(トビラ画像はモジュラーシンセでライブをやり始めた10年ぐらい前の自分です(笑))
“note”からの転記。
ってヌカしておいて、人前でライブをするようになって既に10年は過ぎてしまった。
あ、、、某音楽スクールの頃から考えると、既に25,6年になるのか(爆)
本格的に自主企画イベントするようになって5年は過ぎた。
何処が音楽嫌いやねん、っていうお話。
いやホント、音楽は嫌いだったんですよ。
今でも世間一般的な感覚?で言うところの「音楽好きですか?」って聞かれたら、「うーん」って答えに悩む感じ。
好きは好きになったけど、だからといって良く音楽を聴いているかと言われれば、聴いてない時間の方が圧倒的に多いし、自分から進んで聴こうっていう気にも、あまりならないから。
あと不器用だから、手先でアレコレするような作業は全て嫌いでした。
楽器の演奏なんて、あり得ない!!(笑)
まあ、今も不器用なので、とにかく苦手です。
小学生の頃は、音楽の授業が嫌で嫌で、家に帰って来てしまった事があるぐらい(笑)
自分でお金を出して音楽を聴くようになったのも、社会人になってからです。
それまでは、せいぜいTV番組で流れて来る音楽を聴いていたぐらい。
私の周辺も、そんな突っ込んで音楽を聴いている人もあまりいなくて、音楽的な情報が入って来なかった。
むしろ、まだ〝マイコン〟という言葉が使われていた時代に、小学5年生ぐらいでしたかね。友達とパソコンのカタログとか持ち寄って、「欲しいよなー」って盛り上がってました。親を説得しようにも「パソコンってなんや?」っていう時代でしたからね(笑)
それはさておき。
まず最初の切っ掛けになったのは、高校生の時。
友達に誘われて、通っている高校の吹奏楽部の定期演奏会に行ったんですね。
んー、、、なんで行ったんだろう。全く興味も無かったはずなのに、、、今だに謎です。
で、なんかね、その時の雰囲気が凄く良くてね。
音楽とか演奏が、とか、そこには全く興味が湧かなかったのですけど、雰囲気が良かった。
で、そのままの勢いで、その友達と入部してしまうんですよ、これが。
おいっ、て話でw
何一つ楽器経験も無く、習った事もなく、楽譜も読めないってのに。
で、部員数も少なく、パートが空いていたホルンを持たされたんですよ。
まあ、、、知ってる人は。ここ、笑うトコですから、ハイ。
そりゃもう、なんか真面目に練習しましたよ。
腹式呼吸からアンサンブルからスコア譜の読み方から、もうアレコレと。楽典も買ってね。
そんなこんなの最中、その一緒に入部した友人が、シンセサイザーを買ったんですね。
その友人は、元々音楽好きでバンド経験もある人だったので、新しいモノ好きという感じでシンセを買っていた。
で、それを借りたんですよね。
確か、、、Rolandのα Junoだったと思うのですけど。
初めてシンセを触ってみたわけです。
もちろん、鍵盤なんて弾けませんから、アレコレとパロメーターや設定を変更して、音色を作るわけです。
音色を作るっていっても、シンセの基本も知らない状態ですし、そもそも作り方すら理解していない。とりあえず、色々な設定の数値を変更していく。
すると、どんどん音色が変化していくんですね。最後には鍵盤を弾いても、まともに音階にならないような、グチャグチャな音になっていく。
それが凄く面白くてね。
元々、音楽好きではないし(むしろ嫌いだった)、所謂〝音楽的〟な要素、メロディーやリズム、和声のような部分に全く関心が無かったですから、吹奏楽やってるのにね(笑)、こういう音楽的要素を無視して『音楽』出来るシンセとの出会いは衝撃でしたね。
これは面白い、と。
自然とシンセを使った音楽というものが気になり出すわけです。
が、あくまでも音楽には興味が無かったりするので、自分から情報を探そうとしないわけですよ。。。
そこで耳に入ってくるのが、ゲーム音楽。
ゲームはね、8bitのBeep音のパソコンゲームの時代から始って、ファミコン、メガドライブ、PCエンジンetc…、そしてアーケードゲームと、凄く遊んでました。
当時のゲーム音楽は、まだまだサンプリング(PCM)がメインではなく、PSGやFM音源が主流で、まさに〝シンセサイザー〟の音でした。
なので、ゲーム音楽にはハマりましたね。色々と音色も凄く意識して聴いてました。
