モジュラーシンセ考察。
ぷち。
プチ考察ですよ?
Doepferの話。
所謂、〝ユーロラック〟モジュラーシンセの総本山。
と言っても、この3Uモジュラーシンセを日本国内で、〝ユーロラック〟と呼ぶようになったのは、この5,6年ぐらいなんじゃないでしょうか。
海外では、もっと早い段階から、そう呼ばれていたかもしれませんが。
そもそも、〝ユーロラック〟規格って、EU圏での工業製品に関する規格ですよね。
特別、モジュラーシンセに特化した規格、というわけじゃないんですね。
で。
昔と違って、今は色々な〝ユーロラック〟メーカーを選べますし、見た目が派手だったりデザインがお洒落だったり、多機能だったり面白い機能だったり、、、
そういう部分に目がいくと、Doepferのモジュールは、どれも地味に見えてしまう。
というか、確かに地味ですw
しかしながら、《モジュラーシンセ》という構造というか思想というか、そういう根源的な部分を体験してみるには、Doepferが最適なメーカーの一つだと思ってます。
理由ですか?
理由は、
地味だからです。
え?
(爆)
Doepferのモジュールの多くは、1機能1モジュールなタイプです。
1つのモジュールにアレコレと機能を盛り込むタイプは、とても少ないです。
その為、1つのモジュールだけで出来る事は1つなのに対して、とても理解しやすい設計になっています。
また、シンセサイザーのスタンダードな機能を中心に、幅広い種類のモジュールを発売しています。
その意味では、飛び道具的なモジュールは少ないです。
が。
スタンダードな、アレとコレのモジュールで、ちょっと変な思いつきで、予想外な使い方をしたら、どうなるでしょう。
アレとコレとソレのモジュールを、どう結線して、どう使うか、何処にもルールはありません。
全ては、自分ルールです。
シンプルなモジュールだからこそ、どうしよう、どう使ったら面白いだろう、という思考が強く働くと思うんですね。
そこにモジュラーシンセの高原的な面白さがあります。
あと、Doepferは価格帯もリーズナブルですね。
あと、もう一つ。
飛び道具系も、実はよくよく見ると、あったりします。
地味なんで。
目立たないだけなんですw
今も活発な意見交換されている、Yahoo! (Japanではない) にあるDoepferユーザーグループ。
https://groups.yahoo.com/neo/groups/Doepfer_a100/info
初期の頃から、社長のdoepferさんも参加されてて、積極的に意見交換や情報提供している。
更に、改造のアイディアや手解きまで。
メーカーが積極的に改造する情報を提供するなんて、日本ではありえない。
そこはDIY精神の賜物。
だからこそ、Doepferが〝ユーロラック〟モジュラーのスタンダードとして絶大な信頼があるんです。
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