先日の「Namekuji Night 5」では、こんなセットでライブをしました。
・REON driftbox s x2
(本番直前にノリで、ださくらさんから更にもう1台お借りして、本番では3台のdriftboxを使いましたが、基本は2台で進めました)
音源は、この2台のdriftbox sだけ。
driftbox sは、1音しか出せないモノフォニックシンセなので、2台使っても同時に出せる音は、2音まで(笑)
後はいつも使ってるエフェクター類。
・BOSS DD-20“GIGA DELAY”
・MOOG Moogerfooger MF-105M MIDI MuRF
・KORG KAOSSPAD KP-3
MIDI MuRFは、写真向かって左側手前にあるエフェクター。
DD-20は、写真向かって右側手前にあるエフェクター。
KP-3は、写真正面手前のエフェクター。
これだけでライブをしました。
音源として使ったdriftbox s(写真でオレンジ色に光っている、左右に2台あるのがそうです)は、純粋なアナログシンセで、2VCO+1Noise+1VCF+1VCA、という凄くシンプルな設計です。
本体に、ADSR等のエンベローブが無い為、このdriftbox sは基本的に音が「出っぱなし」なんです(笑)
どうしても、音を切りたい場合は「GATE」ボタンがあるので、それを押している時だけ音が出る、離すと音が切れる、というモードにしなくちゃいけない。もしくは、ボリュームのツマミで無理矢理に音を下げる(笑)
もちろん、外部からCV突っ込んでコントロールすれば、一般的なアナログシンセとして動きます。
今回は、driftbox sだけを使うので、音が「出っぱなし」状態と、「GATE」ボタンを使って音を出したり切ったりする、この2つの方法でやるしかない。
更に、driftbox sは本体だけではフレーズ等が作れません。
CV出力できるキーボードなりステップシーケンサー等が無いと、ただの持続音がずーっと鳴っているだけ。
なので、「フレーズ」ってぽく聴かせる事も、今回は難しい。
driftbox s本体には、2つのVCOのピッチを調整するツマミがあるので、これで多少の音程感は出せる、という程度。
逆にモジュレーション系は強烈で、2つのVCOを互いに変調できるクロスモジュレーション、VCFに2つのVCOを同時に変調で掛けれる機能まである。この辺りの変調を全開にしたら、強烈なノイズマシンに変貌してしまいます(爆)
でも、今回は、あまりそういう音を全面に出すのは控えようと思ってました。
driftbox sを持っていれば、誰でも簡単に出せる音ですしね。
純粋なアナログシンセなので、出せる音のバリエーションも限られてます。
♪ブー、♪ピー、♪ポー、♪ゴー、ですね(笑)
driftbox s → BOSS DD-20“GIGA DELAY” → Mixer
driftbox s → MOOG Moogerfooger MF-105M MIDI MuRF → Mixer
という感じにセットして、MixerのAUXからKORG KAOSSPAD KP-3に通す、みたいな感じです。
KORG KAOSSPAD KP-3も、実際にはDelayの7番しか使ってないんですけどね(笑)
イメージしていたのは、MIDI MuRF側のdriftbox sを音の出っぱなし状態で、「メイン」という位置付けで、DD-20側のdriftbox sを「GATE」ボタンで合間に音を入れていく「サブ」的役割、という方向でやろうと。
MIDI MuRFは、入力した音を8bandの周波数帯に分けて、個別にバンドパスフィルターと音量やPANをコントロール出来る、かなり変態エフェクターなのですが、これを上手く使ってあげれば、音が出っぱなし持続音でも、フレーズ的な変化を付けていけるので、こっちをメインにしようと。
DD-20はDelayですけど、超ロングディレイが可能なので、ルーパー代わりにいつも使ってるんですね。なので。今回も同じ感じで使おうと。「GATE」ボタンを押した時だけdriftbox sの音が出るので、MIDI MuRF側の合間を埋める感じで音を入れて、ディレイでループさせる。そして、徐々に隙間を埋めていく感じ。
後は、その時々でdriftbox sの出音の調整をしていく感じです。
driftbox s単体ではフレーズ的な音を作り出すのは難しい、と書きましたが、モジュレーション系を色々と動かすと、リズミックな感じも飛び出して来るので、そんな音も利用したり。
、、、という感じでやってみました。
やってて思ったのが、全く同じ機材を2台、左右に並べて使ってたので、どことなくDJのような感覚というか、「メイン」の位置付けdriftbox sの音や様子を伺いながら、「サブ」のdriftbox sで音を入れていく感じがね。これは、やってて面白い感覚だなぁ、と。
同じような事はモジュラーシンセだけでライブしている時もやっているはずなんだけど、モジュラーシンセだと、もう少し出音の数(、、、といっても、3音、4音の世界だけど)が多かったり、音が複雑だったりするので、driftbox sが2台で2音という、凄くシンプルな世界は新鮮でした。
ま、「即興」なので、「こりゃ大成功」なんてライブは無いんですけどね。
逆に、最初から最後まで「上手くいったなぁ」っていうのは、即興じゃないし。それ、仕込んでるだろ?、っていう(笑)
ほんの一瞬、良い瞬間が生まれても、それを壊さなくちゃいけないのが「即興」。
一度壊したら、もう二度と良い瞬間なんて訪れないかもしれない。
でも、えいっ、壊しちゃえ、、、っていうのが「即興」の醍醐味(笑)
ま、文字だけではサッパリ?ですね(笑)
何処かで誰かさんが、もし動画でもアップしてくれるような事があれば、またお知らせします。
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