足立醸造に行って来ました。
目的は、醤油の蔵開きに伴う「蔵見学」。
まぁ、その、マニアックですね(笑)
足立醸造株式会社
http://www.adachi-jozo.co.jp/
醤油製造の蔵元さんです。
ここの醤油に出会う切っ掛けとなったのは、やはり3.11東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)でした。
福島第一原発事故が同時発生し、こちら関西では某ラジオ番組で毎週、小出先生が現状解説をされていて、たぶん事故発生から最初の数ヶ月は、関西の方が的確な情報発信されていたように思いますし、早い段階からメルトスルーも汚染水の今に至る状況まで、話題になっていました。
そんな中、「大豆、ヤバくね?」と、妻が。
国産大豆の産地は、宮城県や秋田県など、やはり東北の割合が大きい。
そして、大豆といえば。
日本人には欠かせない調味料、「醤油」と「味噌」の主原料。
大豆そのものを直接食べる事は少なくとも、特に「醤油」なんて、日本で食事する以上は、ありとあらゆる料理で使われて、毎日、何かしらの形で口にしていると思うぐらい。もしかしたら、お米よりも口にしてる可能性もあるかも?
実は、うちの家では、今のように西日本の農家から直接に野菜等を買う前に、大豆を、どうにかして、今までより安全に目で見える形で買えないか、というスタートだったんですよね。
で、色々と探すと、確かに品質の高い醤油を作ってる蔵元は、幾つもあるわけです。
が、「国産大豆」で、更に「産地」が明確(今後、TPPで表記義務の無い遺伝子組み換え組が輸入されるのも考えて)になってる、そんな「醤油」は無いものかと、探している中で、この足立醸造さんに辿り着いたのです。
で、なんとまあ、大阪のお隣、兵庫県にある会社じゃありませんか。
灯台下暗し的な、、、というか(笑)
それも、創業124年目の老舗。
大豆の産地も、地元の兵庫県、そして石川県。
製法も、職人技による要と、オートメーション化出来るところ、ハッキリ区別させてる。
お値段も、スーパーで一般的に売られてる醤油とは、、、ですが(笑)
それは当然なので、妥当だと考えてますしね。
安全・安心・品質は、「お金」で買うものだと考えてますから。
きっちりと消費者が、それに見合う対価を払わないと、そんな商品なんて製造不可能ですから。
で、去年、新しい蔵が完成して、それ以降、定期的に「蔵見学」をやっているみたいで、たまたま、この三連休も蔵見学やってるという事で、これは面白そうだ、という感じでお邪魔して来ました。
しかしまぁ、お隣の兵庫県といっても、大阪から加古川まで4,50分。そこから加古川線で、これまた3,40分。西脇市駅下車でバスで50分、、、遠い。。。(笑)
直営販売所もあって、醤油や味噌、ぽんず(これが激ウマで即ゲットしてしまたある、、、)やら、色々と売ってて、大阪から電車とバスで来たと話たら、目を丸くして驚いてました。。。
まぁ、確かに駅からバスで、ここまで来た客って、私達だけでしたし。。。
ふつー、車で来るよなー、、、っていう(笑)
蔵見学は、四代目現社長の息子さんかな、五代目になる蔵の工場長さんが案内してくれた。
まだ若い、二十代後半。
完成して1年、真新しい蔵の中に入ると、直ぐに「ふぁ〜」っと、香ばしい、、、醤油の香りが。
あぁぁ、「日本人」っていうw
創業以来使い続けている、100年を越えた木桶が蒼然と並んでいました。
釘を一切使わず、1枚1枚の板を縄で巻いて止めている。
もう、桶職人、、、特に、こんな大きな桶を作れる職人も限られて来ていて、大変なんだそうです。
その隣では、輸出用(ドイツへ輸出してるそうな)の、こちらは凄く新しい桶が並んでる。
「ここに落ちた人って、いるんですか?」
また、そんな質問をする妻(爆)
工場長曰く、「私の知ってる限りでは、いません(笑)、でも、話に聞くところでは、二人ぐらい落ちた人は、いたそうです。」
それから、大豆とかを蒸す最初から、瓶詰めにされる最後までの行程を説明してくれました。
自分が買っている醤油そのものを作ってる現場を観れたので、なんだか不思議な気分でしたし、なかなか面白かったですよ。
帰りも、バスまで時間があったので、周辺散策。
蔵から戻って来た工場長とも、また色々と話が出来ました。
日付変わって、今日から大豆関連の仕事でアメリカに飛ぶらしいです(笑)
まぁ、色々とありますでしょうしね。
今の時代、幾ら品質が良くて「老舗」という看板だけでは生き残れないでしょうし。
野菜も、頑張ってる農家が集まって、新しく会社を立ち上げて、もうJAなんか通さずにインターネットを使って、直接に消費者と売買を始めてるところもありますし、私もそんな農家から野菜を毎月買うようにしています。3カ所ほどから、順番に買ってます。地域や季節によって、できる野菜や量も違うので、3カ所ぐらいから順番に買ってると、けっこう充実した量と種類になってきます。全て西日本にある農家です。
スーパーで安い農作物もいいですが、こうやって頑張ってる人達から直接買うのも良いと思います。
というか、むしろ、そうしないと、最終的には私達消費者の首を絞める事になってしまうと思ってるので。
無料や安い商品、そこに未来は無いですよ。
農作物だけじゃなくて、家電も楽器でも。
コメント