札幌の羊肉と積丹うに

Travel

2021年8月15日

本日は、なかなか移動が大変。
私達二人共、完全無欠のペーパードライバーなので、移動は全て公共交通機関。

今日の目的は、うに丼を求めて積丹半島の外れまで行く予定。1日の大半が、ほぼ移動時間というスケジュール(笑)

朝8時には札幌駅を出発しないとダメなので、あまりゆっくりもしていられない。
ホテルの朝食も豪華なんですけど、今日は手早く食べ終えて札幌駅へ。

そして、再び小樽駅へ向かう。

小樽駅、9時ちょうど発の北海道中央バス、神威岬行きに乗り込み、まずは終点の神威岬まで。
なんと、2時間20分の行程。。。

小樽駅出発の時点で、20人ぐらいは乗っていたでしょうか。
途中、JR余市駅を経由した後、いよいよ積丹半島に入っていきます。

街中から山間、そして海岸沿いと、景色の変化も楽しい。
途中、美国の積丹観光協会があるバスターミナルでトイレ休憩。

海岸沿いを走っていると、至る所でキャンプを楽しんでいる人達が沢山といました。
何時もこの季節だったら、海の家があったり、海岸沿いで色々と賑やかな感じになっているのかもしれませんが、今は何もない感じです。
たぶん地元の方々が、家族や友達で海岸沿いのキャンプを楽しんでいるんじゃないのかなぁ、と。

行程も後半に入ったぐらいで、島武意海岸入口バス停に到着。ここで乗っていたお客さんが、けっこう降りてバスの中も数名程度になった。

そして、11時21分。
やっと、終点の神威岬に到着。

うーん、天気は曇り〜
スカッと晴れて欲しかったなー

神威岬バス停から、お土産&お食事処のカムイ番屋を過ぎると、上り坂が続きます。
普段、運動をしていない私には、ジワジワと辛さが増して来ます。

カムイ番屋から先はトイレもお店もありません。神威岬先端まで往復4,50分は掛かるので、トイレを済ませたり、飲料水の調達をしておくと良いでしょう。

上まで登り切ると、女人禁制の門に到着。(もちろん、これは昔の話で、今は男女関係なく、この先を進めます)
そして、大パノラマが突如、視野いっぱいに広がります。

うわー、最高の景色じゃないですか!!
疲れも吹っ飛びます。

左右に広がる日本海、その先に長く続く岬への道。

さあ、此処からが神威岬の本番です。
そして、最初の上り坂がウォーミングアップに過ぎなかった事を、思い知らされる事になります(笑)

女人禁制の門から岬の先端まで続く1本の道。
所々に上り下りの階段が見え隠れしています。そして、その先が何処まで続くのか、女人禁制の門からではゴールが見えません。

とにかくスタート。
まずは一気に下りが続くが、その後、登り返しが続いて、なかなか辛い。

更に道幅が狭く、場所によっては人1人が通れるほどの幅になるので、往路と復路の行き違いで渋滞も発生して、スムーズに進まない。

上りの階段で少し道幅が広がったタイミングで、前へ抜かしていったりしながら、なかなかのハイペース。
海へ飛び出た岬の上の一本道を歩いて、背の高い木も全くない草原のような場所なので、とにかく景色が大パノラマで気持ちが良いんです。

ヒーヒー言いながら、最後の上り階段を終えると、神威岬灯台が見えて来ました。此処まで来たらゴールは目前です。歩いて行ける、神威岬の先端までやって来ました。
目の前には日本海と神威岩が見え、眼下には〝積丹ブルー〟と呼ばれる、まるで沖縄や南国のような、澄み切ったブルーの海岸が見えます。

いやー、これ快晴だったら空の青と海の青で、本当に積丹ブルーを観れたのになあ。。。

さて、折り返して戻ります。
帰りも急ぎ足、なぜかというとバスの時間があるからです。

神威岬到着が11時21分。
そのバスが折り返し、12時17分発の小樽駅行きになる為で、約1時間しか滞在時間がありません。このバスを逃してしまうと、後行程の予定が全てキャンセルして札幌に帰る羽目になってしまうのです。

観光案内では女人禁制の門から神威岬まで、歩いて20分ほどと紹介されている事が多いと思います。
ですが、20分で行こうとすると、それなりのペースで歩かないと無理かと思いますし、女人禁制の門へ登る前のカムイ番屋(駐車場)から考えると、更に20分はなかなか厳しい時間じゃないかと思います。

道も狭く、渋滞でストップする事も多々あるので、正直、往復1時間弱というのは、なかなかハードル高い。

今回、行きも帰りも20分を切るという、超ハイペースでしたが(爆)

