ほんの思いつきでやってしまった、WIRE04-7/17&18実況中継ですが、特に宣伝もしていないのに、それなりに観て下さっていた方が多いのに少し驚いています。WIRE04に参加できなかったとか、どちらか1日しか行けなかったとか、そういう方も観て下さっていたようです。
まぁ、2chにリンクを貼られてしまったのが、大きかったかもしれませんが(笑)
来年のWIRE05には、きっと多くのBlogによる中継サイトが出現するでしょうね。
で、話は変わるのですが、、、
印刷屋で勤める人間として、インターネットが個人に解放された時点で、印刷物の商業的価値は下がり続ける一方だと考えているんですね。極論を言えば、「印刷物の役目は終わった」と言ってもよいと考えてます。
印刷物には、2つの役目があります。
「情報の流通・伝達」と「情報の記録」です。
インターネットの登場とともに、「情報の流通・伝達」としての印刷物は消滅したと考えてます。今回、私を含めて、もう1つBlogを使ってWIRE04中継していた方やWIRE04公式サイトでも写真をアップしていたのを見ても分かりますが、情報の伝達スピードは印刷物とは桁違いです。
雑誌にしても新聞にしても、その印刷物そのものが欲しくて買っているわけじゃないですよね?欲しいのは、中に書かれている記事の内容ですよね、そういう意味では印刷物がインターネットに「情報の流通・伝達」という分野で、新しいアドバンテージを見い出す事は、ほとんど不可能だと思っているのです。
「情報の記録」、これはね、印刷物の“最後の砦”だと思っていたんです。
「いたんです」と過去形なんですけどね(笑)、、、デジタル機器による情報記録媒体は時代と共に変化して行きます。よく勘違いされていますが、デジタル情報が不変だと思っている人も多いようですが、これは確かにデジタル情報自体は不変ですが、それを記録する媒体には寿命があるという事を忘れています。
笑い話ですが、今から数千年後の未来の人類が、今の現代の遺跡を発見して、そこからDVD-ROMを発掘したのですが、その数千年後の人類にはDVD-ROMを再生する機械が存在していなかった。しかし、さらに発掘を続けると、紀元前の時代の石器文字を発見。DVD-ROMと違って、目に見える石器文字は数千年後の人類も解読が出来た、、、という笑い話です。
印刷物は目に見える情報媒体です。
そういう意味で、「情報の記録」という分野では印刷物の価値はあると考えていたのですが、これすら、今では怪しいと思うようになりました。
もちろん、印刷物は「手に取って読む」というデジタルには無い、人間の五感に問い掛ける要素があると思います。ただ、こういうのは文化として残るのでしょうが、ビジネスとして生き残れるかは疑問です。
だいたい、100万人に印刷物で情報を伝えようとしたら、100万部も印刷しなければいけないわけですが、インターネットではマスターさえあれば、それをコピーするだけです。
文化的価値はともかく、ビジネスとして新しいチャンスが印刷物にあるとは思えないのが、今の私の感想です。
それとは別に、インターネットが個人に解放された事による問題も出始めていますよね。
インターネットは、印刷物と同じ「メディア」です。
例えば、どんなに個人的で、どうでもよい内容の日記ページでも、それは新聞の1面に記事を書いているのと同じ力があるわけです。
安易な発言が、大きな事件に繋がるケースもありました。
これからも、インターネットは個人のモノとして深く浸透して行くことでしょう。
Blogに変わる、新しい情報発信技術も登場するでしょう。
それらを、上手く楽しく利用していきたいと思うわけです。今回のBlogを使った中継をやってみて、上記のような事をツラツラと考えていたりしました。
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