最後の晩餐

かれこれ7年ほど通っていた、京橋にある隠れ家的なフレンチのお店。
気さくな日本人の奥さんと、フランス人の旦那さん、二人で経営されていたフランス家庭料理、ビストロ店。

元々、フランスでカフェを経営されていたそうで、その後、日本に帰って来られて、京橋でレストランを始めたそうな。11年ぐらいになるそうな。

旦那さんが腰を悪くして手術する事になって、術後も当分の間はリハビリが必要との事で、お二人とも、もういい歳(^^;;で、これを期に店を辞めようと決めたそうな。

突然、お店から電話が掛かって来て、そういう話を聞いて。

「えーーーーー?!?!」って。

で、最後の晩餐に。

いつも大好きで注文するお決まりメニュー。
エスカルゴと鴨肉のコンフィ。
あぁ、、、この味も、もう食べれないのか。。。
そして、チーズ。
いつもマニアックな種類が沢山と並ぶ。

旦那さんが、フランス語と日本語混合で(笑)で、いつもチーズの種類や造られている地方の話をしてくれる。

そして、デザート。
中途半端な洋菓子じゃなくて、ちゃんとしたフランス菓子。
甘さこってり、濃厚。
でも、イヤラシくない。
そして、エスプレッソ。

いつものメニュー。

お店に行くと、いつも気さくに色々な話に花が咲く。

この周辺の美味しい具材を売ってる店や、お店繋がりで知る人ぞ知るチーズの店とか。そして、フランスの文化とか、色々な話。

妻が、手術が終わって落ち着いたら、料理教室やって下さいよ、って言ったら、同じ事を別のお客さんにも言われたと、笑ってた。

いあいあ、ぜひ、お願いしたい。
、、、って、私は食べる係ですが(爆)

料理が美味しい店なんて、幾らでも星の数ほどあるけど、居心地の良い店なんて、そうそうない。そういう店は、店が自然と客を選んでいるからね。店に選ばれて、初めて「居心地いいなぁ」ってなる。

そんなお店が一つ、無くなってしまった。

ホント、凄く残念。
ちょっと寂しい感じ。

でも、なんにしても、旦那さんの手術が上手くいくといいな。

ありがとう。

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