バスで来た場合は仕方ないですが、レンタカー等で来られる場合には、1時間半ぐらいは滞在出来る時間をみておいた方が、ゆっくり出来ると思います。
また、女人禁制の門から先は、天候次第で入場禁止になる事があるそうなので、雨風の強い日は注意が必要です。

そんなこんなで、急いで女人禁制の門まで戻って来た。バスの時間まで、また20分はあるかな。
その後、下まで降りた時に周辺案内地図で女人禁制の門から降りずに、神威岬展望台経由で戻ってこれるルートがある事を知って、ちょっと失敗したな、と。

また登るのも辛いし(笑)、そもそも時間も無いし。。。

カムイ番屋に立ち寄る。
お昼時ではありますけど、中の食堂で食事をしている人は見掛けませんでした。

神威岬を歩いている最中は、それなりに観光客がいたように見えていたのですが、カムイ番屋から見る駐車場には、パッと一眼で把握出来るぐらいの自動車やバイクしか止まっていませんでした。
観光バス専用の駐車スペースも6,7台ぶんぐらいはありましたが、もちろん観光バスなんて1台も止まっていません。

素晴らしい景観の神威岬、本来であれば駐車の行列が出来るぐらいの賑わいなんだろうな。。。

定刻通り、12時17分のバスで神威岬を後にして、30分ほど戻った積丹入舸バス停で下車。
さあ、本日最大の目的、うに丼(爆)

バス停から歩いて直ぐ、うに膳屋さんに到着。
13時で予約をしていました。

積丹半島の海沿いには、至る所で海の幸や、うに丼を食べれるお店があります。
ですが、事前予約しておけるお店となると、あまり無いようなんですね。中には、1時間とか並んで待った上、売り切れました、、、みたいな事態もあるらしい。。。

レンタカー等で移動していれば、ある程度の時間に融通は効かせられるのでしょうけども、私達はバスの時間厳守で行動しないと駄目なので、事前予約で確実に、うに丼する必要があるのです。

お店に入って予約名を伝えると、女将さんらしき方が、「(地元)積丹バフンうに、今日は高くて1万超えちゃうので用意出来なかったんですよー」、と。

予約で、地元積丹産のバフンうにと、ムラサキうにの食べ比べ丼をお願いしていました。
でも、さすがに丼一杯で1万は、ちょっと(爆)

という事で、利尻産のバフンうに(これも高級だ)、地元積丹産のムラサキうに、という組み合わせの並盛り丼を注文。
これでも、一杯5,000円ちかくする。。。

もうね、見たままですよ(笑)
美味いに決まってるじゃないですか。
そして、凄く甘い。

ホント、美味しくてバクバクと食べてしまう。
で、気がつけば15分も掛からずに食べ終えている。。。

えええっ、、、
一杯5,000円の丼を15分たらずで、、、(泣)

いあ、美味しかったから、それは良いんですけど。

店内は、そこそこ座席数もある店でしたが、お客さんパラパラという感じで、予約無しのお客さんも普通に来られていたので、お店としては厳しい状態が続いているのでしょうね。

次のバスまで1時間の予定で、当初は食事で1時間であまり余裕無いかな、なんて思っていたのですけど、あっさり食べ終えて30分たらずでお店を出て来た、はてさて、残りの時間、どうしよう。

次のバスは〝高速しゃこたん号〟というバスで、札幌行きのバス。
幾つかのバス停は停車しないようで、次は最寄りの積丹入舸バス停には止まらないんです。

なので、更に1つ先の島武意海岸入口バス停まで歩く。
と言っても、歩いて2,3分の距離。

行きしに、この島武意海岸入口バス停で降りて行く人がそこそこいたけど、ここから島武意海岸へ向かう事が出来て、ここも素晴らしい景観なんだとか。

で、島武意海岸入口バス停に到着したけど、まだ30分ちかくあるし、周辺らは民家がポツポツあるぐらいで、時間を潰せるような場所が無い。
仕方ないので、バス停を越えてテクテク歩いていると、丁字路の分岐に。ここから山側へ入って行くと、島武意海岸方面になるようだ。

ずっと上り坂が続いていて、舗装道路が折り返しジグザグで、上の方まで続いている。
いやー、これ徒歩で登るの、かなり辛くね?、という感じ。徒歩用の道でもあるのかな、けっこうな急登登山、という感じなんだけど。
行きしで降りた人達、ここ登って行ったのかなあ。

丁字路でウダウダしていたら、、、

「こんにちは」

ん?
振り向くと、道路を挟んだ向かいの家の庭先から、おっちゃんがニコニコしながら、、、

「こんにちは」、と。

周囲には、私達以外、誰もいません。
なので、とりあえず、こちらも「こんにちは」と挨拶。

「良かったら、塩うに、買っていかない」

は?
塩うに?

