四国日帰り・大歩危〜高松篇 2022.0504

Travel

2022年、今年のG.W.は三連休が前後2回で、間1日が仕事という、なかなか「えぇ度胸しとるやないか」という日程で、更に前半三連休の天気が悪くなりそうだったので(実際、間の1日以外は雨でしたね)、後半の三連休で何処か日帰りで行こうか、という事に。

北海道で寿司でも食べて帰って来るか(笑)、金沢方面か、九州方面か、と二転三転するなか「うどんを食べに香川へ行こう」という案が浮上。それだけでは面白く無いので、無理矢理にでも高知まで行けないかアレコレ探るも、飛行機を利用すると逆に日中の時間に余裕が無くなり、空席を調べるも既に満席の模様。

で、高知へ行く手前、大歩危辺りで折り返して高松へ戻るなら、比較的時間に余裕もありそうだったので、早速、アレコレ調べると、大歩危で2時間半程度の時間、夕方に高松まで戻ってくれば、最終は21時過ぎの電車で大阪まで帰れる感じでした。


朝、08:34に京橋駅出発。
日帰り弾丸ツアーにしては、比較的ゆっくり時間のスタート。

新大阪駅を09:02発の新幹線で岡山まで。
自由席にしたのですけど、満席という感じでは無かった。

岡山駅には09:46着。
ここから瀬戸大橋を渡り四国へ。高知行き特急南風に乗り込み、岡山駅を10:05に出発。
瀬戸大橋を渡るのは、10数年ぶりかも。

阿波池田駅に11:23に到着。ここで下車して普通・大歩危行きに乗り換える。
待ち時間が30分ほどあったので、とりあえず改札を出ましたが、、、これといって何も無かった。。。
帰りは大歩危駅から乗り込み、まずは高松駅へ向かう予定をしていたので、阿波池田駅で大歩危駅から高松駅までの乗車券と、帰りも特急南風に乗るので、念の為に指定席をゲット。

阿波池田駅を11:55に出発。ここからは1両編成のワンマン列車で、いよいよ吉野川沿いに秘境感溢れる路線へ入って行く。

小歩危駅に12:19到着。
ここで下車。

小歩危駅、駅舎はあるけど無人駅。
特急は止まらないので、時刻表を見ても朝昼晩の決められた時間帯で、1時間に1本あるぐらい。

電車を見送った後、駅舎から直ぐ下を走っている国道32号線へ。
ここから、ひたすら国道32号線を吉野川沿いに歩いて、大歩危駅を目指します。
距離は約7kmほどで、ほぼ平坦で歩道もしっかりあり景色も綺麗で、2時間あれば十分に歩ける距離でしょう。

小歩危駅から歩いて直ぐ、吊り橋のような赤川橋があるので、早速、吉野川を渡って対岸へ。けっこう揺れますねぇ〜。
大歩危駅までの間で、たぶん唯一の橋で、吊り橋のような感じなのもあって、観光客もチラホラと見かけました。
橋の上から観る景色、とても綺麗でした。対岸に渡ると林道のような感じになっていて、ちょっと歩いて進むには、なかなか勇気のいる感じでした。

さて、国道32号線に戻って来て歩き出します。

眼下には吉野川が流れていて、景色の良い眺めを感じながら歩いて行きます。
高知へ抜ける国道で、G.W.も重なってるので交通量もそこそこありましたが、歩道も3人ぐらい横並びで歩けるぐらいの幅で整備されていて、車もあまり気になりません。

しばらく歩くとJR土讃線が鉄橋で国道と吉野川をまたいで、対岸へ移りました。
そして大歩危洞門というトンネルに差し掛かります。歩道はトンネルに入らず、吉野川沿いの外を通る感じで、ここも写真スポットなのか車を降りて写真撮影に来ている人もいました。

いよいよこの辺りから大歩危峡が始まります。

大歩危洞門からまた少し歩くと、なにやら賑やかな場所が見えて来ました。
小歩危駅から2kmほど歩いたところになりますが、『RiverStation West-West』という施設で、飲食はもちろん、川遊びアクティビティやアスレチック(なかなかスリルのある作りでした)がありました。

