NHK大河ドラマ“新撰組!”が終わりました。
珍しく、放送開始当初から観ていた。日本史なんて学校での授業程度のレベルしか知らないですし、幕末なんて入試シーズンと被ってしまう関係で、授業自体が駆け足になってしまって、あまり詳しい授業っていうものが無かった。
それでも、日本史というと凄く幕末が好きなんですよね。
在り来たりでミーハーですけど、やはり坂本龍馬から観た幕末という世界観というのが好きです。
で、今回の“新撰組!”なんですけど、新撰組っていうと私の中では、「時代に取り残された古い思想と幕末最強の剣豪集団」、「近藤勇は最後に切腹ではなく打ち首」、「天才剣士・沖田総司」、「幕末最強殺人剣・齋藤一」、「山南とかいう人は脱走して切腹」、、、という程度の知識しかなく、いわゆる悲劇としてのヒーローというイメージは無かった。
新撰組が今でも語り継がれる一番の要因は、悲劇としてのヒーローなんでしょうね。
今回の“新撰組!”で凄く面白かったのは、近藤勇と坂本龍馬の関係。お互いが10代の若い頃からの知り合いであり友人であるという設定。もちろん、史実じゃない。1時間という放送で、まるで坂本龍馬が主人公なんじゃないの?というぐらい登場する場面もあり、脚本を手掛けた三谷幸喜氏の発想って、どんなものだろうと考えていた。
お互いが友人という設定(もちろん、ストーリー後半では決別するのであるが)のため、時代が動き出してからも二人が会話をするシーンが多い。坂本龍馬が喋れば喋るほど、近藤勇の考え方が時代に着いていけていない事が、露骨にわかるんですよね。
きっと、三谷幸喜氏も新撰組を悲劇のヒーローなんて思っていないんだと思う。
新撰組と対極的な考え方を持っていたのが、正しく坂本龍馬なわけで、これほど坂本龍馬の重要なシーンを多く描いているというのは、新撰組が単に悲劇のヒーローではなくて、凄く反面教師的に描こうとしているんじゃないかと。
新撰組は自分達の足下しか見ていないんですよね。
それは、現代社会でもありえる事で。
今までのヒーローとしての新撰組とは少し違う描かれ方をしていて、とても面白かったし、幕末の歴史をかいま見る事もできて良かった。
ところで、新撰組で一番好きな人物は誰と聞かれたら、うーん、私ゃ齋藤一かな(^^;;
ストーリー後半で坂本龍馬と齋藤一が会話するシーンで、人斬り以蔵の話とか出てくるんですけど、凄いマニアックだなぁ、と。三谷幸喜氏も史実をアレンジしながらも、学校の日本史には出て来ない実在の人物を会話の中に出して来たり、こっそり登場させたりね。
榎本武揚なんか登場するのも御愛嬌だしねぇ。
(もしかして、土方と共に新政府軍と戦った戊辰戦争まで、ちょろっと放送するのかなと思ったけど、さすがにそれはなかった)
話が脱線した、、、齋藤一。
ドラマでは最終回に松平容保から名刀・小鉄を授かるシーンがあるんですけど、これって史実なんですかね?齋藤一と小鉄なんて、最強のような気がするんですけど(笑)
全く知らないのですけど、沖田総司と齋藤一では、実戦だと断トツに齋藤一が強いような気がする。。。というか、元々が人斬りだった齋藤一なのだから、人を斬った数が違い過ぎるか、、、
、、、という刀の時代が、あまりにも古いわけですよね(^^;;
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