ネットワークオーディオを設置してみた

実は、自宅でまともに音楽を聴ける環境が、ここ2,3年ほど無かったんですよ。
リビングに置いていたCDラジカセが壊れてしまって。。。

まぁ、私の機材部屋には、別の意味で音楽を聴ける環境があるわけですけど(笑)、それはまあ、楽曲制作の為なので、、、普通に家族で音楽を聴く、流す、という環境は無くなってしまっていたんですね。

そこで、妻が何やら怪しげなブツを見つけて来たんです。

「ネットワークオーディオ」

ふむふむ。
今までも、所謂AirPlayのような仕組みで、自宅内LAN環境で音楽を聴くシステムはありましたが(まぁ、AppleとiTunesの組み合わせが前提にある話ですが)、それでも、あくまでも無線端末機からは通常のAudio出力してアンプに繋げる、、、という仕組みだったわけですよね。

アンプそのものが自宅内LANのネットワークに接続されているわけじゃないんですよね。

しかし、この「ネットワークオーディオ」のシステムでは、アンプ(正確にはチューナー)が自宅内LANのネットワークに組み込む事が出来る、、、と。
うむむ。
すると、ネットワークに繋がったHDD内の音楽ファイルに、「ネットワークオーディオ」から直接アクセスして音楽再生出来る、、、という事なのか。

こ、、、これはっ!!

ひ、人柱にならなくてはっ!!(爆)

さて、「ネットワークオーディオ」として使える製品は、、、と言っても、まだこの分野は規格や製品がやっと出始めた、、、という感じのようで、正直、アレコレと選べるほどの製品が無い。
更に、大半の「ネットワークオーディオ」機器は、チューナーのみ搭載でアンプは別売りとなっている。

うーん。

色々とこだわりたい人には、もちろんアンプは別で欲しい、、、というのが常識だと思うんですけど、私達はCDラジカセ並に手軽に使う、というのが基本スタンスだったので、、、

、、、となると、アンプ内蔵の「ネットワークオーディオ」対応機器となると、、、

ONKYOから出ているTX-8050という機種が、価格帯も手頃で良い感じでした。
、、、というか、他にアンプ内蔵で「ネットワークオーディオ」対応って、あるのかな。。。

では、次にスピーカーが必要。
これまた妻が探しに探して、デザインだけで選んだ(笑)、PIEGAのTMicro3。コンパクトですけど、見かけ以上にズッシリ重い。値段もサイズの割には、けっこうなお値段。。。

それから、音楽ファイルとか置いておく、ホームサーバー的なものに、、、最初は中古でMacでも買うかなぁ、という案もあったのですが、手っ取り早くNASにしよう、という事で2TBクラスのNAS購入に決定。

更に、ONKYOのTX-8050は有線LANには対応しているけど、無線LANはオプション扱い。本体にオプションで無線環境追加するより、ルーターと組み合わせるイーサネットコンバータを使った方が、無線環境が安定する。。。らしい、、、という情報を聞きつけ、新しくルーター(+イーサネットコンバータ付属)も新調。

更に更に、TV台もサイズが小さく、DVD/HDDプレイヤーやCATVチューナーに加え、今回のTX-8050本体は、、、収まらない。。
そんなわけで、TV台までも新調。

そして、、、

ジャーン(笑)

TVサイズに比べて、なんとデカイTV台(笑)
真ん中に入ってるのが、TX-8050。
TV両サイドに置いてるのが、PIEGAのTMicro3スピーカー。

TMicro3スピーカー、お店の人曰く、このサイズにしては低域の出方が良い、との事。PIEGAというメーカー自体、全体的にスリムでコンパクトなデザインが多いのですけど、他社より「小型でも低域が良い」という評判のようです。
基本、スピーカーはデカクなればなるほど、低域も出るし迫力も比例しますからね。