ここでお昼御飯のお目当てがありました。
この辺り一帯の郷土料理でもある〝祖谷そば〟が食べれる、『祖谷そば もみじ亭』というお店も併設されているんですね。

早速、お店へ行くと、、、あああ、お昼時とあって、更にこの辺りでお昼御飯できるお店って、あまりないので、沢山のお客さんが待っている。。。

とりあえず出入り口にあった順番待ちに名前を記入。

と言っても、大歩危駅には15時ぐらいに到着しなくてはいけません。
最悪、16時でも大丈夫なのですが、逆に16時だと時間を持て余してしまう可能性があるので、出来れば15時には大歩危駅に着きたい。

残り、約4kmちょい。
最低1時間は欲しいので、ここで時間が取れるのも1時間程度。

果たして、祖谷そばに辿り着けるのか。

待ち時間の間、他の施設をブラブラ散策。
お土産屋さんやカフェ、ラーメン店もあったかな。コンビニと、なぜかモンベル直営店? がありました。
中央には川岸まで行ける展望台(新型コロナウイルス感染症対策の為、人数制限ですかね、外から入るには有料になっていました。また、ここからラフトボートに乗って川下りも出来るようでした。

しばらくして戻ると、意外と回転が早い模様。
そして、なんとか食べる時間を確保しつつ店内に入れた。

祖谷そばの天ぷらセットを注文。
単品で、筍の天ぷらも。

〝つなぎ〟を使わない祖谷そば独特の食感と喉越しも良くて、とても美味しかったです。筍の天ぷらも、何もつけなくても甘くて美味しかった〜

さて、腹ごしらえも済んだので大歩危駅に向かって歩き出します。
うまい具合に大半が日陰で、歩いていると少し暑く感じるぐらいで、とても清々しい。

歩道を歩いていると、車道と歩道の間の所々に、川岸へ降りる階段が設置されていました。だからといって簡単には川岸までは行けない雰囲気。
階段の先からは道も無かったり、岩場や急斜面になっていたりして、観光客が気軽に降りて行ける気配が無いのですが、たぶん増水や非常時で川に取り残された人の避難用だったり、救命用で使用されるんだろうね。

そうはいっても、川岸へ降りたいなぁ、と思いつつも、なかなか険しい渓谷で、そう簡単に下まで降りれそうな場所がありませんでしたが、RiverStation West-Westからしばらく歩いたところ、〝琵琶の岩屋〟から川岸へ急な坂道があって、軽自動車ぐらいなら普通に降りれるぐらいの道があったので、やっと川岸へ辿り着くことが出来ました。

ちょうど目の前をラフトボートの一行が過ぎて行きました。

近くには大きな滑車のあるクレーンのようなものがあって、なんだろうと国道へ戻ってみたら、漁船っぽい船が国道沿いの民家に置いてありました。
このクレーンを利用して、川まで降ろすんだねえ。

国道沿いを歩いていると、所々に景色や植物を説明した看板が設置されていました。
また、ずっと先まで、ほぼ一直線に渓谷を見渡せる写真スポットもありました。

ぐいぐい歩いていると、先の方に沢山の鯉のぼりが見えて来ました。
なんだろうと思っていると、川の方から音が聞こえてきた。
川下りの遊覧船だ。

先ほどのラフトボートをやっていた辺りは、少し激流な感じもあったけど、この遊覧船の辺りは流れもゆったりで川底まで深そうな感じです。

大歩危峡観光遊覧船』に到着、ここにも飲食店舗さんがあります。

通り過ぎてしばらく歩くと、『妖怪屋敷』という謎の施設が。。。
そういえば、大歩危峡観光遊覧船辺りを過ぎてから、国道沿いに点在する看板に、妖怪の話が度々登場していた。

この妖怪屋敷は道の駅にもなっていて、特産品とか色々と売ってるみたいでしたけど、ゆっくりしている時間も無かったので、そのまま素通り、少し残念。

さて、ここまで来たら大歩危駅まで、もう少しです。

しばらく歩くと、整備された幅広い歩道は無くなり、一般的な歩道に変わりました。
途中で歩道が道の反対側へ移るので、押しボタン式信号で反対側へ。

そして大きな橋が見えて来ました。
この橋で吉野川を渡れば、大歩危駅です。

橋を渡ると、『歩危マート』という飲食店舗兼スーパーマーケット兼お土産屋さんがあって、ちょっと寄り道。
地元産の美味しそうな食材もあって、ずっしり大きな豆腐があったりして、ここで〝祖谷こんにゃく〟をゲットしました。
そういえば、祖谷そばを食べた時、小鉢に普通より凄く硬い豆腐がついていたんですけど、同じ豆腐なんだろうね。

