去年、2020年3月11日にfacebookへ投稿していた記事。
改めて読み返すと共に、ちょっとだけ書き直してブログに再投稿。
めんどくさい世の中になったものですね。
東日本大震災は、良くも悪くも、知らなくても良かった〝パンドラの箱〟を開けてしまった感が強くて、その漠然とも混沌とも例え難い、得体の知れない何かが頭の片隅に、コトある毎に現れる。
日本一周一人旅では、三陸鉄道から八戸線で青森まで抜けた。
日本一周でも訪れた気仙沼は、結婚してからも訪れて泊まって、港近くのお店で魚料理を楽しんだ。
10年前。
火の海に包まれる気仙沼の映像に動揺して、ひたすら情報集めたりしてツイートしていたな。あのお店は、どうなったのか。
自分一人や家族、周りの友人知人の幸せぐらいなら、そんなアレコレな事を知らなくても十分だし、騙されていたなら、そのまま騙されていた方が良いぐらいで丁度だった。
でも、10年前の今日を境に一変した感が強い。
パンドラの箱を開けてしまった。
真実はなんだ、どこだ。
真実を求め過ぎて、あれも嘘だ、これも嘘だ。
正義か全てだ、だからアイツらが悪い。
人間のやる事なんて、大半がグレーで善悪白黒なんて、そう決めれるものじゃない。
でも、グレーが許されなくなった、そう感じる。
世の中には情報が溢れ、善悪白黒を付ける為に日々情報が更新され、まるでそういう情報を知っている人間が正しいような風潮さえ感じる。
常にニュースサイトを渡り歩いて、とにかく正義の下にこの事実を多くの人に、みたいな調子でリンクを貼る。
そんな情報、たとえ事実だったとしても、人生に幸せなんて訪れない、正義という名の幻想のようにしか思えない。
そんな情報を大量に眺める事でしか、自分の存在を確かめられない時代になってしまった。
これからどうやって10年前の自分の感覚を取り戻すか。
出来るだけ、知ろうと思わない生活をしたい。
〝知らぬが仏〟も悪くない。
〝三猿〟な人生の方が楽じゃないか。
これから始まる50代人生のテーマかな。
なんてね。
自戒の念を込めて。
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