モジュラー講座第一回補足説明

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モジュラー講座、第一回目の補足です。

、、、というほどの事でもないのですけど(笑)

外人さんみたいに、楽器を目の前にして延々と喋り続ける動画もイヤなので(笑)、実際の動画中は極力、喋る説明は省こうと思ってたんです。

そこで改めて、文字に起こして説明というか、解説というか、、、というほどでも無いですけど書いておこうかな、と。

今回使ったモジュールは3種類になります。

Doepfer A-145 LFO 1
http://www.doepfer.de/a145.htm

Doepfer A-155 Analog/Trigger Sequencer
http://www.doepfer.de/a155.htm

Doepfer A-127 VC Triple Resonance Filter
http://www.doepfer.de/a127.htm

そして、パッチング図です。

そして、既にアップ済みの動画です。

今回、フィルターの発振音だけを使って、単音で短い音を出して、それを複数変化させた音を繋げていくことによって、単純なフィルター発振音が、1つのフレーズ、それがリズミックだったりアンビエントだったり、そんな雰囲気を出してみよう、、、みたいな発想でやりました。

まず、実際にフィルター発振に使ったモジュールが、A-127 VC Triple Resonance Filterというフィルターモジュールを使いました。
個人的に大好きなフィルターで、これ1基で色々なフレーズを取り出せる事が出来るのでよく使うんです。

このA-127の特徴は、3基のバンドパス・フィルターが並列に装備されている事なんです。Audio入力された音が、それぞれ3基のフィルターを通って、最終ミックスされて出力される仕様になってます。または、3基のフィルター個別のパラアウトも可能になっています。
更に、個々のフィルターには内蔵LFOとCV入力が装備されていて、内蔵LFOを使えば、これ単体でフィルターの揺らぎを作り出す事も出来ます。
内蔵LFOを使う場合、CV入力用に付いているツマミと共通なので、これツマミを上げておいて下さい。ゼロにしてしまうと、幾らLFO動かしても変化がえられません。

A-127は、フィルターの自己発振可能なので、Audioを突っ込まなくても、Audioアウトから直接、ミキサー等に繋いで、3基あるフィルターのどれでもいいので、レゾナンスを最大にした上で、フリケンシーをゼロから上げていくと、お馴染みのフィルター発振音が出て来ると思います。

各フィルターの出力レベルのツマミは上げておいて下さいね。

※フィルター発振音は、音響機器を傷める危険性があるので、最初は音量を下げた状態から始めて下さい。

今回、「音」としてはフィルター発振音だけなので、実際に「音」を出すモジュールは、このA-127だけです。

次に、このA-127のコントロールに使用するのが、A-155 Analog/Trigger Sequencerです。
A-155は。3つのトリガー、1つのゲート、2つのCV出力等を持つ、8ステップのシーケンサーです。今回は、2つのCV出力だけを使います。

A-155は、それ自体では全く動作しません。
手動でステップを動かす事は可能ですが、一般的なシーケンサーとして使うには、A-155に何かしらのクロック(テンポ)になる信号を送ってあげる必要があります。

クロックとして使う信号は、もちろん規則正しい信号が望ましい。
さて、モジュラーの中で、自分自身で規則正しい信号を出力しているモジュールは、何があるでしょうか。

その代表選手ともいえるのが、LFOです。

ここで、A-145 LFO 1の出番です。

A-145には、一般的に使われるLFOの波形が5種類同時に出力されています。モジュラーのLFOは、常にLFOが出力され続けている状態になっています。

では、LFOの波形の中で、より規則正しくクロックに適している信号は、どの波形でしょうか。

答えは、矩形(パルス)波になります。

矩形波は、電圧の最大値と最小値(DoepferのLFO矩形波の場合、+5Vと-5V)以外の、中間の信号が入っていません。
中間の信号が入ってないので、+5Vの信号が出た時点のみ、何かしらのアクションを起こす信号(トリガー/ゲート)にも使える事になります。

では、矩形波以外の信号は、クロックに使えないのでしょうか?

答えは、「使えます」。

今回の動画では試していませんが、ぜひ試してみて下さい。

きっと、面白い動きをするはずです。

今回は「規則正しい」クロックに使う為、矩形波を使用しましたが、そんな常識は捨てて、こんなパッチングで動くんかいな?みたいな発想が、きっと面白い発見に繋がると思います。

さて、ではA-145の矩形波の出力を、A-155のクロックにパッチングしてみましょう。

すると、LFOのスピードに同期して、A-155の1→8ステップ間を走り始めると思います。LFOのスピードを変化させれば、それに追随してA-155のスピードも変化します。

では、次にA-155の2つあるCV出力、これを、それぞれA-127の3基あるフィルターのCV入力へパッチングしてみましょう。
A-127側のCV入力ツマミは最大にしておいて下さい。これをゼロにしておくと、幾らCVを送ってもA-127には入力されません。逆に、半分程度CVを掛けた時などは、ここのツマミを調整してあげれば可能ですし、徐々にCVが掛かり始めるとか、そんな効果も、このツマミで可能になります。

A-127の各フィルターのレゾナンスは最大、フリケンシーゼロの状態にしておきます。

このゼロにしたA-127のフリケンシーを、A-155のCVでコントロールしようというパッチングです。

試しに、A-155の2列あるCVのツマミ全てをゼロにしてみて下さい。

何も変化はありませんね。

では、何れでも良いので、A-155のCVのツマミを、適当に上げてみて下さい。

そのツマミのポイントにステップが来た時点で、そのツマミの値がCVとして出力されて、A-127のフィルターに反映されると思います。そこで、ポーン、とか、ピキーンとか、CVの値(ツマミの位置)によって、フィルター発振音の音色が変化すると思います。

A-155の2列あるCVツマミの色々な位置を、色々な値にしたり。
A-127のレゾナンスやフリケンシーのツマミを動かしてみたり。
LFOのスピードを速くしたり遅くしたり。

色々やっていると、きっと、凄くカッコいいフレーズが飛び出して来ると思います。

MIDI/CVコンバータやアナログトリガー出力できるリズムマシンを持ってられる方は、クロックをLFOではなく、MIDIから変換させたゲートだったり、リズムマシンのトリガーを、A-155のクロックにパッチングしてあげれば、MIDIやリズムマシンと同期できるので、これだけでちょっとしたトラックが生まれて来ると思います。

今回は、A-155が2つのCV出力しか無い為、A-127の3基あるフィルターのうち、2つのフィルターにしかパッチングしませんでした。
それでも、けっこうリズミックでグルーヴのある音が飛び出して来たでしょう?
更に、残り1つのフィルターにも、何かしらの信号をパッチングしてあげて、より複雑な効果を試してみると面白いと思います。

ちなみに、予習編でリズムマシンと同期させて録った音は、3基のフィルター全てをシーケンサーで動かしてます。

Lectures on Modular Tracks 01 by unyo303

と、まぁ、文字で書くと、とても長々とした説明になってしまいました。

うーん、3基のモジュール使うだけで、この文章量か。。。
3基以上のモジュールは使えないなぁ(爆)

そんなわけで、また第二回をやりたいと思います。

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