何時もの208HPモジュラーシンセ側の音源は、ハンドクラップとハイハットのドラム音。ベース系の音、ベルっぽい金属的な音、ディケイ短めの音、ぐらいかな。
外部音源としては、REON driftbox s(初代限定モデル)と、iPadからのwaldorf nave。
外部エフェクターとしては、moog Moogerfooger MIDI MuRFと、zoom MS-100BT。
こんな感じのセットのアンサンブルです。
モジュラーシンセ側
ドラム音は、普通にGateでシーケンス鳴らしているだけです。
ただ、ハイハットの音はCVで微妙にピッチを揺らしています。
ベースっぽい音は、普通のアナログシンセ的なパッチングです。ただ、16ステップのうち、1,2拍だけピッチエンベローブを掛かるようにしていて、そこでアクセントが付くようにしているのと、音のリリース(余韻)部にもピッチCVが掛かるようにしているので、余韻を長くすると、そもそもGateが発動していないタイミングでも、ピッチが動いてフレーズっぽく聴こえる、という事をやっています。
Gateの入れるタイミングだけでは作り出せないフレーズになるので、この方法はよく使ってます。
ベルっぽい金属系の音はデジタルオシレーターです。
内部LowPass Gateで音を切りつつ、パロメーターをCVで動かしてます
ディケイ短めの音は、シンプルなアナログシンセ系のパッチングで、最低限度の流れでアウトされてます。1つぐらいシンプルに鳴り続けている音がないと、複雑な音との対比が生まれないので、こういうシンプルな音の方が重要ですね。
後は、使用しているフィルターやらアンプ等にモジュレーションさせたりして、動きをつけています。
外部音源側
REON driftbox sも、waldorf naveも、出音はモジュラーシンセのフィルターを通って、LowPass Gateに送られてからミックスしています。
モジュラーシンセ側で通る、それぞれのフィルターも異なる時間軸のモジュレーションで動かしています。その後のLPGもエンベローブで音を切っているのですが、こちらも個別のタイミングになっています。
エンベローブを長くすれば、実質的に耳に聴こえるのがドローンのようなパッド系の音に聴こえますし、短くしてあげればシーケンスされたフレーズのように聴こえるので、その辺りを行ったり来たりさせています。
REON driftbox s本体側では、ピッチとクロスモジュレーションの掛かり具合を動かしています。特にピッチは、LPGで音が切れるタイミングで変化させたりしているところがあります。
waldorf nave本体側は、ほぼ放置プレイですが、たまーにフィルターを動かしてます。また、naveはモジュラーシンセからのアウト後に、moog Moogerfooger MIDI MuRFに入力されて、ステレオ感のある動きを付けています。
モジュラーシンセ側のエンベローブ短めでフレーズっぽい感じの時と、MIDI MuRF側のエンベローブ短めでフレーズっぽくなる時があります。
モジュラーシンセをエフェクターとして利用する事で、外部音源を加工する、という使い方も面白いです。
この方法論であれば、モジュラーシンセで完結させるシステムを考える必要も無く、普段使用している楽器(例えば、ギターなりベース等)の出音をモジュラーシンセに入力して、「どういうエフェクトをしたいか」という部分に特化したモジュールを2つ3つと揃えるだけで、強力なツールになると思います。
DAWのソフトシンセからの音をモジュラーシンセに入れてから、DAWに戻す、というのもソフトとハードの良いトコ取りのような使い方で、面白いのではないでしょうか。
最終ミックスのミキサーからのセンド・リターンに、zoom MS-100BTを繋いでいます。リバーブとディレイ、EQを重ねてます。
こんな感じのセッティングとパッチングによる動画です。
撮影は、iPhone SE (2nd generation)とiOS標準のカメラに、Roland GO:MIXERを使用。
低域は録り切れてませんが、その辺は値段相応のAudio IFという感じなので、こんな感じだろうと思います。
コメント