今から28年前。1992年〜1993年に掛けて、約2ヶ月間の駆け足で巡った日本一周一人旅を、当時の旅日記と残っていた資料、そして遠くなった記憶を頼りにアーカイブ化していきます。
ただ、さすがに記憶が曖昧なのと、28年前にもなるので、もう今は存在しない場所や建物、宿泊施設。また廃止された路線等もあるかと思います。また地図を載せている場合も、正確な移動ルート等を現していません。
アップしていく写真も、今から28年前のプリントをスマホで撮影しています。現在とは様子も変化している事でしょう。
このアーカイブ化していく情報は、全て28年前の情報となります。
当時の事を、旅日記をメインにして簡単にまとめて行きますが、もしかすると記憶違いな事を書いてしまう可能性がありますので、ご理解頂ければと思います。
1993年10月4日(月) / 曇り
西表島に来て3日目、晴れない。。。
風も強いし、、、
昨日に入って来た人(確か、小山さんという方だったと)と朝御飯を食べながらTVを観る。
台風が、、、
小山さんは自転車で旅してるチャリダーで、、次は白浜港の方へ行くらしく、早々に宿を出発して行った。
そして入れ違うように、また新しい人が来た。
神戸から来たそうで、バイクで日本一周をしていて、北海道まで行って、今度は沖縄の方を巡っているようで、バイクは石垣島に置いて来て、西表島の大原港から歩いて来たらしい。
かなり距離あると思う。
それに、宿に泊まるのが初めてで、ずっと野宿で旅した来たので、キャンプ道具する持ってないんだって。
凄い。
宿のおっちゃんが、「ピナイサーラの滝、見に行く?」と聞いて来た。
潮の事もあるから、10時半には出るよ、と。
今朝、新しく入って来た方は、大原港から30km以上も歩いて来たばかりだったし、結局、私一人で行くことになった。
宿から濡れても良い靴を借りようと思ったけど、どれも大きくて合わなかったので、サンダルで出発。
海中道路(船浦海中道路)まで送ってもらう。
で、ポツンと一人、降ろされる。
えっと。。。
海と川の河口付近の境目を走る道路。
昨日に行った浦内川の河口付近よりも、スケールが大きい。
この海中道路からも遠くにピナイサーラの滝が見えるらしいけど、よくわからず。。。
えっと。。。
ピナイサーラの滝へ行くのって、ここから徒歩。
えっと、、、
え?
正直、なんの予備知識もなく、またアウトドア慣れしてない人が、一人で行けるようなところでは無いので、ツアーに申し込んで行く事をお薦めします。(ツアーをやっている業者は幾つかあるようです)
まずは道路から河口側の開けた、海だか川だか、境目がわからないぐらい広いところの岸沿いを歩いて、そこからピナイサーラの滝のある川を遡って行くんだよね。
ふつーに。
道が全く無いんですけど。。。
とりあえず道路から降りて、水の中に入って、ちょっと歩き進めてみる。
下は泥だか砂だかで足は取られるし、サンダルで歩くには無理のような、、、
「え、どうするの?」と思って、道路まで戻って考える。
何処を見渡しても、歩いて行く道なんて見当たらない。
行くしかないのか?
再度、水の中へ入って、膝ぐらいまで浸かるような浅瀬を選びながら歩いて行く。
とにかく視界が広い。
そんな広い場所に、私一人ぼっち。
これから進む先には、ジャングルのような森しか見えない。
不安すぎる。。。
マングローブ沿いをちょっと進むと、小さな川?みたいなところに差し掛かった。
えっと、、、これ、横切るのか?
恐る恐る、転けないように横切る。
更に進むと、今度は大きな川が見えて来た。
えっと、、、
これも、横切るの?
ちょっと、、、これは無理じゃない?
サンダルだし、一人だし、怖すぎる。
宿のおっちゃんの説明では、この辺りに白い浮き輪があるから、それを目印にして上流へ行ってとか言ってたけど、そんなもの見当たらないぞ?
っていうか、これ渡り切らないと見つけられない?
そんな事よりも、まだスタート地点だし、ここから一人でピナイサーラの滝に向かって、川やらジャングルの中を突き進むなんて、こりゃ無理だよ。
相変わらず風も強いし、雲も怪しい。
なんにも調べて来てないし。
宿のおっちゃんは、簡単そうに言ってたけど。。。
不安しか無いので、もう諦めてヨロヨロと道路まで戻って来た。
帰るぐらいになると、だいぶ潮が引いていた。
潮が引いたから、カニやら魚、ヤドカリみたいなものも沢山いた。
海中道路に戻って、30分ぐらい歩いて宿まで帰った。
宿のおっちゃんに話しても、「白い浮き輪はあるよ」って。
うーん、何処にあったんだろう。。。
〝思い出ノート〟を読み返していると、ピナイサーラの滝へ行った人の日記があって、やっぱりあの大きな川を渡った先に、白い浮き輪があるっぽい。。。
でも、一人はちょっと不安すぎるよなぁ。。。
午後からは何も予定なし。
体調も良いわけでもないし、なにより天気も悪い。
食堂の本棚にあった西村京太郎『夜行列車殺人事件』を読み始める。
(感想をつらつらと書いている)
小説の中に出てくる駅だったり地名だったり、自分が日本一周で通ったり、訪れたりした場所も幾つか出て来たなあ。
夜、晩御飯食べながらTV観てると、天気は明日・明後日もダメ。
そして今週いっぱいダメ。。。
はあ。。。
移動距離 : 約7km
みどり荘(西表島) 〜 船浦海中道路 〜 みどり荘(西表島)
注意 : Googleマップ仕様の関係上、下車等せず通過した地点も記載したルートになっています。また、当時の正確な移動ルートを再現しているものでもありません。〝大凡〟のルートになります。
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