今から28年前。1992年〜1993年に掛けて、約2ヶ月間の駆け足で巡った日本一周一人旅を、当時の旅日記と残っていた資料、そして遠くなった記憶を頼りにアーカイブ化していきます。
ただ、さすがに記憶が曖昧なのと、28年前にもなるので、もう今は存在しない場所や建物、宿泊施設。また廃止された路線等もあるかと思います。また地図を載せている場合も、正確な移動ルート等を現していません。
アップしていく写真も、今から28年前のプリントをスマホで撮影しています。現在とは様子も変化している事でしょう。
このアーカイブ化していく情報は、全て28年前の情報となります。
当時の事を、旅日記をメインにして簡単にまとめて行きますが、もしかすると記憶違いな事を書いてしまう可能性がありますので、ご理解頂ければと思います。
1992年9月14日(月) / 曇り のち 雨
なにやら、外がギャーギャー騒がしくて、朝6時には目が覚める。
朝早くから、立山黒部アルペンルートへ向かう人達だろう、、、もうちょっと寝てたかったのに。。。
と言っても、私も6時半には朝御飯を食べて出発。
天気予報では、曇りから雨って事だけど3,000m級の山々が連なる場所だから、どうなる事やら。
宿からトロリーバスの扇沢駅は歩いて10分も掛からない。昨日は下見もして来たので迷う事もないけど、ずっと登り坂で朝から疲れる。
扇沢駅に着いて、取り急ぎ周遊券のクーポンからトロリーバスの乗車券に変更してもらい、2階にある乗り場へ移動。
朝8時前だけど、もう、すっごい人。
全員、これからアルペンルートに行くのか、、、
トロリーバスは1台ではなくて、4,5台ほど連なって運行しているようで、なんとか8時に出発。
なかなかの満員御礼で、暑くて汗が出てくる。
移動中は、ずっとトンネルの中なので何も見えない。
パンタグラフが付いてて、そこからの電気で走るバスなので、ちょっと電車のような音がする。
黒部ダムの情報をアナウンスのテープで聞いたりしていると、15分ほどで黒部ダムに到着。
この〝関電トンネルトロリーバス(関電トンネル無軌条電車)〟は2018年に廃止されました。トロリーバス時代は、乗り物としてはバスでしたが、パンタグラフと電線を利用して走る形態から、法律上は〝電車〟扱いの運行でした。現在は、通常の電気バスによる運行になっています。その為、『扇沢駅』も『黒部ダム駅』も鉄道駅からバス停になりました。
到着したといっても、まだトンネルというか地下。
そこから長い階段が待っていました。200段以上あるらしい、、、ザックを背負って休み休み、ヒーヒー言いながら登り切ると、黒部ダムの展望台に辿り着いた。
本当なら黒部ダムと立山連峰の大パノラマが広がってるはずなのですが、、、雨で視界不良。
せいぜい、足元に広がる巨大な黒部ダムと黒部湖が少し観えるぐらい。。。
黒部の天然水?、か何かあったので一休みしながら飲む。
展望台から外へ出て、また階段を下ると、ダムの場所まで降りて来た。
レストランとかが入ってる建物があって、中に入ってお土産屋さん見たり、資料館で黒部ダムの歴史とかの映像を観たり。
雨も降って来てるし、片手で傘を持ってウロウロするのも嫌だったので、売店でポンチョがあったので買うことにした。
さてポンチョで雨対策したので、いよいよ黒部ダムを渡る。
曇ってて、全く視界が効かない上に、ダム堰堤の中央付近で下を覗くと大迫力の放水をしていて、更に真っ白な世界になってる。
黒部湖は水位があまり無い?との事で、遊覧船の運行は中止になっていた。
黒部ダムを渡ると、黒部湖駅に到着する。
ここからケーブルカーだ。
更に、この次に乗るロープウェイの整理券も貰う。ケーブルカーよりロープウェイの方が乗れる人数が少なくなってしまう為、どうしても待ち時間が出来てしまうので、スムーズに流れるよう、予め整理券で順番が決められている模様。