大歩危駅の駅舎に入ると、とりあえず無人ではなく駅員さんと観光案内の方? がいました。契約の方かなぁ。

電車到着まで10分ほど。
なかなか絶妙なタイミングで大歩危駅に到着です。

駅には既に琴平駅行きのワンマン列車が停車していて、この電車に乗って、乗り継ぎで高松まで行けるのですが、なんと到着が19時という、、、これでは高松で何も出来ないので、この大歩危駅から15:05発の特急南風に乗って、うどんでお馴染みの? 丸亀駅まで向かいます。

丸亀駅に16:02着。
そして、16:08の快速に乗り換えて終点の高松駅に到着したのが16:33。

いやぁ。。。
高松駅には何度か訪れているのですが、最後に訪れたのはたぶん日本一周一人旅の時以来だろうから、実に28年ぶり、とか?
当時の駅前の記憶とか、薄っすらとしか残ってないけど、28年ぶりに来て凄く開発されているというか、駅舎も近代的で綺麗な施設になっているし、駅前も高層ホテルが出来ていた。

とりあえず先に大阪までの帰りの切符を買う。
何時の新幹線になるかわからないので、とりあえず自由席で。

それではちょっとウロウロ散策するかな、という前に前々から気になっていた事があって、どうしても確認したかったので、高松駅前の某場所へ。
そこには、28年前の日本一周の時に宿泊した『高松ステーションホテル』があるはずで、去年に旅日記をブログに掲載する為に原稿を書いていた時、色々と調べていたら、どうも高松ステーションホテルは2020年頃に宿泊した人の情報が見つかるものの、それ以降、何一つ情報が見当たらないし、閉館してるっぽい情報もあって、よく分からなかった。

なので今回、たまたまですが高松へ寄る機会があったので、実際に確認してみよう、と。

そして、発見。
あぁ、、、明らかにやってない、閉館している。。。
ビルの1階にはラーメン屋さんが入っているものの、2階以降のホテルは閉館されていた。

やはり新型コロナウイルスによる自粛の影響なのだろうか。
駅周辺に新しいホテルが幾つかありますけど、同じく駅前という立地条件と宿泊代も安かったはずなので、「とりあえず安くて泊まれればOK」という目的にはピッタリなホテルだったと思うんだけどなぁ、、、残念です。

その高松ステーションホテルの正面には、『高松城跡』があるので立ち寄ってみる事に。
小さなお城だったみたいですが、取り壊したのは明治時代に入ってからのようで、今から考えると勿体無いよねえ。
天守閣跡からは海も観えるんですけど、実際の天守閣はまだ更に上にあったはずだし、江戸時代とか高い建物なんて、お城以上に無かったわけで、凄い綺麗な瀬戸内海の景色が広がっていたんだろうな、と。

高松城跡の横には、高松琴平電気鉄道(通称、ことでん)の、高松築港駅があります。
さて、繁華街の方へ歩いて商店街をウロウロする。

なんだろう、凄い行列の出来ている店があって、〝骨付き鳥〟って書いてあった。
そういえば、商店街とか歩いていると、やたら〝骨付き鳥〟って書いてある店が沢山ある。
高松の名物なんですかね。
全然、知らなかった。

商店街も東西南北な感じで広がっていて、けっこう大きいし、夕方の時間でそこそこの混み具合。
これがコロナじゃなければ、もっと沢山の人がいるんだろうね。

ブラブラ歩いて、そろそろ晩御飯の時間。

この近くに『魚市場 小松』という、お魚メインの和食店があって、なかなか評判が良さそうなお店だったので、事前に予約をしていました。

18時ジャストに入ると、ありゃ、私達が一番だったみたい。
ですが、それから次々と予約客が入って、どうも今日は予約だけで満席のようでした。

予約してて良かった。。。

日本酒も四国の銘柄で20種類以上の品揃えで、大将のオススメで地元、香川の地酒を2種類ほど呑みました。
ちゃんと銘柄を覚えてないのですけど、最初は〝綾菊〟だったかなぁ。優しい甘口で凄く呑みやすくて美味しかった。ちょっと温度が上がってくると、後味に少し辛味が足される感じ。
次は〝国重〟だったかな、綾菊と同じ酒蔵なのかな。これが今まで味わった事のない、ちょっと不思議な風味と味というか、甘口なんだけど、またちょっと違うお酒自体に独特の味がついているというか。
こちらも凄く美味しく呑めました。

