今から28年前。1992年〜1993年に掛けて、約2ヶ月間の駆け足で巡った日本一周一人旅を、当時の旅日記と残っていた資料、そして遠くなった記憶を頼りにアーカイブ化していきます。
ただ、さすがに記憶が曖昧なのと、28年前にもなるので、もう今は存在しない場所や建物、宿泊施設。また廃止された路線等もあるかと思います。また地図を載せている場合も、正確な移動ルート等を現していません。
アップしていく写真も、今から28年前のプリントをスマホで撮影しています。現在とは様子も変化している事でしょう。
このアーカイブ化していく情報は、全て28年前の情報となります。
当時の事を、旅日記をメインにして簡単にまとめて行きますが、もしかすると記憶違いな事を書いてしまう可能性がありますので、ご理解頂ければと思います。
1992年9月15日(火) / 曇り のち 雨
朝、7時過ぎに起きて、8時27分の富山地方鉄道の急行で宇奈月温泉へ。
目的は温泉じゃなくて、更にその先。以前からどうしても一度は乗ってみたかった〝黒部峡谷鉄道〟で黒部川源流へ。
今日も曇っているけど、太陽も見え隠れしてて、雨は大丈夫かなぁ。
急行に乗ったら車内販売があったので、ちょっと驚いた。
途中、上市駅で乗り換え。この駅はスイッチバック駅になってて、進行方向が逆になるので、次に乗る電車の座席が、進行方向と逆になっていたので、直して座った。
1時間半ほどで黒部峡谷の玄関口、宇奈月温泉駅に到着。
ホームに降りると、富山地方鉄道と平行する感じで、沢山のミニチュアっぼい一回り小さいトロッコや車両が止まっていた。黒部峡谷鉄道だ。
宇奈月温泉駅を出て、歩いて直ぐに、黒部峡谷鉄道の出発駅、宇奈月駅があって、早速切符を買う。
全列車が定員制なので、切符と同時に整理券を貰い、自分の乗る電車を確認する。普通車以外に、特別車やリラックス車、パノラマ車等があるみたいだった。
とりあえず行きは、切符と整理券だけで乗れる普通車にした。一番、黒部峡谷鉄道らしい窓の無いオープンなトロッコ車両だ。
でも、直近の電車は既に満席で乗れなかったので、40分ほど待ち時間が出来てしまった。
一般車両の間にも、関西電力専用の電車も走っていて、その為の改札もやっていたな。
待ち時間の間、記念館に行ったり、肉まん食べたりして時間を過ごす。
11時4分、いよいよ黒部峡谷鉄道に乗って、日本屈指の秘境、黒部峡谷と黒部川源流へ。
目の前には立山連峰の山々が迫ってるし、何処をどうやって走っていくのか、想像も出来ない。
トロッコ列車の普通車両は、4人掛けの長椅子が列になってて、遊園地の乗り物みたいな感じ。地図を見ていたら、行きは、半分以上は進行方向の右側に黒部川が来るみたいだったので、4人掛け椅子の右端をキープ!!
出発すると、窓の無いオープンな車両なので凄く涼しい。
直ぐに鉄橋を渡って、トンネルに入った。
トンネルは46個ぐらいあるらしくて、大半が落石避けとして造られているそうで、工事中のトンネルもあったし、中には幅がギリギリのような小さなトンネルもあって、手を出すとトンネルの壁に当たりそうだ。
途中でダムを横切ったりしながら黒部川と寄り添って走るんですけど、意外に木々が多くて、黒部川があまり観えない。
鉄橋を渡る時は、黒部川と渓谷が観えて凄く綺麗なのだけど。
途中の鐘釣駅で上下のトロッコ列車がすれ違う。ここはスイッチバック駅にもなっていた。
私の乗っているトロッコ列車は、普通車のトロッコ車両と特別車の編成で12両を、2台の電気機関車で牽引している。
鐘釣駅で途中下車する人達もいたな。
鐘釣駅を過ぎると、黒部川が進行方向に向かって左側になった。
途中、またダムを横切ったりして、1時間20分ほどで黒部峡谷鉄道の終点、欅平駅に到着。
終点といっても、一般の乗客の話で、黒部峡谷鉄道自体は、まだ先へ続いている。
この先は、関西電力関連専用の路線となって黒部ダム方面を続いている。
期間や人数を限定しての見学会でのみ、欅平駅から先のルートを体験出来る機会がありますが、2024年以降に一般開放する話があるようです。そうなれば、黒部ダムへ通じる新たなルートが誕生する事になるでしょう。
欅平駅前、食堂がある以外、何も無い。。。
ここから黒部川沿いの遊歩道を20分ちょっと歩いて、猿飛峡の展望台まで行きました。遊歩道にも落石避けのトンネルがあったりして、中は真っ暗。
猿飛峡について、落石等があった為、一部通行止めが発生している模様です。(2020年8月現在)
訪れる場合は最新の情報を確認して下さい。
猿飛峡は黒部峡谷の中でも、最も幅の狭まった場所らしい。
水はエメラルドグリーンで凄く綺麗だ。
猿飛峡から欅平駅へ戻って、今度は逆側の道へ。
直ぐに橋があって、車1台がやっと通れるぐらいで、車が来たら音楽が鳴って知らせる感じになっていた。
岩盤を削って造りだしたような道を、温泉のある方面へ歩いていたら、雨が降り出して来た。
あーぁ。。。
この先、歩いて景色を観るぐらいだったので、とり急ぎ欅平駅へ戻る。
金沢のホテルを予約して、フランクフルトを食べたり。
帰りは窓のある特別車に乗った。
座席は1人用と2人掛け用という感じだったけど、間の補助席も使われて、結局4人掛けという感じで満員。
宇奈月駅に着く少し前ぐらいから、本格的に雨が降り始めた。
窓のある車両で良かった。
宇奈月駅に到着すると、けっこうな土砂降り。
16時12分の急行で、宇奈月駅なら電鉄富山駅に到着したのは17時26分。
富山駅で特急券を買って、ギリギリ1分前に〝スーパー雷鳥〟に乗り込み、金沢へ。
北陸新幹線の開業と長野県側からの延長に伴って、北陸本線だった富山〜金沢間の在来線は現在、第三セクター〝あいの風とやま鉄道〟、〝IRいしかわ鉄道〟として運行されています。
立山黒部アルペンルートと黒部峡谷鉄道、楽しかったけど天気が悪くて残念だった。
移動距離 : 約210km
電鉄富山駅 〜 上市駅 〜 宇奈月温泉駅 〜 宇奈月駅 〜 欅平駅 〜 猿飛峡 〜 人喰岩 〜 欅平駅 〜 宇奈月駅 〜 宇奈月温泉駅 〜 電鉄富山駅 〜 金沢駅
注意 : Googleマップ仕様の関係上、下車等せず通過した地点も記載したルートになっています。また、当時の正確な移動ルートを再現しているものでもありません。〝大凡〟のルートになります。
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