と言うか、状況が良くわからない(笑)

「塩うに、美味しいよ」

いあ、そういう話じゃなくて(笑)

ですが〝塩うに〟という聞きなれない言葉が、妻の琴線に触れた模様(爆)
幾らぐらいなんですか、と値段を聞いてみる。

「200グラム、3,500円かな」
「塩うに、見てみる?」

と促されて、その庭先から家の裏側へ行って、ドアを開けると、、、

おおお?!

うにだらけ。
なんと、ここは作業場のよう。

おっちゃん達が漁ってきた、うにが山積みになってて、家族総出で作業をしているそう。

みなさんも、突然の来客に驚いている。。。

「こんなところにお客さん来るの、はじめて」と(笑)

なんでも、塩うにとは、保存食として塩漬けされたうにの事らしい。
なるほど、雪で閉ざされた冬の北海道で、保存食として食べられて来たんでしょうね。

塩うにはネットで探すと通販で買える事も出来るようですが、一般的な店先にあまり流通していないそうです。
なんていう話を聞いていたら、「ちょっと食べて」と、採れ立てうにを、ザクッとスプーンで掬ってくれて、手のひらへ。

今、目の前で取り出されたばかりの、地元積丹のムラサキうに。
そのまま、ダイレクトに食べる。

めちゃくちゃ甘い。
美味しい。

「ほら、もうちょっと」、と。

結局、スプーン4杯分ぐらい、食べた(爆)
いや、、、これだけでも、そこそこの金額分じゃないかな。。。

結局、塩うに2箱を買うことにした。
漁師さんからの直買いのような感じになるので、1箱200グラムで3,500円というのは、破格では。。。

更に、連絡くれたら生うにも送るよ、って言ってくれた。

いやー、なかなか凄い体験をしました。
うに丼のインパクトを超えました(爆)

そんなこんなで、14時08分、島武意海岸入口バス停から出発。
また30分ほどしたら、行きしにトイレ休憩をした美国のバスターミナルに到着。
ここで、再び途中下車。

ここから徒歩で、黄金岬まで行けるみたいなのですが、ちょっと時間が足りないのが残念。
30分ほど後に来る、小樽駅行きのバスに乗る予定で、その間に歩いて直ぐの場所にある、CAFE STAND 窓さんへ寄り道。
突然、ここはモンゴル?、という感じでゲルのテントが現れる。ソフトクリームがメインのお店で、珈琲やらカレーやら、なぜか冬季限定ランチもあるそうで、、、めちゃくちゃ寒い冬季限定ランチって、それはそれで気になる。。。
 
余市産ハスカップの酸味がスッキリのソフトクリームと珈琲を注文。
お洒落なゲルの前にベンチが用意されているので、そこで一休み。

このお店目当てでしょうか、自粛な世の中とはいえ、ぼちぼちお客さんが訪れていました。

ほっこり一休みして、美国を15時09分に出発、小樽駅に到着したのが16時半ぐらいだったでしょうか。
ありゃ、ちょっと雨が降ってる。

札幌駅に戻って地下鉄に乗り換えて、すすきの駅で下車。
札幌に着く頃には雨も止んでいました。

ここから歩いて直ぐ、北海道産の羊肉が食べれる、北海道産ひつじ肉炭火兜ひつじ×烤羊肉さんへ。

お店の雰囲気も良くて、元々、羊肉は好きですし、なにより北海道産の羊肉。
赤身も柔らかくて、とっても美味しかった。脂身もさっぱりしてて、ほんのり甘みもあって、全然クドくない。
最後に、お口直し的デザートで、久しぶりに北海道産のメロンを頂く、うん、美味しい。

昼は、うに。
夜は、羊肉。

と、堪能した1日。

帰りは歩いてホテルまで。
日本三大繁華街の1つ、すすきの
でも、自粛と時短要請に酒類提供禁止という事で、もうこの時間帯になると繁華街というイメージからは、ほど遠い静けさ。。。
大通公園に着くと、目の前にテレビ塔が。でも、テレビ塔のあるブロックは、なにやらオリンピック関連工事で、立ち入り禁止になっていた。

大通公園を過ぎて、お馴染み時計台へ。ここも、本来であれば夜のライトアップされているんだろうなあ。

そしてホテルに戻りました。

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