ハードシンセの認知度を上げる

徒然なるままに書く。

一昔前なら音楽番組も沢山あって、シンセに限らず、楽器を演奏している姿を、観る気がなくても目にする機会が多かったと思うんですね。

で、やっぱり、好きなバンドなりアーティストに憧れて音楽を始めるっていうパターン、王道だと思うんだけど、そういうの、多かったと思う。

あのアーティストが使ってる、同じギターが欲しい、とか。
シンセだって、そう。

今や、まともな音楽番組も無くなってしまい、そもそも「楽器を演奏している姿」を目にする機会が、激減してしまった。
と同時に、パソコンやソフトウェアの性能向上や急激な安売り競争で、パソコン1台あれば大半の事が出来てしまう時代になった。

で、けっこう面白いなと思うのが。
例えば、普通の生バンドっていうか、アコースティック系バンドでもいいんだけど、曲作りしたりレコーディングしたりする場面では、最大限にパソコンなりデジタル機器を利用しているはずなんですよね。しかし、ライブではパソコンは使わない。だから、けっこうアルバムに収録されているモノとは違うアレンジになっていたりする時もある。
逆に、テクノ系な人達は、曲作りでハードシンセや単体の楽器は使うけど、ライプではパソコン1台で済ませてしまう。

・ちゃんと人が観ている前では、「パソコンは使わない」。
(観ていないところでは、バリバリにパソコン使っている)

・人前では「楽器を使わない」。
(観ていないところでは、バリバリに楽器を使っている)

この違いは、ライブ会場まで、わざわざ足を運び、時間を費やし、お金を払って来てくれたお客さんには、かなりの違いをもたらすと思うんですね。

ライブって、コンサートとは違うから、最終的には「耳」から入って来る情報よりも、「目」から入って来る情報の方が、凄く大切なんじゃないかと思うようになったんですよね。

そういう意味でも、極論を言えば、例え音が出てなくても、楽器をステージに置いておくだけでも、その意味はあると思うんです(笑)

どうして、テクノ系の人のライブって、曲作りではハードシンセ使ってても、ライブで使わないんでしょうね。凄く疑問です。

あんな重いの担いでやってられない、という意見を聞いた事もありますが、、、
そもそも、自分が「これだ」と思った楽器なのに、それをステージで使う事に対して、「重い」とか「メンドクサイ」とか、ちょっと私には理解できない。

っていうか、こうなってくると、そういう楽器を使って音を出す資格なんて、無いんじゃないの?、とまで思えてしまう。

パソコンを使うなら、それでしかありえない音とライブをするべきじゃないですかね。

名前は出しませんが、音響言語を使ってライブをする人、センサーを使ってライブをする人、そんな方々のライブこそ、パソコン使って凄いな、と思えるライブでしたから。

また、こういった話とは別に、ちょっとしたジレンマもあります。

ライブイベントで、ハードシンセ主体というか、そういう人達が多く集まったイベント等で、よくある風景なのですが、、、

機材の写真を撮りまくってるんですね(笑)
まぁ、気持ちはわかるんですが。

でも、そういう人達って、最初からシンセに興味を持っている方々が大半のような。
もしくは、同じイベントの出演者(爆)

凄く嬉しいなと思うのは、「どうやって演奏されてるんですか」とか、ハードシンセそのものじゃなくて、それを演奏していた「人」に興味が集まること。
こういう時が、自分が一番嬉しい、ライブやって良かったなぁ、と思える時です。

ハードシンセを観てもらいたい、という欲求はあるものの、イベントの主体がハードシンセになってしまう事には、微妙に抵抗があるわけです。

なんか、内輪のイベントみたいになってしまいますしね。
いつもの顔馴染みだけのイベントも楽しいですけど、そこからは何も生まれませんから。

ハードシンセを使っている「人」に注目が集まる事によって、ハードシンセの魅力が広がるのが、一番の理想かなぁ。

まあ、難しい話ですけど。

でも、最近のソフトシンセとかプラグインとか、軒並み○%OFFみたいな安売りしてるの、よく見かけますよね。そこまで下げても売れないんでしょうか。

私、曲作りではソフトシンセとか、幾らでも使ってます。
というか、ソフトシンセだけで作った曲が大半かも(笑)

しかし、パソコンも含めて、「楽器」という感覚は無いですねぇ。

でも、ライブとは「別物」と思ってるので、今のような姿になってる。

ずっと同じ事を続けていくだろうな。
同じ楽器を使って。

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