私、お酒は体質的にも厳しいのですが、ちゃんとした酒蔵で作られた良い日本酒だけは、量は呑めないけど、ちゃんと美味しく呑めるんだよなぁ。

大将の人柄も良かったし、店員さんも気持ちよく対応して頂いた感じで、料理が美味しいのはもちろんなんですが、とても楽しい時間を過ごせました。

このお店へ晩御飯を食べに行くだけで、高松まで行く価値、あると思います、本当に。
(必ず予約をしてから行きましょう)

お店から歩いて高松駅へ。
お、、、瀬戸大橋から本州へ渡る快速マリンライナーが出発まで1分。。。
こりゃ無理だ、と。次は、、、40分待ちか。。。

仕方ないので、お土産屋さん散策。
シューアイスを買って、駅前のベンチで一休み。

高松駅を20:43発のマリンライナーで岡山駅には21:36着。
急いで、21:44発の名古屋行き新幹線。
山陽新幹線から新大阪より先に行く新幹線は、これが最終みたい。これ以降は全て新大阪止まりになる模様。

名古屋まで行ける最終新幹線という事もあってか、自由席が満席。
どうすっかなー、というタイミングで車掌さんに「指定席で空いてたら、利用したいのですが」と。
指定席で空いてる席があったので、追加で指定席料金払って座れた。
ラッキー。

そして新大阪には22:28到着。

天気も良かったし、大歩危峡の景色も綺麗だったし、祖谷そば、小松さんのお魚料理も美味しかったし、完全無欠のペーパードライバーなので、移動は公共交通機関を利用するしかない、という制限がある日帰り旅行ですが、なかなか楽しめた1日でした。


P.S.
大歩危駅発を1時間後ろにずらして16:03発の特急南風にする事で、タイミングがあえばRiverStation West-Westでラフトボートしたり、大歩危峡観光遊覧船したり、という選択もありだと思います。これでも高松駅到着が17:32なので、ゆっくり晩御飯して大阪まで帰れます。

P.S.
余談ですが、帰りの切符を買うにあたって、ちょっと面白い事がありました。帰りは大歩危駅から高松駅経由で新大阪駅、というルート。
当初は、行きと同じネット予約で取るつもりでしたが、なぜか帰りはエラーが出て取れませんでした。

仕方ないので、当日の朝に出発の京橋駅のみどりの窓口で買う事にしたのですが、窓口の方が「んん?、ちょっと発券まで時間が掛かるかも」という対応。

時間も無かったので、結局買わずに上記本篇で書いたように、行きの途中の阿波池田駅で大歩危駅から高松駅まで購入。実はこの時も発券機で、大歩危駅から高松駅経由の新大阪と入力は出来るものの、エラーが出て買えなかった。
そして、高松駅から新大阪駅まで、改めて購入。

入力は出来ても、その先で発券エラーが出る仕様は、如何なものか、とは思うのですけど、これはたぶん経由する駅を含めて、乗車券が所謂〝一筆書き〟のように進行して、後戻り(2度、同じルートは通れない)してはならない、というルールに引っ掛かってのエラーだと思うんですよね。

高松駅って、スイッチバック駅なんですよ。
終着駅扱いではないのにスイッチバック仕様の駅になっていて、例えば高知方面から高松駅に向かい、高松駅から岡山駅方面に向かうと、7つほど駅間を2回通る事になるんですよね。
予讃線と瀬戸大橋線が重なっている、という。

システム上では〝1枚の乗車券〟で発券しようとする為、途中で同じルートを2回通る、今回のようなパターンには対応出来なくてエラーが出るという。

もちろん、私達が別々に購入したように、大歩危駅〜高松駅間で1枚、高松駅から新大阪駅で1枚、とすれば問題なく買える。
この辺り、経由駅を入力出来るんだから、ちゃんとシステム側も対応して欲しいところです。


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