モジュラー・シンセサイザー

シンセサイザーは、各メーカーで色々な音源方式を採用していて、それぞれに音作りと音色に特徴があります。まぁ、それが個々のシンセサイザーの楽器としての個性なわけですよね。
で、それら全ての基本ともなっているのが、「モジュラー・シンセサイザー」と呼ばれる音源方式です。
シンセサイザー全ての機能を、細かく単独のモジュール化にして、その1つ1つのモジュールを自由にパッチングしていく事によって、複雑な音作りを可能としている音源方式です。


しかし、残念ながら、、、この「モジュラー・シンセサイザー」方式を採用して開発しているメーカーは少ないんですよね。確かにシンセサイザーの基本を知っていないと、まともに音を出す事すら不可能なわけですから。
アナログ・シンセサイザーの時代には、多くのメーカーが「モジュラー・シンセサイザー」を開発していましたが、デジタル・シンセサイザーの登場と共に「モジュラー・シンセサイザー」の姿は無くなっていきました。
でも、ここ最近になって、海外のメーカーではありますが、この「モジュラー・シンセサイザー」を復活させる動きが活発になっています。
私の所有するドイツのメーカー、DOEPFER社が開発している「A100」というシンセサイザーも、約80種類ぐらいのモジュール群からなる「モジュラー・シンセサイザー」です。大半がアナログ・シンセサイザーとして「モジュラー・シンセサイザー」を復活させている中、デジタル・シンセサイザーで完全に「モジュラー・シンセサイザー」を再現してしまっている、とんでもないシンセサイザーがあります。
スウェーデンのメーカー、Clavia社が開発している「nord modular G2」がそれです。
個人的に、最強のデジタル・シンセサイザーだと思っています。
「モジュラー・シンセサイザー」の醍醐味とも言える音作りは、パソコン上で作業します。各種モジュールを画面に呼び出してきてパッチングします。そしてパッチングが完成したところで、データをnord modular G2本体に転送して発音させる仕組みです。また、音作りと発音もUSB接続によってリアルタイムで可能です。
nord modular G2の前機種にあたる「nord modular」は、私の知り合いが所有していて使った事があるのですが、いやもう、最強ですよ。約100種類以上のモジュールを好きな数だけ自由に呼び出してきて、自由にパッチング出来るわけですから。それ自体が自分オリジナルのシンセサイザーを作り上げている行為ともいえるので、本当に凄いんです。
nord modular本体の演算能力の範囲内というデジタル特有の制限は付きますが、最強といえるシンセサイザーです。
nord modular G2は、この最新機種。
パソコン上でパッチングするソフトウェアは、なんと無料でダウンロード出来るんです。
画面に沢山のモジュールを呼び出して、勝手気侭にパッチングを楽しむ事が出来ます。もちろん、音を出すにはnord modular G2本体が必要ですけどね(笑)
少しは「モジュラー・シンセサイザー」を使う気分が味わえます(^^;;
あと、nord modular G2と各モジュールの説明書がPDFファイルで無料公開されています。
これ、案外、シンセサイザーの基本を勉強する上で良い教材と言えます。特に各モジュールの説明書は、シンセサイザーの1つ1つの機能を細かく説明してあるので、自分の所有するシンセサイザーの音作りにも活かせると思います。
nord modular G2の日本代理店は、こちら
Clavia社のサイトは、こちら
P.S.
その知り合い、、、nord modular G2を買うって言ってたけど、買ったのかなぁ。。。
「A100」の追加モジュール購入以外では、唯一、めちゃ欲しい〜っ!!!!!と思えるシンセサイザーだなぁ。

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