電音ハッカーズ vol.7.5 モジュラー漫談補完篇02

モジュラーシンセ考察

電音ハッカーズ vol.7.5』で、モジュラーシンセのワークショップ的漫談をしたのですが、なにぶん喋るのも上手くないので、かなり撃沈してしまい、これはもうワークショップみたいな事をするべきじゃないなぁ、と痛感した次第なのであります。

ですが、とりあえずブログの方には箇条書きになりますが、当日の内容を補完しつつ徒然なるままに書き残しておこうと思います。
本来なら画像や動画・音声、参考リンク等々も載せるべきところだと思うのですが、その準備を考えると一向に前へ進まないので、とりあえずテキストだけになってしまいますが、まぁ、お時間ありましたら読んでみて下さいませ。という感じです。

ちなみに、そんなモジュラーシンセについて参考になる内容かどうかは疑問ですが(笑)
気になったところがあれば、直接、質問して頂ければ何かしらお答えは出来ると思います。

2.モジュラーシンセは難しい?

うーん。
うーん、、、
(笑)
どうなんでしょう。
こっちが、「難しいんですか?、どうなの、それ美味しいの?」と聞いてみたい感じでもあるのですが(爆)
 
まあ、冗談は半分程度にしておきまして、、、ですね。。。
 
モジュラーシンセを、どういう目的で使うのか、という部分もあるかと思うわけですが、私みたいに引き籠ってひたすら変な音をニヤニヤしながら音を出しているだけで満足な方もいらっしゃれば、楽曲制作や音ネタの制作に使いたい方、ライブパフォーマンスとして使用したい方、同じモジュールは使用目的用、観賞用、デッドストック用と最低3基は買う方etc…
 
まあ、モジュラーシンセを所有する目的は千差万別なので、何を持って、どういう使い方を基準にして、「難しい」とか「簡単」とは、その判断自体が難しいわけですが。
 
 
あ、、、
 
ダメじゃん。
話のオチを最初に書いてしまっては、、、
 
すいません。
今回は、これ以上に書く事が無くなってしまいました。
 
 
 
これではモジュラー漫談にはなりません。
無理矢理な展開で話を進める事に致します。
かなり無理矢理です。
 
 
そうは言っても、「難しいですよね?」と、明らかに「いあいあ簡単ですよ」という回答を期待するような聞き方をしてくる方もいらっしゃるわけで、そこはね、ほら、やっぱり期待に応えたいところじゃないですか。
 
えぇ、はっきりご期待に応える回答は出来ると思うんですよ。
 
「モジュラーシンセって、難しいですよね?」
 
 
「難しいに決まってるじゃないですか」
 
どうです、期待どうりに答えてみました。
 
 
 
まあ、冗談は半分程度にしておきまして、、、ですね。。。
 
 
別にこれはモジュラーシンセに限った云々という話でもなくて、初めて買ってきた機材を全くマニュアルも斜め読みせず、その他からも何一つ情報を得る事も無く、最初に電源立ち上げた瞬間から、フルスロットル全機能100%使いこなしワンマンプレイなんて、完全に不可能なわけで、そこは最低限なところでマニュアルを確認しつつ、ネットやユーザーから口コミ情報や質問したり、そして使い続けていくうちに、自分のスタイルに合わせた使い方が出来るようになってくるわけで、そういう意味では、どんな機材でも使う、更に〝使いこなす〟には時間と訓練・経験と知識が必要で、そういう意味でいうと、どんな機材だって、どういう目的で使うにせよ「難しい」に決まっている話だと思います。
 
だから、
 
モジュラーシンセも使うのは、「難しい」ですよ、という事なんです。
 
モジュラーシンセを使うには、モジュラーシンセならではのルールがあるわけです。
そのルールをまず理解しないと、なかなか自分の思ってるような使い方は出来ないと思います。
最近では、『モジュラーシンセ入門』みたいな記事がネット上に沢山とあるので、何時でも道場破り出来る体制になってると思うので、良い時代になったと思います。
 
ある一定のルールを理解出来れば、あとは自分に合わせた使い方、すなわち『モジュラー漫談補完篇01』で記したように、自分自身の個性をモジュラーシンセに落とし込んでいく段階になってくるので、そうなってくるとモジュラーシンセを扱う楽しみが、一気に広がる事だと思います。
 
 
さて、そのルールというのは次回以降に漫談するとして、引き続き「モジュラーシンセは難しい?」というテーマを漫談します。
 
人と話をする中で、よく「(モジュラーシンセが)全然わかんない」とか、「難しい」とか、そういう話は良く耳にするんです。SNS等でも、似たような事が沢山と書き込まれているのを目にします。
 
先程にも書いたように、ルールを理解してなかったり、ある程度の時間を使って経験や知識を蓄えていない状態では、誰が見たって「わけわかんねー」という機材にはなってしまいます。
 
が。
 
実は、もう一つ。
モジュラーシンセを「難しい」という、〝印象〟にさせている大きな要因があると思っています。
あまりこの事は、モジュラーシンセのワークショップ等でも話される方が少ないようなので、ここには書いておきたいと思います。
 
たぶん、モジュラーシンセを第一印象で、「難しい」という〝印象〟にさせている大半の要素こそ、コレなんじゃないかと思っているぐらいなんですが。
 
ここからが、今回の本題です。
すいません、前フリ長くて。
漫談なんで。
 
 
さてさて。
とりあえず以下の画像を見て下さい。
 

 
これは、普段から私がメインで使用しているモジュラーシンセのセットで、ライブ等でも使用しています。
さて、ここで、、、ですね。
 
「さあ、このウンチク垂れ流しモジュラーおじさんの、モジュラーセットを解説して下さい」
 
と、アナタに話が振られたら、どうしますか。
解説出来ますか?
 
