モジュラーシンセ考察
久々。
モジュラーシンセの音って、、、まぁ、何を基準とか何を求めてとか、ぶっちゃけ使う側や聴く側の好き嫌いなんで、何が正解っていうものでもないのですが。
まぁ、そこをふまえて、私が思うモジュラーシンセの一番の「音」っていうのは、
「直出し」
なんですよ。
要は、極力パッチングをしない状態で、出て来る音。
これが一番のサウンドだと思ってます。
あと、これはよく言ってる事なんですが。
特に私がDoepferモジュラーシンセを使い始めての、強烈な第一印象があって。
それが。
「電気屋が作ったシンセ」だな、という。
楽器屋が作った電子楽器じゃなくて、電気屋が作った電子楽器。
そういう印象が新鮮というか、インパクトあった。
そもそも、「音楽」の事なんて、何一つ考慮されていない。
個々のモジュールは、電気的な信号の入出力と、それらを足したり引いたりする為のツマミがあるだけの仕様ですから。
電気的信号の周波数が高いと、人間の耳に「音」として聴こえる信号になるだけで、モジュラーシンセ側からしてみたら、人の耳に聴こえるか聴こえないか、なんて、どーでも良い話なのです。
そもそも、「音」が出る出ないかなんて、モジュラーシンセにとってみたら全く重要じゃない、という。
そういう思想というか、そこを垣間みたというか、感じた時に、これは凄いな、とw
更に言えば、個々のモジュールは、個々の機能で基本的に完結してる。
ADSRエンベローブのモジュールがあったとしても、これは単に“ADSRのエンベローブ”を出力するだけで、それをどう使え、なんて何処にも説明は書いてない。
私がネタでよくやる、“ADSRのエンベローブ”の周波数を高くしていけば、それはオシレーターになる。
本来の楽器なら、一つ一つの構成は、その楽器を成立させる為のもので、それぞれが連動して、はじめて一つの楽器として存在出来ているはずなんですけど、そういう理屈がモジュラーシンセには全く通用しない。
個々のモジュールが、それぞれで基本的に完結してる。
それらを組み合わせたいなら、それは使う側が勝手にやってくれ、作ったオレ達は知らん、という。
そして。
設計して描き起こされた基板上で可能な事は、だいたいそのまま残ってる仕様になっている。
楽器として、音楽ツールとして、そう考えたら不必要な機能や仕様が、そのまま残っている。
それは音楽的には正しく無くても、電気的には何ら間違いでは無い、という。
そういう事が、第一印象として凄く大きかったです。
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コメント
はじめまして。
検索していたら13年も前の記事にたどり着き、最新の記事にコメントさせていただきます。
検索していたのは「木下航志」君です。
私も同じ番組を観て、感銘を受けました。
ずっと記憶にあったのですがそのままにしていて…最近プロとして活躍してらっしゃることを知り、我が子のことのように嬉しくなりました。
声もパワフルになりましたね。
5月発売のCDも予約しました。
すみません。
同じ番組を観ていた方を見つけて、つい嬉しくなってコメントしてしまいました。