宗教の持つ抑止力

ローマ法王が亡くなられた。
、、、と言っても私にはピンとこない。カトリック教徒でもないし、日本からみれば宗教観も文化も違う異国の人、「カトリックのトップ」というイメージぐらいしかありませんでした。
ちょうど昨夜、NHKでローマ法王とイラク戦争をテーマにした番組が放送されていました。たまたまTVをつけたらその番組が流れていて、なにげに見入ってしまったので番組名とかも知らないのですけど。


例えば、何百年も前に起こった宗教的な争いについて、今になって許しを乞うたりという、そういう世界観は「なんか凄いなぁ」と単純に思えてしまう。宗教的な争いって、実際には宗教的価値観や民族の違いとかが問題じゃなくて、宗教を利用した政治的争いだと思うんですよね。
政治が上手く宗教を利用して、民衆を操るというか。
故・ヨハネパウロ2世がローマ法王として、過去の過ちを認めて許しを乞うというのは、それは凄いことなんだろうな、と。
政治的に利用さえしなければ、本来の宗教観というのは人間にとって素晴らしい事なんだろうと思うんです。
人々の支えになり、やってはいけない事への抑止力にもなっていると思う。
ヨハネパウロ2世は、政教分離を重んじていたそうですけど、それを破ってまで国連やイラク、アメリカへ特使を派遣して平和的解決を望んていたとは知りませんでした。
開戦4日前(、、、だったかな)、民衆の前で「私は第二次世界大戦を経験しました。二度と戦争を起こしてはいけません」というメッセージを伝えていた映像は、今になって観ると凄く重たいメッセージに聞こえます、凄く単純で当たり前の事を言っているだけなのですけど。
この番組を観終わった後、さぞ無念だったろうなぁ、と。
そういえば、あの人もカトリックだよねぇ、中絶も尊厳死も否定しているしねぇ。。。無念だったろうなぁ、、、

コメント

タイトルとURLをコピーしました