誰が見ても俺じゃね?、というAIが創り出した、この世に存在しない俺の顔

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既に商業用にも使用されている、AIが創り出した、この世に存在しないらしい?、人物像画像。

これ、とか。
これ、とか。

従来であれば、誰かしらモデルなりタレントを起用して撮影した画像を使用するか、フリーのような素材集から選ぶか、みたいな事だったと思うのですが、その辺りを吹っ飛ばして、AIが「こんなん、どう?」って、好き勝手に創り出した人物画像を利用できる時代になった。

既に利用されているので、今アナタが観ているWebサイトの画面に表示されている、誰かしらの〝顔〟は、この世に存在しない人物かもしれません。
 
で、フトした疑問が浮かぶ。

この手の話題で、AIが〝実在しない〟人物像を描き出す、という事。
これ、具体的に証明が可能なのだろうか、という。

ある人物がいて、その自画像をAIが自動生成した場合だと、それは〝実在している〟人物の画像でしょう。

AIにも色々なタイプがあるようですが、具体的に特定の人物の情報を元にしているのではなく、膨大な人物像をデータベース化して、その組み合わせから創り出されたもの、という事なんだろうと思うわけです。それも口とか鼻とか、わかりやすいパーツ毎、と言うようなレベルではなく、もっと細分化したレベルでの組み合わせで、描き出していると思うんですね。

なので、具体的に特定の人物(単独だったり複数だったり)の情報を元に、というレベルではない、即ち〝実在しない人物〟の人物像である、という事なんだろうと思うわけです。

でもね。

よく言うじゃないですか。

『この世に自分と瓜二つな人間は、三人いる』

まあ、科学的根拠も薄い話(科学的に証明された、みたいな情報もあるようですが)ではありますが、そりゃ、この地球上に自分との、少なくとも見た目だけの〝そっくり〟さんが数人いても、不思議でもなんでもないと思うわけですね。

さて。

もし、
AIが創り出した、〝この世に存在しない人物像〟が、アナタそっくりだったら、どうなんだろうか、と。

アナタを知ってる人なら、全員が「これ、アナタの写真でしょ」とまで言えるぐらい、〝この世に存在しない人物像〟がアナタの顔だったら、どうなんでしょう、と。

AIは、膨大なデータから自分で考えて創り出した人物なので、アナタと同じかどうかまでは判定していないはずです。
一般的には、肖像権という権利がありますが、AIが創り出した〝この世に存在しない人物像〟には、現行法では肖像権が無いようです。だって、実在しないんだから。
なので、AIが創り出した画像を提供している側の利用規約が、今のところ唯一のルールなのかもしれません。

ただ、そうは言っても。

アナタを知ってる人なら全員が「アナタじゃん」という〝この世に存在しない〟アナタの顔が、如何わしい、胡散臭いサイトで利用されていたりしたら、どうなるのでしょう。
まあ、多くの場合、AI画像提供者側の利用規約内に、そういった目的や用途での使用不可、となってはいるようですが、そんなの確信犯は守るわけもありませんからね。

アナタには法で守られた肖像権がありますが、相手には肖像権という概念すら無い。

デジタル的にAIが創り出した人物像が、たとえアナタと瓜二つだったとしても、アナタではない〝この世に存在しない〟人物だと、証明する事は簡単なんだと思います。
ただ、アナタを知ってる人なら全員が「アナタじゃん」という状況はそのままになるわけで、これで信頼信用や名誉に影響が出た場合、法的に自分を守る手段があるのでしょうか。

自分の肖像権を侵害された、とは成立するんでしょうかねえ。
名誉毀損も成立するのかな、どうなんだろう。

意図的にアナタの画像を細工して「AIしました」画像をでっち上げる、またAIに細工をして意図的にアナタのそっくりさんを創り上げる。そんな事も普通に可能なわけですから。

と言いますか、動画にしても音声にしても、既に〝この世に存在しない〟アナタをでっち上げちゃえる時代。
アナタが訪れたことも無い場所で、言ったことも無い事を発言している映像が、インターネットの何処かに存在していても不思議じゃありません。

法が時代に追い着いていないのは確かですし、この先、どうなりますやらで。

P.S.
トビラ絵に使用している人物は、果たして本当に〝この世に存在しない人物像〟なのでしょうかね。。。

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