1996年、あの伝説の一夜

今から15年前。
まだ日本国内で、大型野外音楽フェスやレイヴが存在しなかった時代。
そう、まだフジロックもサマソニもライジングサンの影も形も無かった頃。

「テクノ」という音楽オンリー、更に富士山の三合目という山奥でオールナイト、日本国内外の有名なテクノアーティストが大集結するという、前代未聞の日本初ともいえる、大型野外レイヴが開催されました。

それが、「RAINBOW2000」

このイベントは、今では考えられないですが、その後にNHKで特番まで放送される事となった。

90年代、テクノという音楽のシーンが日本で成長していく、そんな真っただ中のイベントでした。
テクノに限らず、こういう野外フェスのシーンをも切り開いた、そういう意味でも、90年代で最も影響を与えた音楽シーンの一つだったと思います。

そして、そのNHKで放送された特番なんですが、もう一度、観たいなぁ、と思っていたんです。

だって、私は、まさしく、その現場にいたんです。
15年前。
あの、伝説の一夜、踊り明かしていたんです。

で、見つけました(笑)
ニコニコ動画に、全部で5部に分かれる形でアップされていました。
まぁ、元がNHKなので、いつ削除されるか分かりませんので、観覧はお早い目に(笑)

会場入りしたバスから観客が降りてくるシーンで、音声で「さぶっ(寒い)!!」ってのが入ってますが、本当に寒かったんです。真夏のイベントとはいえ、富士山の三合目。Tシャツ1枚ではヒンヤリするんです。それが夜中から朝方になると、、、
私、長袖の上着とシュラフ(寝袋)を持参して乗り込みましたよ。
ちなみに、SHOKO=Fさんは1997年のRAINBOW2000では、ちゃんとDJで参加してました(笑)

映像を観ると、メインのRAINBOW GROUNDのトップバッターが石野卓球っぽく見えますが、実際のトップバッターはDJ FORCE→石野卓球という流れでした。ロッキーのテーマが流れているシーンが入りますが、ちょうど、この時にDJ FORCEから石野卓球に交代したぐらいのタイミングだったと記憶しています。
しかし、、、この岡山のお嬢様って、なんなんだ(笑)

ケン・イシイ登場。日本国内で全くの無名で、海外からデビューして評価された、逆輸入アーティスト。そして、それまでテクノ音楽はヨーロッパ中心だったものが、Made in Japanテクノが評価される切っ掛けとなった人。この現場で「EXTRA」で踊りまくって、15年経って、今年のWIRE11で同じくケン・イシイのライブで「EXTRA」で踊りまくった自分がいる。WIRE11に遊びに来てる20代の若い子なんて、リアルタイムで「EXTRA」知らないわけでしょう。なんか、凄いなって、我ながら思うわ(笑)、いやでも、ホント、「EXTRA」は名曲だよね、時代を超えてカッコイイ。

でた(笑)、アンダーワールド。
いやーーーーーーーーーーー
いやーーーーーーーーーーー
えげつなかったなーーーーー
(笑)
まーねー、「BORN SLIPPY」はねーーーーー
容赦しないしねーーーーーー
(笑)
メリーゴーランドがある、COSMIC GROUNDは、今でも大好きな日本人DJが沢山と回していたよねー
足が棒になってても、踊ってた(爆)
細野さんがDJしてた、CHILLOUT GROUNDが面白くて、みんな芝生の上に寝っ転がってるのね。寝てるのか、聴いてるのか。そんな世界だった。チルアウトは、自分の中で初体験だったので凄く新鮮だったなぁ。

ホント、朝日は最高でしたよ。
大自然の中、富士山と朝日とダンスミュージック。
カッパを着ている人が映ったりしてますが、もちろん快晴だったのでカッパなど必要ではなく、、、これ、防寒対策でみんな着てるんですよ。それぐらい朝方は放射冷却で冷え込んだんです。野外レイヴって、基本は自己責任なので、例え天候が良かったとしても、それなりに過酷なイベントになります、必ず(笑)、1997年の豪雨と極寒の中で経験したので、こんなの全然マシなんです、はい(笑)
T.T.T.のサイケデリックテクノ、これ確か3時間ぐらいの超絶ライブだった記憶が、、、朝方になって私、最前列までいって踊ってたなー、そのままラストのお祭り男、Yo-Cで飛び跳ねてた。この時、トランクス1枚でステージに上がって、水鉄砲で攻撃しまくっていたのが、TOBYだった。私が初めてTOBYを観たのは、トランクス1枚姿だった(笑)

RAINBOW2000は、1996年から1999年まで続く。
もちろん、ずっと参加していました。
同じ流れの野外レイヴが各地で開催されるようになって。
翌年、1997年には今や日本が世界に誇る野外フェス、フジロックフェスティバルがスタートするし。

2000年に入ると、沢山のメジャーな大型野外フェスやレイヴが毎年、日本各地で開催されるようになったのは、みなさんも御承知のとおりです。

RAINBOW2000は、2005年に熊本で再び開催され、2006年には石川県白山でも開催された。
この時、私も参加しててRAINBOW2000のキーパーソンだった越智さんとも会えたりできて。とても楽しかったな。

もう、15年前の映像ですが、一つの音楽シーンが形成されていく過程を体感できる、貴重な資料だと思います。
お客はもちろんのこと、運営するスタッフも、全くの手探りで立ち上げたイベントだったしね。

私も、偶然とはいえ、この現場にいれた事に、凄く感謝しています。
ここでの体験で、人生に大きな「何かしら」の影響があった事には、間違いないと思ってますから。
ちと、大袈裟かもですけど。

また来年も、春先から日本各地で野外フェスやレイヴが大小様々と開催される事でしょう。
ちょっとした装備をして、ぜひ出かけて行ってみて下さい。

少しの過酷さも、普段の生活では味わえない体験になると思います(笑)
ただし、天候が荒れると、可成りの過酷さになるので、そこは自然の中で催されるイベントなので、謙虚に準備をして参加しましょう。

テクノ、やっぱり素敵だ。

コメント

  1. […] 96年に就職で埼玉に引っ越したのですがその夏にさんぴんCAMPとRAINBOW2000が開催されて翌年からフジロックフェスがはじまりレゲエやロック以外のクラブミュージックも野外フェスでかかるようになりました。 […]

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