リアル楽器の存在

先日のライブにて。

「モジュラーの音、凄いですよね」

、、、っていう話が出たんですね。

今までにも、ライブでそういう言葉を頂いた事はあるなですけど、さて、果たして本当に凄い音なんだろうか、と。
どうして、そう思うんだろう?

実は、私は特別「凄い」とは思っていません。
モジュラーらしい「音」は出そう、奏でよう、そこは考えますけど、「凄い」音を出そうっていう意識は特に無いんですよね。

で、これって、やっぱり。
実機、単体の楽器を目の前に披露する事で、マジックが起こってるんだと思うんです。

もしかしたら、これまでのブログ記事の何処かで書いたかもですが、私、過去に一回だけモジュラーの音を事前に録ったトラックを複数用意して、ライブ本番でモジュラーを触って音を出しているフリをして、実は横に置いたラップトップPCからミックスして音を出した、、、という詐欺行為をした事があります(笑)
あ、、、前半だけなんですけどね。後半は、ちゃんとモジュラー本体から音を出してプレイしましたけど。

お客さんに対して、前面にモジュラーを置いて、ラップトップPCは横向きに配置していました。あくまでも、お客さんに対しては「モジュラー」だけを見せるように。

それでも、「音、すごいね〜」って言われたり。

なんていうのかな、「楽器」の実態が持つ力なんだなぁ、と。

音が出てなくても、そこに存在しているだけで、お客さんには何かが伝わっている。もしくは、そう思わせる何かがある。

ライブって、もちろん「音」が一番大切な事は確かなんだけど、実は耳よりも目から入って来る情報の方が、大きな影響力があるんじゃないかと。

印象に残る、記憶に残る、そんなライブって、もしかしたら、目から入って来る情報の方が大きいのかもしれない。

ラップトップPCを使う場合でも、お客さんの真正面に置くのと、真正面を避けてお客さんからは見えにくい位置に置くのとでも、お客さんに与える印象は違ってくるんじゃないかなーって思ってみたりします。

だからといって、ラップトップPCばかり操作して、お客さんからソッポ向いてプレイするのは、本末転倒ですけどね(笑)

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