ケーブルカーを待っていると、駅員さんが色々な説明のアナウンスをしているのですが、これがなかなか面白いパフォーマンスになってて、待ち時間も少し楽しかった。
さて、ケーブルカーもトンネルの中を通るので景色は全く見えない。
ケーブルカーで登ると、黒部平駅に到着。標高は1,800mを越えて来た。
次に乗るロープウェイの整理番号が掲示板ら表示されている。
まだ待ち時間があったので、ソフトクリームを食べる。
黒部平駅からロープウェイで、いっきに標高2,000mを越えて大観峰へ。
大観峰駅までの間、支柱が1本も無く、ロープだけで渡された中を移動するので、180度の絶景のはずなんですが、もう大観峰へ着く頃には真っ白な世界。。。
大観峰駅からは再び、トンネルの中をバスで移動する。
バスに乗り込んだら、添乗員さんらしき人が人数の確認をしていた。
「あれ?」という感じで、何度か数え直している感じがして、もしや、と思って。。。
「私、違いますよ」、と(笑)
立山黒部アルベンルート内は、一般車両は入れません。
運行されているバスも、この区間専用です。
その為、団体で1車両貸し切り、というのも、なかなか難しいのでしょうか。
団体と個人の旅行客が混ざっている感じでした。
バス1台が通れる狭いトンネル内を移動。途中で上り下りのバスがすれ違うスペースがあって、室堂に到着。
このトンネル内のバス区間は、1996年より〝立山トンネルトロリーバス(立山黒部貫光無軌条電車線)〟化されて運行しています。扇沢からの〝関電トンネルトロリーバス〟が廃止された現在、日本唯一のトロリーバス運行区間となっています。
室堂は、立山黒部アルペンルートでは最標高になる2,450mの高原。
ここで荷物をロッカーに預けて、みくりが池まで行ってみる事にしました。
本当であれば、雲の上の高原散策、、、のはずですが雨が降り続いてます。
ポンチョもずぶ濡れになりながら、みくりが池まで散策。高原らしき景色も、少ししか観えなかった。
室堂から高原バスで美女平駅まで移動です。
ここでも、その次に乗るケーブルカーの整理券を貰いました。
補助席も使うぐらい乗客も多くて、途中の弥陀ヶ原で下車して、なんて少し考えていたんですが、こりゃ無理だなと。
逆に、途中下車してしまったら、次のバスに乗れないんじゃないかと思うぐらいだった。
この高原バスは、よくニュースで放送される道路の両側が、雪の壁になった中を縫うように走る場所でもあります。
1時間ほどで美女平駅に到着。
美女平から称名滝に行けるのかなとか思っていたけど、よくわからず。
ただ、室堂から1,500mちかくも標高が下がったからか、雨も止んで少し遠くまで観えるようになってきて、富山市内かな、綺麗に観えたりした。
で、直ぐに立山ケーブルカーの順番が来た。
ゆっくり景色を観てる暇が無い。
ケーブルカーで立山駅に到着。
標高も500mぐらいまで下がってきた。
ここで立山黒部アルベンルートも終了です。
立山駅からは、富山地方鉄道に乗って富山市内へ。
立山駅を出てしばらくは渓谷の川沿いを通り、鉄橋もあったりして綺麗な景色。
1時間ちょっとで、電鉄富山駅に到着。
駅近くのホテルに予約をして、郵便局に行って、ちょっと駅前をブラブラ。
天気が悪かったけど、さすがに黒部ダムと立山は迫力あったなあ。
移動距離 : 約70km
扇沢駅 〜 黒部ダム駅 〜 黒部湖駅 〜 黒部平駅 〜 大観峰駅 〜 室堂 〜 みくりが池 〜 美女平駅 〜 立山駅 〜 電鉄富山駅
注意 : Googleマップ仕様の関係上、下車等せず通過した地点も記載したルートになっています。また、当時の正確な移動ルートを再現しているものでもありません。〝大凡〟のルートになります。
コメント