実際、リビングで、それほどこだわりも無く聴くぶんには、十分過ぎるほどの性能です。
低域もそうですが、けっこう定位もハッキリ感じられる。

TX-8050とTMicro3スピーカーを繋ぐのは、もちろん普通のAudioケーブルなのですが、、、
最初、一般的なRCA端子かな、と思っていたら、、、Yラグやバナナプラグという端子で繋げる。

?、と思って。

で、音響専門店に行って話を聞くと、、、

「音質の事を考えるなら、Yラグやバナナプラグ使わず、ケーブル直付けの方が良いですよ」、と。

ここで思い出した!!
そうそう、昔のステレオコンポとかさ、Audioケーブルの先端のゴム部分を切って、中の導線を剥き出しにした状態で、アンプとかスピーカーに繋げてたな、と。
そうかー、今でも、そんな繋ぎ方があるのかー

、、、というよりも、音質優先で考えるなら、出来るだけ抵抗を少なくするため、一番良い方法は直付けと、、、なるほど。

そんなわけで、初めてAudioケーブルをメーター で購入(笑)

さてさて、TX-8050周りの結線は済んだので、次はネットワーク環境の構築。

とりあえず、新しいルーターとイーサネットコンバータを設置。
今までと同じように、自宅内でパソコンやスマフォからネット環境を整える。

で、NASの設置。
このNASはiTunesサーバや、今回の「ネットワークオーディオ」等の家電製品系ネットワークの規格?(、、、というかガイドライン?)であるDLNAクライアントにも対応している。
各フォルダ単位で、それらの設定ON/OFFを切り替えられる。
とりあえず、MacのiTunesを立ち上げ、NAS側に作ったフォルダを保存先に設定して、幾つかのアルバムを取り込む。

iTunes用に作ったNAS上のフォルダには、iTunesサーバとDLNAの設定をONにしておく。更にゲストで読み書き出来るようにパーミッション変更。

そして、こんな感じになりました。

さてさて、これで果してTX-8050側がiNAS上にあるiTunes用フォルダを認識してくれるのか、、、

TX-8050から[NET]→[DLNA]と選ぶと、、、おお、ちゃんとNASを認識している。
NASを選択すると、、、おお、アルバムやアーティスト名別のフォルダが現れた。そして、その先に、先ほどアルバムから取り込んだ楽曲が、、、

再生。

おお、ちゃんと再生してる(笑)

ただねー、TX-8050は英数字しか表示出来ないんですよ。
本体表示も2行分しか無いので、お世辞にも使いやすいとは言えない。
そこで、ONKYOがスマフォ用に専用アプリを無料で提供しているんですね。

スマフォをリモコンにして、TX-8050を操作出来るようになる、と。

試しにiPod touchにインストールして使ってみたら、画面全体でグラフィカルに表示して操作出来るし、もちろん日本語表示も問題無いので、こちらの方が便利、、、なんだけど、どうも挙動不審な面が、、、今一つ安定してないっぽい。

このあたり、ONKYOさんにはアップデートして頂きたい。

さて、ここまで使って、フト気がついた。

あれ、iTunes側で作ったプレイリストが認識していない。

TX-8050上には、プレイリストという項目はあるんです。
しかし、その中身が存在しない。

あらら、なして認識しとらんの?

うーん、わからん。

試しに、iTunesからプレイリストを「書き出す」してみた。
拡張子はm3u形式。
んで、テキストエディタ(mi使用)で開いて、中身を覗いてみる事に。


#EXTM3U
#EXTINF:537,The Robots – Kraftwerk
/Volumes/itunes/iTunes/iTunes Media/Music/Kraftwerk/The Mix/01 The Robots.m4a

ふーん。プレイリストの設定の中身、初めて見たけどシンプルなんだね。
単に楽曲ファイルの居場所を、絶対パスで記述してるだけなのか。

、、、って、、、

ん?

んん?

