか、関係ない。
っていうか、「曲」って概念なんかも必要ない。
私は、コレがしたい、やりたいんだ、と。そこを表現出来るのであれば、それがライブなんだ、と。
そのライブは「Synthe-Kai」というもので、生方則孝さんに、マコフェイや電子定食、√thummにTHE SUN、Nicolai Maruhamaさんにどうぶつげんきと、、、そんな中で、持ち時間の全てをモジュラーだけでやった、、、実はライブで「モジュラーだけ」って、これが初めてだったんです。
全く余裕なんて無かったですけど、、、なんだろ、ライブをなんとかやり遂げた、、、という感覚は凄くありました。
※片ピーさんに撮影して頂いた、その時の模様。今ほど、エゲツナイ音は出してませんね(笑)
それ以来、ライブに対する考え方も変わったし、自分はこのスタイルでやっていこうって思えるようになったんですよね。
そんな感じだったので、Kaseoさんから受けた刺激は、凄く大きいんです。
Kaseoさんのラストライブが、今月20日、岐阜であります。
Kaseoさんが、Craftwifeさんと組んで活動している、あのスペシャルユニットです。私も以前、大垣ロックフェスティバルで、可愛いやら面白いやらカッコイイやらヘンテコやらの不思議ワールドを体験しました。
お時間ある方は、ぜひ!!
2011年2月20日(日)
「IAMAS 2011 GRADUATION EXHIBITION」
http://www.iamas.ac.jp/exhibit11/
コメント