一晩明けて、いよいよ被害の状況が見えてきました。阪神淡路大震災の時もそうだったけど、当たり前の話なんだけど、被害の大きい所ほど情報が少ない。今回も、マスコミが撮影用のヘリを飛ばして、初めて状況を把握できた地域も多いようです。
あの阪神淡路大震災時に神戸が“陸の孤島”と化したのですから、山間に村や町が点在する地域では、尚更の事だと思います。台風と違って地震は目に見えないし唐突にやって来る。目に見えないだけに自然災害といっても、台風より精神的ショックも大きいと思うんです。
阪神淡路大震災が発生して、まだ間もない時にJR大阪駅からJRと阪神電車、そして臨時バスと乗り換えて2時間かけて神戸・三宮まで行った事があるのですが(普段ならJR大阪駅から快速で30分程度で着くのに)、三宮の町中を歩いて凄く気分が悪くなったのを覚えてます。道路が傾いているのか、ビルが傾いているのか、平衡感覚がマヒしそうになったんです。結局、どれも傾いているわけですから。。。
その後、当時は音響関係の仕事をしていて、読売TV系列のニュース番組の音声を手伝う機会があって、他局の報道関係のスタッフと海路経由で再び神戸に行ったんですよ。ニュースの中継を避難先の学校からやるという話で、校庭で音声の仕込みをしていたら、準備中のリポーターに被災者の方達が「水も食料も足りてないんですよ、ちゃんと現実を伝えて下さい」って、どんどん言ってくるんですよ。
こっちは仕事で来てる、、、という気持ちだったんですけど、その時、凄く現実というか、自分はとんでもない現場に来てるんだなぁ、と痛感した。なんか、昔の事を思い出してしまいましたけど、日本には「東海・東南海地震」という、今この瞬間、発生してもおかしくない地震の巣を抱えている。
新潟県中越地震で被災された方の、早い復旧を願います。
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