その後、80年代後半になると『Desk Top Music(DTM)』という言葉が生まれて、個人レベルでパソコンとシンセで自宅で音楽出来る環境が生まれて来ました。
私も、そんなDTMのセットを購入して、はれてシンセサイザーのユーザーとなったわけです。
次の切っ掛けになったのは、90年代中盤。
所謂、『テクノ』との出会いですね。
最初の出会いとか全く覚えてないのですが、もちろんYMOとかクラフトワークじゃないんですよ。その辺りは全部、後追いで聴いた感じです。
90年代のリアルタイムのテクノですね、凄くハマったのが。
クラブミュージックをベースとして、アンビエントだったりチルアウトだったり、アシッドだったりトランスだったりミニマルだったり、と。ほぼ全て好きになった。
まず、なによりメインの機材がシンセだった。
なので、無論のこと既存の『音楽』を真似る必要がなく、メロディーもリズムも和声も気にする必要が無い。
もっといえば、演者の存在すら気にする必要もなかった。
そこには、ただ一つ。
〝気持ち良い〟音が、存在しているか?、が全てだった。
それからクラブに行くようになるし、野外レイヴなんかでは本当にカルチャーショックでした。右も左も分からないような状態で、ヒッピー文化の真っただ中に放り込まれたようなもんなんですからね。今の野外イベントとは、随分違う感じでしたよ。かなり過酷でしたし(笑)
それまでは人の曲をコピーしてシンセを楽しむ感じだったのが、テクノって自由だよな、って気が付いてからは、自分でも曲を作るようになった。作曲のイロハなんて何一つ経験もしてないし知らないし、それでもテクノなら作れる。
それが楽しかったですね。
その後、結婚して音楽から少し離れてしまうのですが。
結婚した翌年、モジュラーシンセを買い始めるんですね。
まあ、結婚もしてクラブとか行く機会が激減していたのと、曲作りとかにも限界を感じていて(そもそもイロハも知らないので、いくらテクノとはいえ、私にはセンスが無い)、、、
シンセ = 曲作りのツール
みたいな感じがして、凄く嫌になっていた。
曲を作れないと、シンセを楽しめないのか、っていう。
そんな頃に出会ったのが、モジュラーシンセでした。
ここで〝モジュラーシンセ〟とは、みたいな方向に話が進むと、たぶんあと数万文字は追加する必要がありそうなので、ここでは簡単に説明しておきます(笑)
モジュラーシンセというシンセサイザー、電子楽器ですね。これ自体は1960年代末から存在していたもので、その後のデジタル技術の向上だったり、ハードウェアからソフトウェアの時代になって、パソコン1台で全てがアレコレ出来る時代になって、世の中から忘れ去られた存在でした。
(一部のマニアな人達が、辛うじて使い続けていたぐらいでした)
それが90年代末から復活の兆しが見えて来て、そのタイミングで私も手に入れる事になった、という感じです。
モジュラーシンセは、それまでの技術向上で便利になったり、そういう恩恵からはほど遠い仕様でした。元々が60年代に開発されたものですからね。
それが時代が巡り巡って、再び評価され始めたんです。
パソコン1台で超便利な条件だけでは、個性が無くなって来たんですね。
そういう反動もあったのかなと思います。
そんな90年代末から、再びモジュラーシンセを新しく作るメーカーが現れたりして、温故知新ですね。昔の良さと最新の技術や発想が融合した、新たなモジュラーシンセの誕生だったんです。
まあ、モジュラーシンセの具体的な事は、また別の機会に、、、
それまでは、古き良き時代の骨董品的なイメージでしかなかったモジュラーシンセを、改めて手に入れて使ってみると、物の見事に〝新鮮〟な出会いでした。
演奏しなくても良いし曲を作らなくても良いんです。
ひたすら、『音』を作り続ける事の楽しさが、モジュラーシンセには詰め込まれていました。
「これだっ」って思いましたよ。
モジュラーシンセと出会って以来、本当にストレスが無いんです。パソコンで音楽するのもストレスだったし、他のシンセも、どこか演奏だったり曲作りを意識した仕様のシンセばかりでストレスでした。
そんなストレスが、モジュラーシンセには一切無かったんです。
ツラツラまとまりなく書いていたら、一向に終わりそうにないので、とりあえず前篇として(笑)
後篇へ続く(ホントか?)
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