アナログモジュラーシンセサイザーで使う信号って、何種類かあります。
まぁ、モジュラーに限らず、一般的なアナログシンセ全般で使われる信号でもあるわけですが。
・CV
・Gate
・Trigger
・Audio
、、、の4種類でしょうか。
さて、では、この4種類の信号、どのような違いがあるのでしょうか。
答えは、、、
実は、この4種類、全て「同じ」信号です(笑)
同じ「信号」のくせに、なぜか呼び方が違うんです。
ここがたぶん、モジュラーシンセが凄く、とっつきにくいところなんだと思います。
全て「同じ」と言ったのは、どの信号も、電圧の上下から作り出される信号だからです。
あえて区別するなら、、、
耳に聴こえない信号グループ
・CV
・Gate
・Trigger
耳に聴こえる信号グループ
・Audio
、、、となるでしょうか。
Audio信号が、「耳に聴こえるグループ」って言うのは、当たり前の話ですよね(笑)
もし、Audio信号が聴こえないのであれば、ボリームが下がってるか機材が故障しているか、耳鼻咽喉科に行くか、、、という話になると思います(爆)
「耳に聴こえないグループ」の信号は、基本的には何をどうやっても、耳には聴こえません。具体的には、Audio信号よりもゆっくりした電圧の上下から作り出されている信号になります。
逆に言えば、「耳に聴こえないグループ」の信号の、電圧の上下を速くしてあげれば。簡単に「耳に聴こえるグループ」の信号に変化します。
もちろん、Audio信号の電圧の上下をゆっくりにして、「耳に聴こえないグループ」の信号にだって出来ます。
なので、全て「同じ」信号と言ったわけです。
で、なんで呼び方が違うんだ?、って話になると思います。
簡単に言ってしまえば、使い方、用途によって信号の呼び方を変えてるんですね。
・CV
一定の、または不規則の、または規則正しい、そんな「連続」した信号を使う場合。
・Gate
一定の決まった値の信号を、決められた「時間」に使う場合。
・Trigger
一定の決まった値の信号を、「瞬間」的に使う場合。
こんな感じの説明かな、と個人的には考えてます。
んー
もう少し分かりやすく?、で言えば。。。
ピアノで鍵盤を押して離すまでの時間が、Gate。
鍵盤の上で動かす指の連続した動きが、CV。
鍵盤を押したという情報だけを取り出すのが、Trigger。
みたいな。
こんな言葉で説明していても、それがどう「音」に繋がっていくのか、わかんないですよね。
でも、この説明の連続した動作がモジュラーをパッチングするという行為になって、「音」や「フレーズ」が生まれるわけですね。
五線譜や鍵盤を目の前にして、「さあ、音を奏でよう」というスタートとは全く違う、そんなスタートから「音」を作るのがモジュラーであり、独特の魅力だと思います。
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