3モジュールと10モジュール。
、という〝縛り〟でやってみて感じた事。
と、その前に一つの『大前提』があるのですが。
3モジュールだけで、または10モジュールだけで、という縛りで何かをやろうとした時の選択肢として、大きく2つあると思っていて、その2つの選択の違いによって、比較できないほどの結果の違いが出て来ると思っているので、まずは、その大前提から。
A :
〝縛り〟を最初から前提としてモジュールを購入→使用した場合
B :
どういう状況に関係なく、現在所有しているモジュールから選択する場合
Aの前提からスタートすると、最初から3個、または10個のモジュールで何かする、何をしたいか、それらを実現できるモジュールを選択出来る、という自由度があります。ある意味、縛りは有って無いようなモノ、といえると思います。
Bの前提でスタートすると、手持ちのモジュールからの選択となるので、〝縛り〟の中でやりたい事をやろうと思っても、出来ない可能性が出て来ます。妥協する要素が格段に増える。そして可能な事は、既に手持ちのモジュールの範囲に限られてしまいます。
私の場合、そんなポンポンとモジュールを、それもわざわざ〝縛り〟の為にモジュールを買い足してる余裕なんてありませんから(笑)、大前提となる選択肢はB、あくまでも手持ちモジュールの範囲で、という事になります。
で、まず最初にやったモジュール10個。
これは比較的、普段やっている感覚をそのまま再現できた印象でした。その為、この動画以外にも同じモジュール構成で、色々なパターンまでイメージする事が出来ます。そういう意味で、モジュール10個あれば、相当な自由度とイメージが生まれる印象です。
ちなみに、この動画では外部機器は一切使用していません。音のミックスもエフェクトも、全て10個のモジュール内で完結しています。
84HP/10モジュールのセットによるライブは、これまで3回チャレンジしています。
< 使用モジュール >
Erica Synths / Pico RND
Hikari Instruments / EUCRHYTHM
Doepfer / A-149-1 Quantized/Stored Random Voltages
Doepfer / A-110 Standard VCO
Intellijel Designs / Korgasmatron II (discontinued)
Erica Synths / Pico EG (discontinued)
Intellijel Designs / μVCA II
Make Noise / LxD
Tall Dog / µClouds SE
Mutable instruments / Shades
【2022年12月13日更新】
2022年8月11日に出演した際のライブ音源です。既に単独ページで公開していましたが、こちらのページにもリンクを貼っておきます。
そして、モジュール3個。
これは、なかなか辛かった。最初、適当にパッチングして完成!!、って思ったら、無意識にモジュール4個も使ってて(爆)、「駄目じゃん、どうしよう」ってw
3個しか使えないので、選ぶモジュールによって出来る事が決まり切ってくる。3個選んでおきながら、あんな事も出来るしこんな事も、みたいな余裕が無い。
実験的な事に終始する方法なら、まだ色々な選択肢も考えられたけど、今回はあくまでライブっぽくBGMっぽく成立させれる範囲にしたかったので、こういう結果になった。PEGがシーケンサーとモジュレーション兼用になっている。ちなみに、この3個バージョンは外部ミキサーで音のミックス(EQとPAN使用)、外部エフェクター(EQ、リバーブ、ディレイ使用)という、「ご勘弁を!!」、という条件でやっています(笑)
もちろん、大前提となるAを選択した方法論なら、3個でも色々なイメージの事が出来るでしょう。
< 使用モジュール >
4ms / Pingable Envelope Generator
Intellijel Designs / Korgasmatron II (discontinued)
Tall Dog / µPlaits SE
Korgasmatron II、優秀やな。両方にノミネートしてるw
結論として、最初の大前提でBを選択した私の所有するモジュール構成から考えて、10個は問題無く3個だと辛い、という事がわかった(笑)
実験的に3個だけ、というのは普段からもやってる事なんですけど、いざ1つの作品?のように仕上げろ、ってなると、なかなか難しい。まあ、でも、たぶん道はあるはずなので、まだまだ精進ですわなあ、と思った次第なのであります。
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