まず、そもそも話なのですが。
私は、映像関連に関する知識が全くありません。
もちろん、映像の編集なんて、やった事すらありませんでした。
せいぜい、Instagramにアップしているような、iPhoneで1分動画を撮って、そのままアップロード、はいお終い、、、その程度の事しかやってませんでした。
それが突然、ちゃんとしたライブイベントの放送枠として、自分のライブ映像を提供する、という事になったわけです。
さあ、これは困ったぞ、と(笑)
まず。
ちゃんとした映像を撮る為のハードウェアがありません。
あるのはiPhoneのみ。
iPhone用にと、Roland GO:MIXERは持っていたので、この組み合わせで映像と音声を撮るしかありません。
ただ、GO:MIXERはお手軽なのは良いのですが、そんな本格的なライブ・レコーディングな仕様でもないので、特に低域は直ぐに歪んでしまう為、音声に関しては、ある程度の妥協は必要になってしまいます。
iPhone1台からの固定映像では、観てる人も飽きてくるだろうか、という疑問もありました。出来れば複数台のカメラで撮影して、後で編集したい、という事は直ぐに思い浮かびました。
しかし、あるのはiPhoneのみ(笑)
そんなわけで、過去に使用していた、今は深い眠りについていたiPhone SE(初代)と、iPhone 5sが復活。更にiPhone固定用にアームを、Amazonで注文。
さて。
撮影自体を、どうするか。
本来であれば、何処ぞのスタジオにでも入って、「ライブをバリバリにやってる」感な演出をしたいのですが、私一人では厳しい状況です。ライブの為の楽器類機材と撮影機材(マイクスタンドやら、アレコレ)を、車もなく自力で運搬は気が遠くなります。
撮影は自宅でする、というのが現実的です。
そこで1つ、問題がありました。
普段から機材部屋として利用している場所で、そのままのセットでiPhoneだけ仕込んで撮影、というのが一番と楽なのですが、そうすると機材以外で映るのは、せいぜい私の後頭部とか手元ぐらいになってしまいます。
機材は壁に向けてセットされているので、正面から機材と私の顔を映す事は不可能でした。
こりゃ、どうしよう。
これは〝イベント〟だから、機材がメインというよりも、やはり〝演者〟がメインであるべきで、パフォーマンスしている人の顔や体が映らないと、イベントとしての意味が薄らぐんじゃないか、と。
そんなわけで、昼間は空いている別の部屋に、ライブ・セットを組む事にしました。
夕方からは、うちのヨウムが寝る為にケージごと移動して来るので(笑)、それまでに撮影と撤収を完了しなくてはいけません(爆)
ライブに使用する機材を、自宅内とはいえ別室に移動して、改めてセッティング。
その上で、全体像のメイン撮影用iPhoneにGO:MIXERを繋いで、マイクスタンドにセット。音声のモニターはGO:MIXER経由じゃないと音量レベルが把握出来ないので、ヘッドホンの延長コードも購入済み。
機材セット周りに、スマホ固定用アームをセットして、別撮り用iPhoneもセット。高さとか調整する為に、適当な箱とか探して台にして調整。
さあて、これで、いよいよライブ本番の撮影。
複数のiPhoneで撮影している為、あとの編集でアタマ合わせをやりやすいようにと、最初に手拍子を入れる。本来なら、〝カチンコ〟を入れるわけですが、その代わりです(笑)
更に、改めてイメージ用的な絵を撮る為に別撮りも。
映像、音声共に撮れている事を確認して、そそくさと撤収(笑)
次に編集。
自宅Macが壊れて使えない状態が続いていて、iPhoneかiPad上のiMovieで編集作業と考えたのですが、会社のMacであればAdobeのアプリを使用しているので、Premiere Proが使えるじゃないかと。そんなわけで、Premiere Pro & Auditionの組み合わせで、お昼休みの編集タイムがスタートしました。
Premiere Proの使い方なんて、もちろん知りませんから、もうネットで検索しながら(笑)
編集作業といっても、内容はiMovieでも出来るレベルの事しかやってないわけですが。
映像の編集は1日目で終わったのですが、問題は音声。音声だけ切り出してAuditionに投げて、EQやらコンプ、ステレオイメージやらマキシマイズ。
、、、っても、マスタリング的な知識も無いので、全てが、なんとなく、という根拠の無い作業。。。
これで一旦、動画を書き出して、自宅の環境で再生して確認。
また次の日、音声だけ微調整して、自宅で確認。
と、繰り返す。
最後、映像に少しエフェクトを掛けて仕上げ。
これが、なんとエンコードに4時間ぐらい掛かった(爆)
30分のライブ映像で、そのままノン・エフェクトでの書き出しであれば10分程度だったのが、映像にエフェクトを掛けたら4時間ですよ。。。
まあ、会社のMac自体が2012年モデルのMac miniで、今となっては非力なマシンなので仕方ない。
と、そんなこんなで仕上げたのが、このライブ映像でした。
で。
話は最初に戻るのですが、YouTuberなんて呼ばれている人達は、一人で制作してるにせよ、スタッフがいるにせよ、毎週数本のペースで、これやってるわけでしょう。
これじゃあ、ストレスを抱えながらサラリーマンやってる方がラクなんじゃね?、っていうぐらい大変なんだと思いました(笑)
機材さえセットすれば、直ぐに撮影できるスタジオが自宅内にあって、編集を手伝ってくれる人がいないと、なかなか自分が思い描くレベルの絵を撮る映像にはなりませんよね。
まあ、手作り感があるのも良いではないか、という方向性もあるわけですが。
なんにしましても、大変でしたが良い体験にもなりました。
近々、Macも新調するので映像編集ソフトも使ってみたいと思いました。自宅である程度、映像の編集が出来る環境になれば、またこういうイベントにも参加出来たら良いな、と。
でも、大変だろうけどね(笑)
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