絶対パス、か。

ははあ。。。

この絶対パス、iTunesを立ち上げているMacをルートと考えて記述されてるね。
やりたい事は、TX-8050側から見た時の、楽曲ファイルの位置関係。

となると、、、

このパスを書き換えて、NASの中、、、例えばiTunesのフォルダの中とかに入れておけば、どうなるのかな、と。

とりあえずiTunesフォルダ直下にある、iTunes Mediaフォルダ内にm3uファイル置くとして、、、ここからの相対パスに書き換えてみた。


#EXTM3U
#EXTINF:537,The Robots – Kraftwerk
./Music/Kraftwerk/The Mix/01 The Robots.m4a

こんな感じ。
で、念のために改行コードをWinにして保存。
この書き換えたm3uファイルを、Musicフォルダにコピー。

さてさて、これでTX-8050は認識してくれるのかな。

おおっ!!
やった。
TX-8050内のプレイリスト以下に、先ほど書き換えたプレイリストが表示された。
もちろん問題無く、楽曲再生も出来る。

ふー

てかさ、これ、iTunesでプレイリスト作ったら、毎回手動で書き換えるの?
(爆)
テキストエディタで、絶対パスの定型部分を、これまた定型に一括書き換えで済む話なので、作業自体は直ぐに終わる話なんだけど。

あと、試しにNAS側で、もう一つ、iTunesサーバとDLNA設定したフォルダ作って、iTunesの保存先も新しく作ったフォルダに変更してから、適当にCDを取り込み。
これでTX-8050側から見ると、、、

うーん、最初に認識してる方しか表示されない。
2つのフォルダ、どちらもiTunesサーバもDLNA設定も有効にしているんだけど。

TX-8050側から、フォルダー全体を見るルートから覗くと、確かに両方見えるんだけど、、、こちらは生フォルダを覗いているだけなので、プレイリストもアルバム別もアーティスト別も、へったくれもないし、おまけに不可視ファイルまで見えてる(笑)

ちゃんと[Muxic]としてTX-8050側から認識してくれるのは、最初に認識した一つだけなのかねぇ。

まあ、色々し試行錯誤中です。

基本的にiTunes側が、DLNAとしてクライアントにもサーバとしても対応していないのが最大の問題だとは思うんですね。
Windows Media Playerなら対応しているそうですけど。

、、、というか、DLNA制定に関してMicrosoftは参加してるけど、Apple参加してないし(笑)

更に、DLMAの考え方が、たぶんハードウェア「1対1」の関係が基本なんだろうと思うんです。
オーディオ機器とビデオ機器、とかTVとか。
パソコン特有のネットワーク的な考え方から、ちょっと外れてる感覚があるなぁ、そんな実感。

この分野、まだ全く普及してないし、DLNAなんていう規格も、今後どうなるか不透明だよね。

たぶんね、一番便利なのはNASを使うんじゃなくて、パソコンをDLNAサーバとして使う方法。
試しにiOS端末機をDLNAサーバにするアプリがあったので、iPod touchにインストール。
アプリ立ち上げると、自動で接続できるDLNAクライアントが表示される。で、接続。

これでTX-8050側からiPod touchを認識して表示されるので、後は普通にiPod tiuch内の音楽を聴ける。これならちゃんとプレイリストも認識されます。

でも、これ。
iPodをUSBでTX-8050に接続してる状態とかわんないし(笑)

同じようにして、MacやWinをDLNAサーバ化するソフトがあるみたいなので、これをインストールすれば、NASより使いやすい環境が出来るかも?、と。

やってみないと分かんないですけどね(笑)

しかし、根本的な話として、リビングで音楽を聴くのにパソコンを立ち上げておく、、、ってのが嫌だったのでNASにした、という理由があるので(爆)

コメント

  1. わこうだいすき より:

    いやぁ! 楽しくタメになる記事でした♪
    うにょ303とまったく同じことをしたいと思っていて、どうやって解決しようかなぁ。。と考えていたんですけど、結局あちたてればこちらたたず。。。なわけなんですね^^(汗)

    PCを立ち上げず、iTunesのプレイリストをNAS上において活用したいのに、プレイリストを更新するたびに毎回パスを書き換えるっていうのは、、、(爆)

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