厚生労働省とデジタル庁が運用する新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」、運用終了ですか。
開発に携わっている有山圭二さんもGitHubで報告していますが、今後はアプリのアップデートで「COCOAの機能停止版の検討および開発を行う」との事のようで、完全に機能停止版のリリースになるのか、何かしら機能を残すのか、各省庁と検討するようです。
うーん。
結局のところ、開発の苦労に見合うだけの活躍をしたアプリにはならなかったですねえ。。。
この新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」の真骨頂って、濃厚接触の可能性判定でもなければ、陽性者の登録でもなくて、「COCOA」が稼働するスマホのBluetooth圏内で日々蓄積されるログの情報なんですよね。
このログが凄く重要で、正直、そのログの蓄積だけで良かったのに、と思うぐらい。
残念ながら「COCOA」スタード時から躓いて、多くの人に良い印象は無かったと思いますし、あまり普及もしませんでしたよね。
なので、この「COCOA」が蓄積して来たログという情報も、新型コロナウイルスの感染拡大の中では、〝氷山の一角〟というレベルになってしまいましたが、それでもログから得られる情報の恩恵は多大だと思うのです。
ですが、日本政府はこの「COCOA」から得られた膨大なログ情報を有効に活用したのでしょうか。
陽性者の全数把握とか登録とか、結局、手間暇が掛かる割には、得られる情報が少なすぎる気もしてます。
この新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」に、日々蓄積されるログを〝解析〟してくれるサイトが幾つかあります。
そのうちの一つ、私が最近利用している、『COCOAログjp』。
基本的にスマホ上で使用する事が前提ですが、簡単に解析してくれて、けっこう詳しい情報を出してくれます。
「COCOA」からの通知はスマホのBluetooth圏内で、概ね〝過去14日間以内〟、〝距離1m以内〟、〝時間15分以上〟という条件に当てはまれば、濃厚接触の可能性として通知が来る仕組みですが、その条件を満たしていなければ、ログだけが残って通知は来ません。
そこで、上記の解析サイトを利用すれば、濃厚接触の可能性を含めた、全てのログを解析した情報を見る事が出来るので、自分の普段の生活において、どのような状況になっているのか、客観的に把握する事が出来ます。
ただし、あくまでも適切に「COCOA」を利用していて、陽性判定になった方が「COCOA」を通じて陽性登録をした、という範囲内での解析なので、これは本当に氷山の一角で、都市部においてはこれの〝x何倍〟みたいな状況になっていても不思議ではないと思います。
私の直近のログ解析は、こんな感じでした。
8月に1m以内15分で、濃厚接触の可能性通知がありましたね。この2年で2回ありました。
特に症状も何もなく、そのままスルーしましたが。
大半が通勤時だと思われる結果が出ていますが、なんだかんだでほぼ毎日、何かしら陽性者さんとはBluetooth圏内接触している感じとなっていますね。
政令指定都市レベルの人口下で生活している場合、これの何倍かという状況なんじゃないかなと思ったりします。
このようなログ情報を、色々な方向で解析する事で、新型コロナウイルスの感染拡大と社会生活との間で、色々な事が見えてくるんじゃないかな、と思うんですよね。
日本政府、こんな有益な情報をアプリで収集していながら、何か役に立つ事でもしたんですかねえ。。。
ちょっとはGoogleやfacebookを見習え、って感じです(違)
運用停止と共に、このログ収集も終わるのでしょうから、非常に残念です。
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