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電気GROOVEの休止以来、久々に石野卓球のサウンドを耳にしました。電気GROOVEでのサウンドは、色々と装飾を凝らす楽しさがあったわけですけど、石野卓球のソロ作品は、その1st.から直球サウンドを貫いています。
今回のアルバムは、「TITLE#1」、「TITLE#2+#3」という2ヶ月連続のフル・アルバムのリリースで、内容的には3枚分のアルバム、計33曲という大作。1st.以来、テクノとシンセサイザー・サウンドの直球を貫いて来ている彼のアルバムは、更に磨きがかかってます。
ここ2.3年、テクノでも極限までにサウンドを削った、とてもシンプルでいて、ビート感がある“エレクトロ”といわれるようなサウンドを好む卓球だけあって、その影響を受けたともいえる今回のアルバムは、日本人が作る極上のエレクトロでしょう。
今回のアルバムでは、1つ1つのシンセサイザーの音を作り込むという作業はしていないようです。シンセサイザーの音も、大半のリズムを担当した各種リズムマシンも、とても素直にレコーディングされている感じです。音そのものを作り込むより、素直にシンセサイザーの持っている音感、リズムマシン本来のグルーヴ、そういうのを大切にしている感じかな。
あ、そうそう、世界が誇る、Only Oneという称号を与えられた数少ないシンセサイザー、Roland TB-303が久々に復活して、石野卓球が使ってます。
上モノの時にはきらびやかな、時にはダークなシンセサイザー音。目の前で鳴り響くような、王道のシンセ・ベース。そして、1980年代から2000年に掛けて世界で幅広く使われたリズムマシンの数々。
「TITLE#1」ならThe Rising Suns、「TITLE#2+#3」ならElectronic Cock Suckerが凄くカッコイイ。特にElectronic Cock Suckerはエレクトロの極み、クラブで大音響で聴きたいですよ、これは。きっとフロアが波打つコト、間違いなしです。
シンプルでいて、とてもグルーヴ満点。テクノ本来の楽しいサウンド目白押しですよ。
P.S. 5曲目「Abuku No Hito」で、YMOがサンプリングされているは、気のせいかな(^^;;
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