 
「オレをなめてんの? 解説できるわけねーじゃん」
 
というのが、普通の反応だと思います。
 
 
では、モジュラーシンセを使いこなしている方に、同じように話を振ってみたら、どうなるでしょう。
 
「さあ、このウンチク垂れ流しモジュラーおじさんの、モジュラーセットを解説して下さい」
 
「えーと、ちょっと待って下さい。あのモジュールとこのモジュールそのモジュールと、あれやこれや入ってて、えーとですね、ちょっと待って下さいよ。ココとアソコが繋がってて、えーとですね。ちょっと待って下さいね、、、」
 
と、たぶん解説が始まるまでに2,30分は掛かるかもしれません。
更に解説出来たとしても、私以上に解説出来る状態ではないでしょう。
 
 
実はですね。
モジュラーシンセを使いこなしている方といえども、他人のモジュラーシンセを理解し、ましてや人様に解説できるぐらい理解をしようなんて作業は、かなり時間の掛かる作業になるんです。
 
モジュラーシンセを使ってる方も、他人のモジュラーシンセは、ある意味「難しい」んです。
 
 
モジュラーシンセは、多様なメーカーやブランドから、多彩なモジュールが沢山と発売されています。その種類は日本国内代理店で買えるだけでも数百種類になります。クレジットカードさえあれば、海外の通販サイト等からも今では簡単に購入出来る時代ですから、そうなると買えるモジュールの種類は数千種類まで膨れ上がります。
その中から、自分の使いたいモジュールを自由に購入する事が出来るわけですね。
 
どんなメーカーやブランドの、どういう機能や音の出る変化するモジュールを、幾つ買うのか、それは全てユーザーであるアナタ自身で自由に決める事が出来るわけです。
 
そうやって購入したモジュール達をケースに組み込むわけですが、ケースのサイズも自分で好きに選べます。そして、そのケースの、どの部分にどのモジュールを組み込むのか、その配置もアナタの自由です。
 
そう、モジュールの洗濯、、、
 
 
違う。。。
日本語難しい、、、
 
そう、モジュールの選択、購入、配置、、、全てアナタの自由なんです。
 
 
それでは、もう一度、私のモジュラーシンセの画像を眺めて下さい。
 
ここに映っているモジュール達は、私の好き勝手俺様ヨロシク基準で買い揃えたモジュール達です。
ケースも、私の好き勝手俺様ヨロシク基準で買ったケースです。
モジュールの組み込む配置も、私の好き勝手俺様ヨロシク基準で並べています。
パッチングも、私の好き勝手俺様ヨロシク基準で繋いでいます。
 
で。
 
話をちょいと巻き戻しますが、
 
「さあ、このウンチク垂れ流しモジュラーおじさんの、モジュラーセットを解説して下さい」
 
 
、、、、、
 
出来るわけないんですよ。
だって、ここにある唯一の基準が〝私の好き勝手俺様ヨロシク〟基準なんですよ。
 
「知らんがな」 
 
って話じゃないですか(笑)
 
 
私と同じモジュール達を、全く同じケース内に〝寸分違わず〟で配置している方なんて、果たしてこの世に存在しているのでしょうか。世界で数千種類を超えるモジュール群の中で、という話なんです。
 
 
モジュラーシンセはメーカーや設計者の個性ではなく、自分自身の個性を落とし込めると書いて来ましたが、それは単なるサウンドや使い方というだけではなく、それ以前のモジュール単品を買い揃える段階から既に始まっているんですね。ケースにどうやってモジュールを配置するのかも、まさに使う人の個性そのものです。
 
そういう意味では、基板から起こしてシンセを作っているわけではないですが、世界で唯一の自分仕様のオリジナルシンセサイザーを作っているようなものなのです。
 
そこに他人様が割って入って、アレコレと口出し出来るかと言えば、そう簡単な話ではないわけですね。
 
 
だからこそ、他人から観た時の第一印象が、「難しい」というイメージに繋がるのではないか、と思っているのです。
 
 
逆に言えば、モジュラーシンセを使っている人でも、他人様のモジュラーシンセのセットは、「よー、わからん」というのが本音なんです。
だいたい、モジュールのin/outさえわからず、まずは何処がinで、どれがoutなのか、そこから調べなきゃいけないモジュールも沢山とあるぐらいなんですよ(笑)
 
モジュラーシンセを使っている方達も、日々実験なんですよ。
 
まあ、そんなもんなんです。
なので、「難しい」んです。
 
 
でもね。
この「難しい」を、簡単に解決する方法があるんです。
 
いいですか、
〝私の好き勝手俺様ヨロシク〟だからこそ、難しいんです。
 
だったら話は簡単なんです。
 
 
ちょっと、そこのアナタ。
「モジュラーシンセ、やっぱ難しいじゃん」と思ってる、
そう、そこのアナタです。
 
今から、アドバイスするので肝に銘じて実行して下さい。
さすれば、「難しい」が「楽しい」に変わります。
 
いいですか、
 
 
 
 
準備出来ましたか。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「いいから、とっとと買えってんだ、コノヤロウ」
 
さあこれで、アナタも〝私の好き勝手俺様ヨロシク〟放題です。


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