最近になって遅ればせながら、Apple Computer社が独自に提唱しているAudioファイル形式“Apple Loops”を試してみました。元々はApple Computer社のMacintosh用音楽ソフトウェア「GarageBand」で導入されたAudioファイル形式で、一度レコーディングしてしまったAudioデータをApple Loops形式に変換する事によって、テンポやキーを後で自由に変える事の出来る特殊なAudioデータ形式にしてしまうもの。
一度レコーディングしてしまったAudioデータを、後でテンポやキーを変えるのって計算したり音質が変化してしまうのを補正したりと、実はけっこう大変な作業だったりして、再レコーディング出来るならそちらの方が手っ取り早いというのが実情でした。
そんな時に、「ReCycle!」というソフトウェアが登場して、これは主にハードウェアのサンプラー(RolandのSシリーズや、AKAI ProfessionalのSシリーズ等)と連動して使うもので、一度サンプリングしたフレーズをReCycle!上でブチ切りにして鍵盤(キーノート)に割り振った形で再度サンプラーに送り直す事の出来るというもの。こうする事によって、鍵盤を順番に弾くと元々のフレーズが再生されますけど、違った順番に鍵盤を弾くと元々とは違うフレーズが出来上がってしまうという面白い発想で、テンポが変化してもブチ切ったAudioデータごとに調整がおこなわれて追随する仕様になっていて、音楽ジャンルを問わずサンプラーを使用するクリエイターの必需品となっていました。
また、「ACID」というパソコン・ベースのソフトウェアが登場して、このACIDはけっこう衝撃的にデビューした製品だったと記憶しているのですけど、まるでMIDIデータのごとく自由にテンポやキーを変更しても、瞬時にAudioデータが追随して編集されるという仕様で、この時点でMIDIは死んだという印象が強かったですねぇ。
このあたりから、格段とAudioデータの編集が便利になってきて、テンポやキーの変更はもちろんの事、ジャストなノリで演奏しているものをスウィングさせたり等、だいたい考えられる事は全て出来るようになって来ました。
で、今回、そういう仲間の一つであるApple Loopsを試してみたわけです。普段、音楽制作で使用している「Logic Pro 7」もApple Computerブランドになった事でApple Loopsに対応したので、、、おー、これは便利だ(笑)。
これなら、自分で作ってレコーディングしたAudioデータもApple Loopsにしてライブラリィ化しておけば、色々なテンポやキーで自由に使い回しが出来る。
最初から数百のApple Loopsファイルも付属しているので、これを使っても楽しい。インターネットで検索すると、けっこうフリーで提供しているApple Loopsファイルもあるし、「JamPackコレクション」としてApple Computer社もApple Loops集を出している。これ、No.3が欲しいなぁ。No.4はオーケストラ・サウンド集が出ているみたい。他のメーカーもApple Loops集を出しているようですしね。
それに、Apple Computer社のApple Loops集は、Logic専用のソフトウェア・サンプラー「 EXS24 mkII」対応の単音も収録されているらしく、Apple LoopsとEXS24と組み合わせて色々とグルーヴを作れるので、凄くワクワクしてますですよ(^^;;
ちなみにApple LoopsはACID形式のファイルをインポートできるようですし、EXS24はReCycle!形式のファイルをインポート出来ますねー
しばらくは、Apple Loopsにハマってそうです(笑)
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