プロ中のプロ

村上世彰氏の記者会見は、まぁ、良い演出だったんじゃないかと思います。
「村上氏、大嫌い」という人の中には、この記者会見で違う印象を持った人も多いのでは?、と。
それはさておき、実際の法廷の場で起訴事実を全面的に認めて、争わずに裁判の結果を受け入れるという行動が、今後にあるのであれば、私なんかは「大したもんだなぁ」と思います。
黒幕は政界にいる人達だと思うので、村上氏が何処まで爆弾発言するかは謎のままですが(^^;;
なんというか、つまらんところで足下を取られたという感じがしますね。
誰だ、いらんこと言った人は、、、っていう(笑)


こういうビジネスの表向きだけを見ると、とても嫌になる人が多いんだと思いますよ。
汗水たらして働いている人達からみれば、人のふんどしで商売しているだけじゃないか、とか、金さえあれば何しても良いのか、等々。
なんていうのかな、こういうビジネスって「何かを作り出す(造り出す)」というビジネスじゃないでしょう。間接的というか、結果論として、そういう事があったにせよ。
でね、そういう「何かを作り出す(造り出す)」という部分のモラルというかね、そのあたりが欠けていくのが、このビジネスの欠点なんだと思う。
村上氏の言う、「会社は株主のために」という持論は嫌いじゃないですよ。
従業員を一人でも雇った時点から、経営者の持ち物じゃないと思いますし。
株主のものであると同時に、従業員のもの(彼がよく言う、従業員に自社株を保有させて、従業員自身も株主となるスタイルも含めてですが)でもあるし、「何かを作り出す(造り出す)」って事を考えると、会社は社会に対して貢献する義務もあると思うんですよね。
そう考えると、やはり「何かを作り出す(造り出す)」というモラルの無さは、批判されてもしかたないと思う。
ただね、何時だったかな。
とある記事に書いてあったのだけど、敵対的買収がクローズアップされた時に、法的にも規制しようとする動きが出たでしょう。その時に、「そういう法律が、無能な経営者を守る法律であってはならない」という記事があったんですね。
ははぁ、なるほどなぁ、と。
無能な経営者の下で働く従業員の事を考えれば、それがたとえ敵対的な買収であったとしても、経営陣が総入れ替えになった方が良い時だってあるわけですよね。
私、アメリカの姿勢って大嫌いですけど、ビジネスの世界で一つだけ感心するのが、経営者のスタイル。
所謂、CEOなどと略される“最高経営責任者”という立場ね。
この人達って、ほとんどヘッドハンティング的に社外から呼ばれて、経営戦略を発表するじゃない。それも期限まで付けて。
で、失敗すれば、即、辞任する。
なんというか、白黒ハッキリしているところはアメリカらしいですけど、会社のトップに座る人の、本来あるべき姿だと思うんですね。
一度、経営側になったら、ずっとその立場でいたいというのが、日本の経営スタイルでしょう。
そういう日本のスタイルに、一石を投じ続けたという意味では、村上ファンドは面白い存在だったなぁ、と思う。
たかだか30代や40代の若造が、60代、70代の○○会長とかをキリキリマイにさせたというのは、色々な意味で評価してあげたいと思う。
ちなみに、記者会見で言われていたように、ホームページの方でも個人名でプレスリリースが出ています。
「M&Aコンサルティング」
また、こういう人は新しく出てくるでしょうね。
法を犯す事は論外ですが、それ以外では思う存分、暴れて欲しいな、と。
出る杭を打つのが日本ですが(^^;;

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